移転前にお店のホームページに載せていたコラムです。なつかしい。。。
・熱帯系コラム |
H29 6,28
いよいよ終わりです。
このコラムも今回で最後かと思います。
このホームページ自体もいっそのこと閉鎖する予定です。
それに関してはかなり迷うところもありますが、中途半端は嫌なのでやめる予定です。
(お店再開の時はまたやります。)
15年間、いろんなことがありました。
それを言ったら書き切らないのであえてここではやめときます。
トータルではどう考えても100点満点の思い出です。
良いこと、やなことプラスマイナスでも100点です。
これでお別れではないので軽い感じで終わりにしましょう。
しばしのお別れです。
必ず必ず戻ってきます。(あまり言うとそうじゃないように聞こえちゃう)
でも実は1番大事なのはお客さんたちが魚を続けることなんです。
この趣味を続けていてくれれば自然とまた縁はできると思います。
僕は必ず戻って来ますから。
だから皆さんもせめて止めないでいてください。
ちなみにパワーアップして戻ってくるわけではないので期待しないように。
目標は現状維持です。
同じことを継続するために鍛え続ける感じです。
それではまた。
H29 5,28
閉店して片付けが終わって次の仕事に就く間少し時間が空きます。
こんなチャンスはめったにないです。
そうだ、小笠原に行こう。
思い切って貯金をはたいてそうすることにしました。
そう言えば、やり残した事柄のうちの一つでした。
店を続ける夢をかなえるためにはもはやあきらめていた事でした。
こう言うことはお金よりも時間です。
そして行ける時が行く時なんです。
小笠原はご存知の通り日本最上級の秘境です。
行くだけでも船で丸一日かかります。
そしてトータルで1週間の行程です。
うわ~、ついに夢がかないます。
この経験についてはいつか皆さんに報告できればと思います。
H29 4,28
前回、閉店を発表してからありがたい事に反響は大きくそっちに向けてゆっくり舵を取り始めた感じです。
とは言え実際は片付けなどの行動はまだ何もしてません。
基本的にはまだしばらく普通に営業するつもりです。
業界内の関係者にそれぞれ報告して回ったりはしています。
それとか、ご無沙汰のお客さんが駆け込んで来てくれたりします。
心配して来てくれますが、説明するとほとんどの人が納得して理解してくれます。
中には、一言で言っただけですべてを理解して一瞬で賛成してくれる人もいます。
そう言う時は今回の僕の判断は間違ってないと、やる気になります。
ちなみに充電と言いましたが僕はこの仕事に飽きたとか疲れたとかは全くないんです。
お 腹をすかせた犬に餌を差し出せば喜んで食べるでしょうが、その前にお預けをくらってやっと食べられればもっとおいしくガッツくはずです。
そんな感じです。
H29 4,3
今回は大きな発表があります。
当店は今年6月末をもって閉店します。
突然と言えば突然ですが、いつかはこの時は来ます。
でも続きがあるんですが、計画ではまた後に開店する予定です。
いわゆる倒産とは少し違います。
なぜ辞めるかと言うと・・・大きな理由はないです。
言うとすれば充電と修行のためです。
普通こう言う時は移転なり改装なりで心機一転するところでしょうが、僕はそれじゃあダメなんです。
もっと追い込みたいんです。
僕はストイックなのかもしれません。
でもこの仕事に関しては大まじめでいたいんです。
僕はだれよりも魚が好きで、この仕事が大好きで一生この仕事で生きていきたいと思ってます。
この先、自分のためにもお客さんのためにもさらに高みを目指すためのこの行動です。
とは言え本当に辞めるの?と言う意味では僕自身が一番驚いてます。
予定では2年程で戻って来たいと思ってます。
魚屋は辞めますが魚家は辞めません。
皆さんが魚飼育を続けていてくれれば必然的に縁がまたできると思います。
一応6月いっぱいやりますが、閉店の経験はもちろん初めてなのでどんな感じになるか。
開業を2回経験するという数奇な経験に向けてがんばります。
そんなことが本当にできるのかどうか、興味本位で見守っていてください。
H29 2,27
今日は訃報です。
うちの愛犬で看板犬のそらが亡くなりました。
その死は劇的で謎な物でした。
閉店してさて帰ろうと外に出るといないんです。
しばらく理解できませんでした。
はなれちゃったのかな?と思いしばらく探しましたがいない。
じゃあ家に帰ってるだろうと思ってもいない。
そのうち帰ってくるだろうと思ってもこない。
次の日から家族でずいぶん探しました。
ひょっこり帰って来るんじゃないかと期待していた三日目、死亡発見の連絡がありました。
3キロほども離れた敷地に大きなけがもなく眠ってました。
おそらく誘拐されたんだと思います。
いろんな事を総合的に考えると自然に逃げて死んだにしては不自然すぎます。
とは言えもう帰ってこないことは同じなので受け入れることにしました。
そして訃報を聞いて駆けつけてくれる人がなんて多いことか。
花でいっぱいになってしまいました。
何の変哲もないただの柴犬だったんですが、何がここまで人を引き付けていたのか。
存在の大きさを改めて思い知ります。
突然家族になりいろんな事があり、そよ風のように去って行ってしまいました。
毎日店先でいろんな人にかまってもらえて、そらも幸せだったと思います。
そして周りにはその何倍も振りまいてくれていたようです。
H29 1,28
先日、夜10時過ぎふと見上げると夜空の薄暗い空に大きめの鳥のシルエットを見ました。
フクロウです。電線に止まってこっちを見てました。
僕は無意識に空を見上げたり生き物を探す習性があるのでたまに見つけます。
以前にも空を飛んでいるフクロウを見かけたことがあります。
夜中に鳥が飛んでいること自体不自然なので割と目立ちます。
独特のシルエットは一目瞭然です。
羽音を全くたてず飛ぶ姿は神々しさがあります。
そしてでかい!自宅の上を旋回してくれたことに幸運の予感がしました。
ど田舎とは言えない野田市ですが実は驚くほど野生動物がいるんです。
キジ、タカ、カワセミ、キツツキ、カモ、タヌキ、キツネ、ウサギ、コウモリ、イタチ、ハクビシン、アライグマなど。
むしろいないのはクマ位じゃないでしょうか。
たまにサルも出たりします。
ひっそり暮らす身近な隣人はまるで妖精のような存在感です。
H28 12,28
ナイルモニターと言うオオトカゲの種類が入荷しました。
まだ赤ちゃんで小さいですが、将来はオオトカゲと言うくらいですから大きくなります。
1,5メートル位になります。
オオトカゲに手を出すのは思い切りが要ります。
なぜならもし売れ残ったら大変だからです。
今はカワイイですが、大きくなればまさに恐竜です。
飼育にはそれなりの勇気と根性が必要です。
でも逆転の発想で、それが良いのでは?
恐竜が飼えると思えば多少の経費など安いもんです。
恐竜の赤ちゃん売ってます。そんな文言どうでしょう。
モニターは入荷当初は意外と弱いので手厚く世話してます。
そして気が付くとすでに結構成長してます。
最初は同居のフトアゴヒゲトカゲに襲われるかもと心配でしたがむしろそのうちフトアゴが食われるんじゃないか。
実は売れ残って欲しいと思う冒険心のような期待も少しあります。
H28 11,27
少し前の事ですが、愛犬のそらと散歩していた時です。
その日はいつもと違う場所を歩いていたんですが草むらの中からこっちを見ている猫と目が合いました。
なんかじーっとこっちを見ていてなんとなく気になりました。
次の日の新聞に広告が入ってました。猫を探していますと言う個人の人が出した迷い猫の広告です。
その写真がまさに昨日の猫のようでした。
なかなかこんな事って無いと思い確信はないですが、必死で探してる感じなので早速連絡してみました。
連絡先は警察署との事。警察署が窓口になっているのだなと、まあ電話してみました。
ところが警察署の方ではそんな話は受けてないと言うんです。
何だかよくわからないままこっちの住所やら名前やらを聞き出され、逆に僕の方が疑われてるような。
わざわざお金をかけて広告を出して、必死で探してる風でこの結果。
何だか謎が多く後味の悪い出来事でした。
ところで前回から書き方を変えてみました。
内容重視であえて媚を売らない読みにくいスタイルを保っていましたが、確かに自分でも読み返してみると目が痛くなります。
読みやすいゆるーい感じの現代風までは落ちたくありませんのでこれくらいが必然でしょうか。
H28 10,28
なぜか今、ロボロフスキーハムスターを在庫してます。
ロボの特徴としては平和主義なので多頭飼いが可能で、動きは速いですが噛むこともなく安全なんですがそもそも早くて触れないと言うものです。
見て楽しむハムスターです。大勢でワーワー動き回ってるのを見てるとおかしくて飽きないです。
スキンシップを求めてる人には向きませんが、魅力的なハムスターです。
顔も特徴的でかわいいです。
それがこの前、突然子供を産んだんです。
何も無い広場に普通に産んでました。
僕の以前の経験ではロボは神経質なので繁殖は難しいはずなんです。
それがこんなところに。
とは言えこのままではおそらく途中で育児放棄しちゃうだろうな、と軽く静観していたらこれが意外にも順調に育ってます。
ロボがこんなに気楽に繁殖しちゃうなんて。
狙うと難しくても、ほっとくとうまく行っちゃうもんなんです。
全くどうして動物ってこうなんでしょう。
またしても過去の経験なんて無駄なんだと思い知らされた新しい経験でした。
しかもその3日後に他の親が産んだのか、子供が倍に増えてました。 どんだけ常識を覆してくれるんだ。
H28 9,28
今年の夏、江ノ島に観光に行きました。よく考えると江ノ島に上陸したのは初めてなんです。お参りしたり釣りをしたりしてきました。それで本題はここからなんですが、帰り道で鎌倉辺りのコンビニに寄ったんです。店内にいると別のお客さんが入ってきてあれって思いました。見たことある顔なんです。誰だっけ?知り合いの訳ないし、テレビかなんかで見たんだっけかな?いや、そうだお客さんだ!思わずすぐに話しかけて、向こうもあれっ!て。お互い引くぐらいびっくりしちゃいました。まさかこんなところで。縁があるのか分かりませんが偶然にしてもほどがあると思います。ばったり会った訳ですからほんの一瞬の偶然なんです。まさに現実は小説より奇なり。確率論で言うとおそらく天文学的になるでしょうが、実は意外とあったりして。どうやらうちの家系がそうみたいで、親もそんな経験をいくつか言ってました。旅の恥はかき捨てと言いますが、こういう事があるとなるとそうもいかなくなります。
H28 8,28
毎年この時期になるとセミの幼生が現れます。日が落ちて暗くなると隣の林から出てきます。ほとんどは木に登って羽化してるみたいですが何匹かはお店の方まで来てしまいます。外に出してある商品とかにくっついてたりします。セミのからはよくありますが、中身が入ったものはちょっと貴重だと思います。タイミングさえ合えば皆さんに見せてあげたいんですが、何せあっという間に羽化して行ってしまいます。そもそも本人たちも必死です。暗いうちに羽化して乾かして飛んで行かないと危険です。途中で失敗しちゃう個体も意外といます。あの不器用な体で木に登り、何とか敵に見つかる前に飛び立たなくては。そして一刻も早く交尾、産卵を済ませないと死にきれないんです。セミの寿命は一週間と言いますが、それは土から出てからの話です。実際は何年も土の中で暮らし、最後の大仕事のために土から出てきてるだけです。他の虫に比べたら格段に寿命は長いし、そもそもセミは土中生物と言うべきです。土の中でゆっくりのんびり暮らし、最後にどっこいしょと重い腰を上げて外に出てきて一仕事終えて、人生を全うします。残り僅かの体力を酷使して繁殖に挑みます。そのためだけに外に出てきてるんです。その途中人間と付き合ってる場合じゃないんです。セミはどうやって飼えば長生きするのかと子供の頃に考えたことがありますが、はっきり言って余計なお世話です。もはや長生きすることが目的ではないのです。セミの事を擬人化して例える事がよくありますがそれは完全に人間目線で、ほとんどが逆に解釈されてるように思います。まあどっちにしても余計なお世話でしょうが。
H28 7,29
何かと貧乏性な性格なもので(実際も貧乏です)水槽用品などの備品やパーツなどをたくさん取ってあります。ちょっとした小さいパイプとか、フィルターのパーツとか、専用のパッキンとか。普通はゴミなんでしょうがいつか何かに使える、いつか必要な時があるかも。と、捨てられないんです。実際役立つことはよくあります。ちょっとしたトラブルも解決しちゃいます。専用パーツなので、それしか合わない場合もあります。そんな思いと習性でかなりのコレクションがあります。それを何気なく箱に入れて店内に置いておくと皆さん同じ考えなのか、お宝を探し出して売って欲しいとなります。意外と需要があるんです。と言うことでガラクタ販売してます。一般的にはガラクタでも人によってはお宝なんです。それを敬意をこめてガラクタと呼びます。あそこのあの部分のパーツがあれば、と皆さん意外に楽しそうです。専門店としての役割も意外と感じてます。何の変哲もないただの棒見たいのを、あれのあそこのパーツねと言い合えるのって楽しくて、趣味冥利につきます。
H28 6,28
久しぶりにカメレオンが入荷しました。1番ポピュラーなエボシカメレオンです。エボシに関してはブリードが進んでずいぶん経つのでだいぶ落ち着いた個体が入荷するようになりました。以前は当店でもカメレオンを積極的に扱っていた事もあったんですが何せ管理が大変なのでずっと避けてました。そもそも当時のカメレオンは野生個体がほとんどで、まあ弱いんです。不安定な時代を過ごしてました。その反面人気は高く、そのギャップには苦労しました。今回は10年振りくらいではないでしょうか。申し分ない個体がいたのと、久しぶりの挑戦への気持ちとです。かたくなにカメレオンは難しいと思いすぎていた気持ちが振り切れて、今回は逆にシンプルに管理してみようと思います。幸いこの時期なので太陽光を直接浴びさせ、手間をかけて、でも雑に。おかげで絶好調です。やはりもともと弱い生き物ではないんだと思います。入荷状態がすべてと言うことです。我々はプロですが専門家と言う名のただの販売人だとまた、つくづく思い知らされます。ところでカメレオンの大産地マダガスカルでは、カメレオンは一般的に人に嫌われてる存在らしいです。日本で言うヘビのような。ところ変わればわからないもんです。
H28 5,28
以前イルカにまつわるこんな出来事がありました。もう20年以上前の事ですが、その頃は水族館に魚を運ぶ仕事をしてました。その時は石垣島で採り集めた魚を専用の活魚コンテナでフェリーに乗せての輸送です。沖縄を経由して大阪港までの3日ほどの長旅です。2時間おきに点検しながらとにかく船酔いとの戦いです。その頃はまだ酔いに強かったんですが、さすがにそんな長時間になるとこたえます。天気のよかったある日、気晴らしに甲板に出て日光浴しながら昼寝をしてました。大型フェリーですがほぼ貨物船なので誰にも会うこともなく不思議な空間の中、ひとしきりうたた寝した後ふと起き上がり海を眺めました。360°完全な水平線です。そして下には底のしれない紺碧の海。水の透明度はかなりあるはずですが深さゆえ、どす黒い程の水の色。100メートルか1,000メートルか。もしここに落ちたらどうなるかなー。泳いだとしてもどこに向かえばいいのか。たぶん無理だなー。何かつかまるものがあった場合浮かんでればいいか。でも全く底の見えない海の深さ。怖い。心細い。急に宇宙にでもいるような孤独と恐怖感に包まれました。いや待てよ、実は意外と生き物がいたりして。いるとしたらオキアミ、イワシ、マグロ?助けてはくれないけど生命がいると思えただけで少しほっとした気分になったまさにその瞬間。少し先にバシャーン!マグロだ。もう一度バシャーン。いやイルカだ。この大海原でこのタイミングは奇跡です。いるよーと言わんばかりに。しかも何なら助けてくれそうな存在。やはりイルカは何か持ってますね。持ってるのはこっちか。
H28 4,29
先日なぜかお客さんがでかい鯉を持ち込んできました。水もひたひたの状態でかわいそうだったのでとりあえず引き取りました。どうしようと思いましたがよく見るとまあまあきれいだし、大きさもあるし、鯉は好きだし、で早速大水槽に入れてみました。60cm位ですが大水槽に馴染むにはギリギリのサイズです。絶対食べれる訳はないんですがピラルクがソワソワ追いかけます。食えないだろ!って言っても気になるみたいです。そのうちいつの間にレッドテールキャットががっつり尻尾をかじったらしく大けが。これでは耐えられないのでひとまず避難させました。魚にもうまい魚とそうでないのがわかるらしく以前にも鯉を入れてたことはあったんですがやけに狙われてついには耐えられずに半殺しにされちゃいました。もっと小さい魚もいるのにそいつには行かず鯉は食べたくてしょうがないって感じです。そう言えば以前に大型魚のみを扱う仕事をしてた時にウツボなどの長い系を収容している水槽があって1~2メートルサイズのウツボ類はとりあえずそこに押し込んでいました。常にぎゅうぎゅう状態でいましたが奴らは意外と仲間意識があるのかケンカも共食いもしないんです。ある時ダイナンウミヘビと言うアナゴみたいな魚類のウミヘビが入荷した時、やはり味が違うのかそいつだけは毎回襲われちゃうんです。ある日またやられてしまい、なぜか上半身だけ残ってる死体をすくってバケツに入れた時、なんと「まだ生きてるぞ~」と言わんばかりに口を開けてもだえ始めました。あの時は心の底から悲鳴を上げました。あれ以来、僕のヘビ嫌いが加速したように思います。
H28 3,28
そう言えばずいぶん前から支払いを逃げて、もはや食い逃げ状態のお客さんがいます。と言うかもはやお客さんとは言えないですね。注文で頼まれてたものを取りに来て「ちょっと今持ち合わせがないから後で払います」って言われて、まあそんな場合はよくあるんです。連絡先も聞いてるし、よく来る人だったし。その後しばらく来ないので電話をしても出ず早1年くらい。泥棒ですが商売をしてればこんなこともあるでしょう。むしろうちは多分少ない方だと思います。万引きやら、未払いなどは他所ではもっと深刻なんじゃないでしょうか。うちでは「魚死んだぞ、どうしてくれるんだ!」とか「ポンプが水漏れだ!どうしよう」とか真っ当なクレームがたまにあるくらいです。一つ一つに真面目に向き合って対処して来たおかげか大きなクレームの記憶はないです。お客さんには本当に恵まれてると思います。良い人ばっかりです。対人は鏡だと思いますので日頃の行いの結果かな(調子に乗りすぎか)。だから今回の被害はいつかの何かしらの僕の行いのつけかもしれません。なのであまり怒りはわかないんです。少なくともその食い逃げ犯は今頃何かしらの罰は当たってるでしょう。それが自分のせいかと気付くかどうかですが。
H28 2,28
魚の事なら何でも興味がある僕ですが、もちろん食べるのも好きです。買うときはなるべく丸のままで買ってさばいて食べるようにしてます。人数が多いときは普段食べきれないような大きめの魚をさばくチャンスです。ハマチやカツオなど。しかしそのような特殊な魚を手に入れるのは意外と大変です。以前はまあまあ良く見かけたんですが、不景気であまり売れないんでしょうか扱っている店は少ないです。しかも早めに行かないと売り切れちゃうかお店でさくにされちゃうかです。わざわざ家でさばく意味があるかっていうと、勉強のための意味もありますがやはり味は全然違います。実際手間はかかります。ごみは多く出るし、毎回専用の包丁はその都度砥いでおかなければなりません。これ自体が趣味なんでしょうがないです。手間がかかってこそ趣味と言えますので。さばく中でやはり王様だと思うのはマダイです。食べ方のバリエーションの豊富さとアラまで料理して楽しめるところです。しかし実際はほぼ毎回アジを買って帰ります。今日は何か変わったのに挑戦しようかなー、と言う気持ちに水を差されます。さばき易さと味の安定感。そしてこの鮮度でこの値段!とアジの誘惑には勝てません。そう言う意味では真の王様はアジでしょうか。
H28 1,28
先日、初めての取引になる問屋に仕入れに行ってきました。もともと何件かの仕入れ先があるんですがやはり新しい所に行くとまた違うもんです。お店でもそれぞれ特徴があるように問屋にも色々個性があるんです。なので同じ問屋にばかり行ってるとお店もマンネリ化してしまいます。違う息吹を入れる事によりまた在庫の種類にもバリエーションが出て、飽きない品揃えになります。新しい仕入れ先に足を踏み込む時はワクワクして楽しいですが、リスクもあります。勝手がわからない分仕入れた後の管理の仕方など、つかむのに多少時間がかかるからです。水質の特徴や相性などもあります。とは言え攻めの気持ちと楽しみたいのとでポジティブに考えてます。仕入れの感じとは、一般のお客さんがお店に買いに行くのと同じ感じなんです。なんか良いのいるかな~って。そしてやはり一番重要なのはそこの人の感じです。どんなに安かろうと品揃えがあろうと人が悪い所とは付き合いたくないです。魚や仕事に愛がない所とは気が合いません。人柄は魚の状態にも反映しますので、人で問屋の良し悪しを判断するのも正解かと思います。まあこうしていそいそと新鮮な魚を求めて行くことで当店のような在庫の店ができるわけです。
H27 12,28
茨城県の霞ケ浦のほとりにある「かすみがうら市水族館」に行ってきました。ここの館長と少し知り合いでした。面識ができたのは最近ですが、実はかなり前から縁があったことも分かり、行きたいと思ってたんですがやっと実現しました。かすみがうら市の水族館ですが経営権を外部に任せるというスタイルを取っているため実際は雇われではなく本当の経営者と言うことになります。まあ小さい水族館ですがとにかく中身がすごい。川魚から、熱帯魚、海水魚、爬虫類、昆虫、その他各種生物取り扱い(どこかで聞いたことある品揃え。)。そのそれぞれの内容も濃いんです。最大限に楽しんでる感じです。まさに穴場の知る人ぞ知るハイレベルな所です。そしてやはり思うのは本物は表に出ないということです。見た目からも到底そんな風に見えないところがまた真骨頂です。あえて表に出さないというところもスタイルでしょう。本物中の本物はそんなところにこそ存在するんだと、世の常を感じました。普通の水族館とは一味違う見ごたえのある施設です。生き物好きな人はぜひ行ってみてください。そして館長の本物さに気付いた人だけ気付いてください。
H27 11,28
この魚という世界に永く関わっているといろんな出来事があります。意外によくあるのは魚に呼ばれるようなこと。何気なく水槽の様子を見に行って、なぜかしゃがんで、するとその位置からしか見えないところに魚が飛び跳ねていたり。後から考えてもなぜあの行動をとったかわからず、呼ばれたとしか思えません。何回かあります。そんな奇跡的な出来事を思うと僕と魚界との関係がやはり特別なんじゃないかなと思えます。僕の一方的な片想いでなく両想いであるかもしれないことに光栄に思います。もはや魚が好きと言うより魚なんじゃないかと思うほど僕の人生は魚満載です。その思いはだれにも負けません。所で、好きな物は似てくるものだと思います。さかなくんはどう見ても魚顔ですし、ナマズ博士の松坂實氏は完全にナマズ顔です。カエル好きなカエルっぽいお客さんもいるし犬顔の人なんてたくさんいます。何なら電車顔の鉄ちゃんもいます。で、僕は魚っぽいでしょうか?客観的に見てそうは思えません。悔しいけど魚じゃない気がします。そこが不満だったんです。僕は魚じゃないんだろうか?長らく考えた結果、最近一つの答えがひらめきました。そう言えば僕は魚が好きと言うより水が好きなように思います。水全体の中の魚。そうなると泳ぐのも好きだし(目標はクジラの動き)、海や川を見てるだけも好きだし、釣りも、ダイビングも。洗濯機の水の動きすらずっと見てられちゃうタイプです。そう言う訳で僕は水に似てる。水っぽい。水って何だ。と言うことで何にも似てない。水のように形がない?と言う結論です。そう言えば細木数子の本を以前見たとき、僕は火星人だそうです。そうか水星人じゃないんだ。と思っていたところ、火星人は水に関係する仕事に就くでしょうとありました。あまりにも当たっていて驚いたもんです。
H27 10,2
先日また釣りに行ってきました。練り餌を大きく付けて遠くへ投げ込み掛かるまで待つ、という吸い込みと言う釣りです。鯉などの大物を狙う釣りです。江戸川の初めてのポイントでやってみました。いろんな釣りをやるんですが実はこの釣りが一番好きなんです。魚があたった時の鈴の音が醍醐味です。子供の頃によくやっていたのでよけいに思い入れがあります。この日は70センチくらいのアメリカナマズが釣れました。うわさには聞いてましたが釣るのは初めてで本当に増えてるんだなーと思います(アメリカナマズは外来種で問題視されてます)。大きさの割に引きは弱く、こればっかり釣れたんでは嫌われるのもわかります。しかも雑食で貪欲、警戒心も薄いので鯉などが来る前に釣れちゃうという感じです。外来種の典型的な大胆さを持ってます。釣れたことに関しては感謝の気持ちはありますが、本音はやはり程々にしてほしいです。王様の鯉の座をちゃんと空けておいて欲しいです。それはそうと僕は釣り中に見学者に話しかけられるのが嫌いです。「何か釣れましたか?」ってやつです。もっと悪いのは「何が釣れるんですか?」です。俺だって分かんないよ。何の気なしに聞いてるんでしょうが、こっちにとってはかなりストレスです。後ろから見てられると緊張もします。釣れてても釣れてなくても教えたくないです。とは言え無視もできないし。大体、何の気なしってのが卑怯なんです。聞くならそっちも釣りをしろと。同じ土俵で聞けと。釣れないかもしれないリスクを背負って聞いて来い!と言うことで僕が釣りをする場所の条件は人気のない不人気ポイントに限ります。
H27 9,28
今年の夏にやっと行って来ました。静岡県沼津にある深海魚水族館です。今や有名人のここの館長の石垣氏とは古くからの知り合いで久しぶりの再会でもありました。ここ最近の石垣氏の活躍と言ったらすごいもんです。テレビやメディアで魚の話題になると大概出演してます。今やあのさかなクンよりも目にする機会は多いようです。その日もやはり忙しいらしくラジオとテレビの仕事の合間を縫ってわずかな時間でしたが館内を案内してもらいました。今流行りの深海魚(というか石垣氏が流行らせたのか)を中心に展示しているので、なるほど見たことない生物ばかりで広くはないですが見ごたえがありました。またシーラカンスをメインにしており剥製とは言え見れるのは日本ではここだけと、かなり貴重な存在です。あと何気にすごいのはハリモグラです。当店で得意のハリネズミとは全く別物で格が違います。国内で見れるのはほぼここだけと思います。もともとが水族館だから哺乳類はいまいち注目されてませんがこれこそ見る価値があると思います。あのダイオウグソクムシを世に出したのも石垣氏だし深海ブームを起こしまだまだこれから発展がありそうです。何せ対象は我々には手の届かない深海ですから。それと久しぶりの伊豆の空気が気持ちよかったです。
H27 8,28
ついにやって来ました、特大ピラルク!やはり当店の大水槽にはピラルクがいなくては絵になりません。最近の大水槽は主役不在のさみしい感じになっていましたがやっと活気を取り戻した感じです。しかも今回の個体は今までで最大の120センチです。しかし搬入に関しては苦労もありました。今回は輸送を自分でやらなければならないんです。心配が山積みです。まずどうやって捕まえるか。そして何に入れてどうやって運ぶか。水質変化に耐えられるか。暴れるしジャンプするし。下手したらこっちが大けがです。どう考えても確実な方法はないんです。やるしかない。でもやるからには成功したい。これは普通の方法ではダメだと思い本腰を入れて考え、なるべく成功に近づくよう知恵を絞りました。そして輸送用の捕獲網と輸送ケースを今回のためだけに自作しました。もう水族館レベルの輸送法です。そして用意周到に構えたお陰か大成功と言えるでしょう。肩の荷が下りました。とは言えこの大きさになるとこれからの事も悩みが尽きないです。が、とりあえずそんなことは先送りにできるくらいかっこよく、ゆったり泳ぐ姿はつくづく魅力的な魚だな~と見惚れてしまいます。
H27 7,27
以前いたアフリカツメガエルの事です。アフリカツメガエルはアフリカと言いつつ日本でも通年飼育できて完全水中生活の飼いやすいカエルです。飼育繁殖が容易なので実験動物として根付いています。実際ペットルートで入荷するのは実験動物の業界から分けてもらってるような感じです。そんなカエルが20匹ほど入荷した時の事です。入れる水槽がなかったのでその日は取り合えず大きめのタライに入れて帰りました。カエルが3センチ。タライの高さが20センチ。水生のこいつらが出ることはありません。ですがやはり起こりました。次の日明らかに数匹いないんです。何度も見直しました。本当に出たのか?共食い?どう考えても出られる高さじゃないんですが。その後探し回りなんとか数匹回収しましたが、数匹は行方不明です。動物に絶対は無いってのは十分わかってて、その上で対策をしても奴らはそれを上回ってきます。どんなに経験を重ねてそれを発揮しても信じられない事が起こるのが生き物のすごい所です。コンピューターとは違います。たかがカエルされどカエル、と言ったところです。
H27 6,27
ここの所、急に世間を騒がせている日本動物園水族館協会のイルカに関する問題。世界動水協から日本におけるイルカの追い込み漁に対する遠回しの非難です。日本の水族館に対してイルカの追い込み漁をやめろと言う筋合いはないんですが、そうでもしないと止めないからでしょうか。日本の水族館のイルカはほとんどが追い込み漁で捕えられたものです。なので今後追い込み漁でのイルカの仕入れをやめるか、世界動水協から脱退するかを迫られたんです。結局日本では水族館より動物園のほうが多いのでその問題に直面してない動物園側の票のほうが多く、多数決で世界動水協に折れる形になってしまいました。そして世界から批判の多かった追い込み漁はさらに立場が厳しくなります。言いたい事がたくさんあります。あの追い込み漁のどこが他の漁と違って残酷なのか。多数決の投票において、動物園側は今回は他人事のようにそちらを選ぶのは自分勝手で無責任ではないか。そして一番言いたいのは、動物園も水族館も追い込み漁師も僕も、みんな動物の命にお世話になってる同類です。水族館も漁師も同じこっち側なんです。なのに世界動水協はしれっと裏切った態度に出たんです。自分らは愛護側だと。(かと言ってうちらが虐待側と言うわけではないです。お世話になってる側です。動物依存側とでも言いましょうか。)それに対して日本動水協も乗っかっちゃたんです。日本らしからぬ判断で非常に残念です。いろんな意味で残念です。このままではいずれ日本でイルカショーは見れなくなるでしょうね。子供たちが大喜びのあのショーが。
H27 5,27
先日入荷したアジの一種の海水魚なんですが、水槽に入れた後なんか様子がおかしい感じがしました。しばらくガラスに張り付いて状態を観察していたところ目が合っちゃいました。口の中にいる寄生虫と。ちょうど最近はやりのオオグソクムシと同じような形で大きさはダンゴムシくらいのタイノエという名前です。宇宙人のようにはっきり目があり基本ペアでいて並んでこっち向きに口の中を占領してます。遠い以前にも出会ったことがあり普通は見落としがちなんです。かすかな違和感で気になって良~く観察して、初めは半信半疑でした。こういう魚なのかな?って。いや、ちがう!顔あるし。って思いピンセットで引き抜き、最初はうわ~って思いました。こんなのが口の中に!って。約20年前のそれからですかね~。なんか寄生虫の気持ち悪さに惹かれていったのは。彼らもただ必死に生きてるだけなんですが我々人間にはその想像を絶する生態にただおののく次第です。ちなみに今まで体験した中で1番驚愕な寄生虫はスネークヘッドの体内にいたやつです。ある時お尻から白い長い糸みたいのが何本か出ていて、「変なフンしてるな~」と思い気になってすくって見てみようと思い網を水槽に入れたら危険を察知して体内に戻って行ったんです。後であれは寄生虫だったのかと分かり、その一応の頭脳がまた気持ち悪いです。おそらく本体は体内にいてあれは産卵中だったんだと思います。完全に魚体を支配してる形です。こうなるとどっちが本体かわからないです。実は僕が世話をしてたのはスネークヘッドではなくその寄生虫だったんじゃないか。目に見えることの真実とは何かを投げかけるようなそんなメッセージを彼らは持ってるように感じ、そこが生き物としては非常に深く、そこが惹かれる一つです。
H27 4,27
先日突然思い立ち、仙台に行ってきました。いや、厳密には前から考えてました。日取りを決めたのが突然です。行っちゃおうと。仙台には友達が何人かいるのと、今なら震災の爪跡を少しは体験できるんじゃないかと。用意周到に考えてると行く機会は永遠にないなと気付き、弾丸で行くことにしました。店も休む訳にはいかないので定休日の火曜日を使ってギリギリで行きます。火曜日の早朝に相棒のそら(犬)を車に乗せ一人出発。全線開通したばかりの常磐道で帰宅困難地域の福島第一原発の付近を痛ましく眺めながら、予定通り4時間ほどで到着。目的の一つ、地域への貢献のため少しでも役に立てればと思い沿岸地域のお店でしっかりお金を使ってきました。昼過ぎに仙台市の八木山動物園で働く友達に会いに行くため仙台の街を走りました。地方都市の中ではやはり別格の仙台は都会感が群を抜いてます。町並みは東京都心とあまり変わりません。ビル群の中にも意外に木が多く植わってる所が本物の都会感を上げています。約20年ぶりの友達と再会し仕事終わりまでゾウやトラを見た後、その晩は彼の家に泊まるので一緒に帰宅。仙台の街の中で夕食を食べ、語り、寝て、もう帰りの時です。何せその日は普通に1時には営業しなくてはなりませんので。本当に短い時間でしたが以前からのかすかな夢がかなってとても満足です。行くことに意味があると割り切ると実行しやすくなるもんです。お金には代えられない良い思い出になりました。ちなみにやはり帰りのほうが遠く長く感じましたが、帰宅予定の12時ぴったりに帰ってきました。わりと時間に正確なんです。
H27 3,27
マリモが入荷しました。国産物と、西洋マリモの2種類です。国産のは小さいのしか入荷しませんが西洋のは大きいです。そこが魅力です。形がいまいち真ん丸じゃないところが難点ですが。マリモって成長もしないし動きもしないしウンともスンともしないんですがなぜか癒される存在なんですね。何も無い所が良いんでしょうか。最近、裏ネタ的にマリモは人の手で丸めて作ってるってのがあります。それはがっかりだと。流通してるものは実際そうして作られたものです。マリモの養殖場(工場?)で地道に手で丸めて製造しています。しかし意外に勘違いしてる人も多いかと思いますが、それはただのそこらの藻を丸めてるんじゃないと言うこと。マリモという丸く成長する習性のある種類なんです。そのまだ丸くなる前の未熟な物をちょっと手をかけて丸く整えてるって事です。そもそもマリモの成長は非常に遅く、大きいものでは30㎝近くなりますがそこまでには何百年とかかるんです。なので大きい物は天然記念物ですし、丸くなるのを待ってたら商売として成り立ちません。だから人の手で丸めてることは別にがっかりすることではないですし、生産者の人もやましい気持ちも一切ないんです。当然すぎて普通にテレビとかで放送しちゃってますが、受け取り側の認識不足で御幣が生まれます。そう言う両者のすれ違いって社会には多いように感じます。一切、意思表示をしないマリモをどう受け取るかは個人の自由でしょうが。
H27 2,27
ミステリーザリガニというザリガニが入荷しました。何がミステリーかと言うと何気にすごいんです。このザリガニ、交尾をしなくても一匹でも繁殖できるんです。単為生殖と言います。雌雄同体などの生物はまあまあいますが、これらは結局相手が必要でお互いの遺伝子交換により繁殖します。単為生殖は完全に一匹で殖えるので、遺伝子交換が必要なく多分クローンと言う事になるかと思います。こんな生き物がいるなんて初めて知った時には、このザリガニの存在感の薄さとのギャップもありかなり驚かされました。当店には以前にもいた事があって、それがまた増える殖える!。一生懸命売って、やっと減ってでも増えて。やっと売り切ったと思ったら、小っちゃいのが残っててそれがまた育って産んで。子供が生まれることは素晴らしいことですが、申し訳ないけどなぜかうんざりしちゃいます。しかも性質上、血が濃くなって最後は滅びるみたいな事はなくかっちり増え続けるので、申し訳なさとの葛藤です。 そんなこともありしばらく手を出していなかったんですが、久しぶりに入荷して一ヶ月ほど経ちすでに爆殖中です。また無間地獄(失礼)に踏み込んでしまいました。
H27 1,27
ガーデンイールという魚がいます。最近少し人気で話題です。細長い体を砂に大半をうずめて上半身だけをひょろーっと出し、群れで流れのほうを向いているあの魚です。飼育は非常に難しく大量の砂が必要なうえとても神経質なので一般家庭で飼うのはほぼ不可能かと思います。水族館レベルでやっと最近では成功できてる感じです。飼育の難しさとは関係なく人気種であるためペットルートでもかなりの数が入ってきます。すべてわかった上で以前一度試しにうちでも入れてみたことがあります。その時の出来事を紹介します。どこに入れようか考えた結果、似たような背格好の細いウツボが一匹で入っていた水槽がありまして、砂も細かかったのでここにしようと。このウツボ、入荷以来1度もエサを食べておらず拒食症です。入荷状態によってよくあることでこうなるともう望みは少ないです。ガーデンイールと一緒にして数時間後、事件は起こりました。ウツボがガーデンイールを食ってるんです。尻尾から丸呑みで、気づいた時にはもう頭が少し見えるくらいの手遅れな状態でした。「うわー、食っちゃった。お前そんな食欲あったの?」残念だけど、これで逆にウツボはエサを食ったわけだから駄目だと思ってたウツボにとっては良いことです。またしかし、少しして見るとガーデンイールがいるんです。「吐いちゃったのかな?」・・・うーん、どうもおかしい。やはりあのウツボが今更食うとは思えない。そして考えた結論がこうです。ウツボが食ったんじゃなくてガーデンイールがウツボの口の中に入っていった。ガーデンイールはもともと尻尾から巧みに砂の中に潜る能力があります。口を半開きにたたずむウツボ、そこに潜る場所をバックで探すガーデンイール。確認もせずやっと見つけた潜れそうな隙間に尻尾から勢いよく潜り込む。えずきながらもその勢いに抵抗できないウツボ。そして勢いは衰えず一気に出口へ。これは食ったというのか、通過か。そしてどちらが加害者か。何とも気持ち悪いようなおかしいような、ほのぼのしたような出来事でした。
H26 12,27
我が家で個人的に飼っている犬がいます。柴犬で名前はそらです。お年寄りの飼い主が散歩ができなくてかわいそうなので誰か飼ってくれないかという話があり1年ほど前に譲り受けてきました。毎日家から一緒に出勤して営業中は店で過ごし夜には一緒に帰る生活をしてます。最近では何気にお客さんの受けも良くいいマスコットになっています。こんな生活スタイルもだいぶ慣れたころ先日事件が起きました。家で早朝けたたましい悲鳴が聞こえ見に行くと、前足を上げて痛めたよう。そしてそこは明らかに骨折のもよう。どうやらどこかの隙間にでも挟まって、やってしまったらしい。犬が骨折なんてどうすればいいんだと思い、とりあえず病院へ。手術で鉄の棒を埋め込み支える方法らしい。なるほどそれならギブスもいらないし現実的な方法だなと思いました。さっそく入院して三日後に退院。とは言えまだ骨がくっついたわけではないので、絶対安静です。散歩ももちろんゆっくり歩いて走ることもさせず平穏にしてましたが、また事件が。どうやら夜のうちに少し派手に動いたらしく治療部分が少し曲がってるんです。鉄が曲がってしまったんです。また病院に行きましたが、こうなるとそれを治すのはかなり難しい手術になるとのこと。考えた結果これも運命とこのままにする事にしました。死ぬ訳じゃないし、歩けない訳でもないし、すべては自分でやったことだし。最初の手術が無駄になったことが残念ですが、もうしょうがないです。今は出勤もできず家で静養中ですがいずれはまた店頭に居座る事になるので、その時はよろしくお願いします。しかし動物を飼うということは本当に大変だなー。と今、改めて思うようになりました。
H26 11,28
当店では以前から継続してハリネズミを繁殖させています。先日また産まれた時のことですが、大体普通3~4匹産まれるんですがその時は珍しく1匹だけでした。このメス親は毎回子育てが下手で産んでも食べちゃったり、育てられないことがほとんどでした。出産数が少ないというのも元々の繁殖能力の低さとも言えます。本能的な能力なんでしょうがやはりうまい下手があり、運も含めて能力の違いはあります。うまい親はどんな環境でも産まれた子を全員確実に育て上げ安心して任せられます。そして今回のこの親の子育ては産んだ数日後になんと、幼子を残して死んでしまうと言う事態に。またか、と言うかなんと言うか最後まで世話の焼ける切ない結果になってしまいました。本人も不本意でしょうが何もこのタイミングで。普通こういう場合はもう運命と割り切って子供もあきらめる状態ですがまだ目の前で生きてる訳だし、一応やれることはやってやろうかと人工保育でミルクをやってみることにしました。何せ目も開かない生後数日の完全な赤ちゃんなので、果たしてうまくいくか。何も情報もない中、想像の上ダメモトの挑戦です。それが意外にも順調で、明らかに血色も良くフンもしてるしおなかがすくと鳴き出す位にまでなりました。意外にやればできるもんだなー、とまた新たに発見できた頃その赤ちゃんをそこから育ててみたいというお客さんの熱意に負け、運命をそのお客さんにゆだねる事に(販売)なりました。その後どうなったか気になってましたが1ヶ月後元気に育ってるとのこと。親とともに消えかかってた灯火がほんの気まぐれから命がつなぎ生き延びた生命力には、自分の手助け以上の自然の不思議さを感じます。また勉強させられました。
H26 10,27
今、在庫でタガメがいます。おそらくこの辺では野性個体を見ることはほぼ無い水生昆虫の王様です。子供の頃から幻の存在でした。いろんなうわさが飛び交い30センチ位あるとか。とにかく見たことが無いのでそれもしょうがないです。よくお客さんが「子供の頃よく見たけど今はこんなに貴重なの(高いの)?」と話します。そんなはずは無いと思いよくよく聞くと、大体タイコウチとか、ミズカマキリとかと勘違いしてます。昔でもタガメは見たこと無いはずです。タイコウチがタガメの子供だと思ってる人も多いみたいです。ゲンゴロウもそうです。本ゲンゴロウは想像以上に高価ですが皆さん「ゲンゴロウなんてそこらにいるのに」と言います。そこらにいるのは小さい多種のゲンゴロウで育てれば本ゲンゴロウのような大きさになる訳ではありません。そんな感じで情報とは錯そうするんですね。ところでタガメや水生昆虫はみんなそうですが空を飛ぶことも出来るんです。まずよっこいしょと濡れた重い体で陸に上がりしばらく体を乾かします。水分が抜けて乾いて軽くなったらおもむろにカシャンカシャンと羽をセットして無骨に飛び立ちます。よく考えるとその一連の能力は自然を生き抜く職人のようでとてもかっこいいです。空も飛べる潜水艦はまだ人類にも作れていません。そんなタガメがアニメなんかで登場するなら一目置かれた存在として君臨するはずです。まあ、ただタガメをおじさんと比喩するかおばさんとするかでだいぶイメージは変わりますかね。少なくとも若いイメージは無い。
H26 9,27
過ごしやすい時期になると、店の入り口は全開にします。風が通り気持ちいいのでなるべくなら開けていたいんです。ただ問題は蚊も入って来ることです。どこでも蚊はいるでしょうが、隣の草むらからやって来ます。そこで蚊取り線香は必需品です。毎年蚊取り線香に火を付けた時にこの季節を感じます。僕としては店内のアロマ代わりにあえて焚きたい位にこの香りが好きです。おそらくほとんどの人が好きな香りだと思います。最近は家庭ではあまり使わなくなってるでしょうから懐かしいも上乗せされるのでしょう。毎年常用していると気付く事があります。それは毎回性能が違うということ。異常にただ煙いだけの時もありました。その時は納得行かなくてメーカーに問い合わせ送り返しました。調べた結果、殺虫効果には異常は無いとの事でした。天然の薬草を原料にしているためその年によっては多少香りなどの違いは出てしまうとの事。う~ん。やはり蚊取り線香は香りが大事なので、蚊が取れれば良いってもんじゃないんだよなー。その後も大目に見ながら使ってますが、確かに毎回違うんです。ロットで違うパターンと思いきや、同じ箱の中の同じ袋の中にも良いのと悪いのがあるみたいです。蚊の存在に神経質な僕ですが、蚊に効くのは当たり前として、でも目が痛くなっちゃうんじゃ疑問は残ります。ここであるあるなんですが、店に入ってきたお客さんが蚊取り線香の煙を感じた途端に足を掻くってのがあります。蚊取り線香→蚊がいる→かゆい。となるんでしょう。刺されないために焚いてるのに逆に蚊の存在を誇張することになってるんです。ある意味逆効果です。
H26 8,27
毎年海には潜りに行ってるんですが、今年はほぼ初めて川潜りに行ってきました。潜りと言うより川遊びに近いですが、一応シュノーケルで奥を探ってみました。神奈川の方の名もない川ですが水温も寒くなく、水はきれいだし、魚もたくさんいました。オイカワを筆頭に、アユ、シマドジョウ、ムギツク、でかいヨシノボリ、ナマズなど。こっちの方では見かけない魚もたくさん見えました。深みの所に気配を感じ潜って見ると岩影にナマズのあごが見えました。ナマズはこっちにもいますが水中でこうして出会うのは貴重な体験でした。川で泳ぐ文化のない辺りで育ったため、川で泳ぐことへの恐怖や違和感がすごくあります。でもすごく興味はあったんです。親しみある淡水魚ですがそれらと水中で出会ってみたい。と。いざ行ってしまえば海とは違いますが、同じと言えば同じです。大きく違うところは後始末が楽です。塩や砂が無い分相当楽です。あとはどこで泳ぐかと言うのも重要です。たまに車から見かけるきれいな川でも、かまわず潜るわけにはいきません。やはりある程度他の人も泳いでいるような感じの所でないと、そこまでの勇気はないんです。何が怖いってカッパが怖いです。僕は昔から存在の中でカッパが一番恐怖です。いそうな感じがすでに怖いんです。そして川で急に僕が一人で泳いでたら逆にカッパに間違われそうです。そうするとカッパが現れたことになってしまいます。そんなことを思いながら今まで中々行けなかった部分もあります。でもよく考えれば海もよっぽど危険かもしれないし、怖い存在も結構あります。これからは少しづつ川にも慣れていって、本物のカッパに出会わない程度に攻めていこうかと思います。
H26 7,26
先日急に思い立ち、大水槽の濾過槽を洗いました。ずっと目詰まりしていて、だましだまし引っ張って来たんですがついに重い腰を上げた感じです。すごく大変ですごくいやなんです。腰は痛めるは爪はぼろぼろになるは。水槽の淵に上り狭い濾過槽部分で細い板の上での作業です。バケツで重いろ材を少しづつすくい出しガシャガシャ洗うんです。そのたびに上り下りを繰り返し、それが合計約100キロ分はあります。本当は年一回位は必要なんですが、ごまかしながら二年に一回位になってます。決まったペースでは出来ないんですが、急にやる気になる時があるんです。その時がやる時でありタイミングだと思ってます。勢いに乗ったままやってしまうのが自分にも良いみたいです。ダラダラ逃げてきたんですがやはりいつかはやらなくてはならない事で、よし!とやって済んでしまえばやはり気分が良いもんです。そんな経験は子供の頃から何度もあり(宿題とか)そういう本質的な性分みたいなものは幾つになっても変わらないんでしょうね。「今日やれることは今日やってしまうタイプ」ではなくて、「明日で良いものはなるべく明日にタイプ」です。それがモットーです。水質維持にはあまりきれいすぎても良くないんです。と言い訳をしつつ次は三年引っ張ろうかな。
H26 6,27
この時期になると毎年多いのが、「カメを拾った」と言うお客さんです。道を歩いてたから保護した、とか、うちに迷い込んできたからどうやって飼えばいいの?とか。そもそも種類も分からないという場合が多く、どこの国のカメか、リクガメじゃないのかと。ほとんどが普通にこの辺に生息しているミドリガメがクサガメです。この時期になるとメスは卵を産みに上陸してきます。相当内陸まで来るみたいで、水辺からかなり離れたところで発見した人からはまさか野生の亀とは思えないみたいです。なので何とかしようと思うんでしょう。まあ普通に近くの水のあるところに帰してやれば解決です。とは言えカメを飼ったことのある人なら分かると思いますが、意外とカメって脱走したり逃がしちゃったりすることがあるんです。だから街中でカメを拾ったと言う場合実際はいろんな可能性があることは確かです。隣の家で飼われていたものが庭続きで迷い込んできた本当の迷いガメな可能性は十分あります。一概に川に放してやってください。で解決するわけではないんです。まず実物を見て日本のカメかどうか、それから飼われてたカメかどうか。野生か飼育個体かは見れば大体分かります。飼育個体なら出来れば野性には帰さない方がいいと思います。外国のカメなら保護するにしてもとりあえず必要な設備も出てくるし。カメの生息領域の広さが問題をややこしくしています。ちなみに今まで本当の意味で保護したものでヒョウモンリクガメとセマルハコガメとギリシャリクガメがあります。いずれも通行人が見つけてこれは普通のカメじゃないと思ってうちに持ってきたんです。やはりうっかり脱走されちゃったみたいでヒョウモンとセマルは飼い主が見つかりました。元の飼い主のところに戻れるのもかなり幸運なことでしょう。まず誰かの目に留まり、責任感の強い人はわざわざうちに持ってきて、うちとその飼い主が繋がってと言うことになります。森の中や川などに逃げ込んじゃったら、それらは冬は越せないので長くて1年弱の命です。実際そうして尽きたカメ達は多いと思います。そこは飼育者の責任なのでカメの為にも脱走には気を付けましょう。
H26 5,26
当店では魚用の治療薬などの動物用医薬品を扱っています。別に珍しいことではないですが、扱うには県から発行される許可書が必要になります。一つずつ申請して販売許可を取る必要があります。その更新が近づいてきました。それほど手間はかからないですが、もうそんな頃かーという気分です。更新は6年毎で、2回目なので当店12周年と言うことになります。こう考えれば分かりやすいということに今回気付きました。実は最近何年目かと言うことが分からなくなりかけてました。年をとると自分の年齢がちょっとわからなくなる感じと同じです。最初の頃は「半年持つかなー」「一年持った」「三年持った!」とそのことで頭がいっぱいでしたがそういう時期を越えたという事でしょうか。営業年数が問題じゃないと言う次の段階ににステップアップしたんです。こういう考え方になることは創業時にしたら理想の状態です。年数が気にならないなんて。まあ余裕な訳ではないです。ただ年数が気にならなくなっただけで。逆に言うと目の前だけを見るようになったのかもしれません。そう考えると年数ばかり気にしてた以前がむしろ生意気で、目の前のことを一生懸命やれよ。というのが正解でしょう。年数はあくまでその後に続く結果ですからね。ここに来て幸いにも初心に帰ってきたという事か。次の6年後、どうなってますかねー。短いようで意外に長い。ようで短い。今と変わってないことが希望です。
H26 4,27
先日ヘビを捕まえたので飼いたいというお客さんが来ました。10センチ位とかなり小さいらしいです。ご存知の通りヘビが大大大嫌いの僕ですが飼い方くらいは大体分かるのでアドバイスして道具を揃えて行かれました。実は以前から良くあることではあります。その場合必ず僕はヘビが大嫌いだと言うことを先に強くお伝えしてから始まります。それには、あまり深くは関れないよと言うことと、絶対に本体はつれて来ないでねというメッセージが込められています。飼育に関して、まず野性の個体と言うことと今回のようにかなりの幼体とで実際はえさを中々食べてくれない場合が多いと思います。そもそも自然下でそのような幼体は何を食べてるのか。カエルとか。と簡単に言えますが生まれたばかりの幼体が食べれるカエルって実際にはそうは出会えないと思います。出会えたってそう簡単に捕まえられるもんではありません。運よく餌を効率よく取れた奴だけが生き残ってるんだと思います。僕にとっては知ったこっちゃないし、知りたくもありませんが、奴らも中々大変です。ちゃんと成長して全うできるのはおそらく数パーセントほどでしょう。餌はないし、逆に大きいカエルには食われたり、タヌキやカラスなどの天敵も多いし、車に引かれる確率も高いし、人に見つかれば殺されるか気持ち悪がられるか。何気に修羅の道を歩んでます(ヘビだけに歩んではいないか)。だからかたまに大型個体を見かけると、妙に神々しいようなどうどうとしたオーラを放った迫力を感じます。まあある種認めるところはありますが、それとこれとは別で距離を置きたい存在です。ヘビはよく神様に例えられたりしますが近寄りがたい存在と言う共通点から来るものかもしれません。
H26 3,28
少し前ですが雑誌の「楽しい熱帯魚」が廃刊になりました。当店では開店当初から付き合いがあって何度か紙面に載ったりもしました。17年ほど続いた雑誌でした。そしてまた最近あの「フィッシュマガジン」が廃刊になりました。こちらは観賞魚雑誌の中では一番古い存在で、これはかなりの衝撃です。当店との関係はそれほどなかったのですが、魚好きとしてはかなり寂しいニュースです。「楽しい熱帯魚」は本々大手の出版社が儲けを見込んで始めただけの商業雑誌ですのでやめるのも分かりますが、「フィッシュマガジン」はそうではないです。本当の魚好きの人たちが真剣に作って来た作品だったので大きな時代の変化を表しています。魚業界の不振と、出版の難しさ。結局インターネットの波が大きすぎます。さぞ悔しい思いで幕を引いたのだろうと思います。残りはこれも古株の「アクアライフ」があります。実際は僕は昔から「アクアライフ」派です。子供の頃からよく投稿してましたし、店の広告を載せたこともあるので「アクアライフ」との付き合いはかなり長いです。僕にとってはまだ「アクアライフ」がある分ホッとしてますが、最後の砦でもあります。これがもし終わるなんて事があったら、それはいよいよ大変です。インターネットなんて所詮バーチャルです。形の無いものなので記憶もバーチャルになりがちです。手に取って見る現実の本には画面では得られない情報の重さがあると思います。
H26 2,26
子供の頃釣りばっかり行ってた僕ですが、今考えるとずい分危険な事もしたなと思います。大きな水門のような施設の中に忍び混んで10mもあるような絶壁の上から糸をたらしたり。その施設の中のマンホールを開けてはしごを降りて行きしがみ付きながらトンネルの中で釣ったり。そういう所がまた釣れるんです。釣るためなら何でもする、みたいな所はまさに釣りバカと言うかバカです。また固定されずに離れた船が浮かんでる事がたまにあったんですが、そういう時はドキドキしながらも普通行けない沖のほうに棒で漕ぎ出し探検したりもしました。何も分かっていない子供が、そんなところで転覆でもしたら。大人の目線で思い出すと事件になる位危険なことです(まあ実際勝手に船を使ったので犯罪かもしれませんが・・・)。いつも子供だけで出かけてましたが、親が見たら黙ってはないでしょう。まさかこんな所で毎回釣りしてたなんて、と。今考えると子供だけで釣りに行くこと自体、あの頃は寛大だったなと思います。ある時普段一緒に行った事がない友達と行こうとしてたら、そこの親に止められ中止になった事がありました。子供だけで釣りなんてとんでもない、と。放任主義だったうちがむしろ特殊な例だったみたいです。回りの親御さんからしたら僕と遊ぶこと自体迷惑だったかもしれません。それぞれに危険なラインは違うでしょうから。自分も親になって、まだ先ですが自分も通ってきた道だけに心配がぬぐえません。子供だけで釣りに行かせて良いものか。それをどっしり見守っていられるか。危険だからと縛り付けるわけには行きません。が、せめて他人には迷惑がかからないように祈りながら放任の親を気取って運命を信じるしかないです。
H26 1,27
なんだか最近あのダイオウイカが続いて水揚げされてるとか。今までなかった事で漁師さんの網に偶然捕まるんです。深海生物なので水揚げされたときにはほぼ瀕死の状態ですがそれでもすごい事です。以前ならとてつもないニュースです。先のNHKのあの快挙がなければです。何せ水中で動く映像を撮っちゃったんですから。なんか不思議なんですね。あの快挙を皮切りに続々と出てくるなんて。それまでは死体すらまともに見れなかったものが、それも狙ってではなく偶然に。なんか門が開いちゃったかのような、どうも気がかりです。だからやっぱり謎のままが良かったんじゃないかな。今までなるべく正体を現さないようにしていたダイオウイカ界でしたがついにうっかりカメラの前に出てしまい、はっきりした物として公表されて以降もうなし崩しにガードを緩める判断をイカ達に下した海の神様、ポセイドンの存在をうかがえます。意外に人間らしい所もあったりして。しかしその判断は正しかったのか。ポセイドンと言えども時代の流れと人間の文明には逆らえなかったか。そしてイカ界からの自由への訴えに折れた感じか。自由とは何か。ダイオウイカが食用に出回るほどにはならないよう願います。
H25 12,26
僕はこの業界で働いてもう20年程で、魚に関ってからではもう30年を超えます。思えば最初に新卒で業界に入ったときはそれまでの経験を鼻に掛け、根拠のない自信と若者特有の勘違いで意気揚々と入社しました。すぐにコテンパンに打ちのめされ自分の無力さをいやと言うほど味わいました。しばらく経験を積み職場が変わるとまた今までの経験が無意味な位の挫折を味わい一から学び直しました。そうして幾度か職を変えるたびに勉強し直し、経験を繰り返し思えば雪だるま式に技術は身に付いて行ったと思います。当時のそこそこのレベルだった頃と比べても今の僕からしたらただのひよっ子です。何十倍も差があると思います。・・・で、何が違うかといえば・・・。水の管理がうまい?・・・病気にさせない?・・・訳でもないんです。言うならただ経験が多いだけかもしれません。経験を重ねて色を重ね塗りして行っても結局は表面の色しか表に出ないんです。要するに今どうかって事がすべてで、さらに言えば魚が生きてればそれでいいんです。そもそも生き物には正解がないんです。経験はあくまで過去の記憶であって絶対ではないんです。現役で居続けるという事ですかね。そういう意味で経験におごらず謙虚にいようと心がけています。何度も調子に乗っては挫折の繰り返しでやっとそう思えるようになりました。と言うか、やってもやってもわからないこの魚の世界で、魚たちに教わり続けてるような感じです。結局何が言いたかったかと言うと本当に魚は難しいと言うことです。どんなに経験を積んでも一周して元に戻るような。これから何周すればいいんですか。死ぬまででしょうね。と言うことは一生現役でいられるとも言えます。
H25 11,27
先日近所の川に釣りに行くと、そこには相変わらず亀がたくさんいるんです。ほぼ全部が外来種のミドリガメです。本々この辺には在来種のクサガメがいるもんなんですが、15年前くらいからミドリガメが現れ始めあっという間に侵略されちゃった感じです。もちろん原因は飼いきれなくなった亀を誰かが放した事がきっかけです。今では完全に自然繁殖して勢力を広めています。アメリカ出身のミドリガメはクサガメよりも体が大きく性格も大胆で活動的です。地味につつましく生息するクサガメはその陽気なアメリカ人には今のところ押されっぱなしです。人間界も今まさにTPPなど国際問題が問われてますが、クサガメ共々日本の底力を信じたいです。でもさらに言うと本々日本には純和風なイシガメもいます。クサガメよりもさらに繊細なイシガメはかつてクサガメの大胆さに押され今は関東にはほぼいなくなってしまいました。そう考えると時代の流れなんでしょうか。意外に20年後には何かの理由でミドリガメを追いやるイシガメが出て来たりして。ただ引くだけでない大和魂の毅然とした日本の底力を期待します。とりあえず今の問題は真冬でも冬眠もしないで水中をうろつくミドリガメが恐ろしい脅威だと言うことです。
H25 10,27
今月から水槽プレゼント企画を始めました。抽選で毎月一人に豪華な水槽セットが当たります。しかも毎月続けます。応募は一人に付き、月一回までですが毎月来て応募券に書いていればいつかはあなたにも当たるかもしれません。別にメーカー協賛とかではないので完全に僕からのプレゼントです。しかもどうせあげるなら良い物をと言うことで基本的には60cmのニッソーのフルセットをと考えてます。水槽が当たるような企画はどこでもまあまあやってるかもしれませんが、うちは毎月ってところがポイントです。しかもこんな小規模店が。なぜこんなことをするかと言うと、まずは魚飼育の間口を広げるためです。初心者の方もベテランの方もまずは入れ物がないと魚は飼えないですから。そう言うと当てる相手を僕が選ぶように思われますが、そこは厳正に無作為に抽選しますのでご心配なく。プレゼントするのは勝手で、その後どうなるかは当たった人の自由です。出来ればそこから広がってくれればいいなとは思いますが、運命に任せます。本当は高いお金を出してそろえた方が喜びもひとしおで大事にする場合が多いんです。ただでもらうと粗末にする場合もあります。でもそれも運命に任せます。生き物をプレゼントするわけではないのでそこはまだ安心です。そしてこの企画で少しでも話題になってくれればやった甲斐はあるってもんです。
H25 9,27
以前トラックの運転手をしていた時に事故で2度ほど死にそうになったことがあります。そして今回3度目の命の危機を体験しました。と言うとちょっと、かなり大げさかもしれませんが、あの猛毒オニダルマオコゼに刺されました。オニダルマオコゼは毒魚の中でもトップクラスで現地では毎年死者が出るほどの危険な魚です。しかし今回はこうして生きていますし、結果はたいした被害はなかったので気楽にお読みください。その日、以前から店にいたオニダルマオコゼがなぜか死んでたんです。網ですくってビニール袋に入れておきました。閉店後、他のなま物と一緒に処理するため袋をしばろうと、その時にビニール越しに指に激痛が走りました。「やばい!」と思い正解か解りませんが指の付け根を押さえて、お湯に漬けて毒を静めました。冷静に考えればそうあせることでもないんでしょうがいざその時になるとそうはいられないもんです。刺されたら絶対死ぬんだっけ?腕を切り落とすことになるかも。気を失う前に救急車呼んどいた方が良いかな。なんか吐き気がして意識が遠のいていく。って毒のせいなのか、緊張からなのか解らなくなってきました。まあ、処置が効いたのか元々そんなもんだったのか、死んで時間が経ってたからか刺さりが浅かったからかしばらくしびれて治まりました。この手の魚は死んでも毒があり、しかも実は死んだ後のほうが油断してるので被害が多いって事も全部分かってたんです。だから完全に僕の不注意なんです。魚は悪くない。生き物を扱ってると危険なことも多く、経験も必要かもしれませんがやはり危険を回避してこそプロだと思います。そもそもオニダルマオコゼを売ってる時点で危険回避にはなってませんか。
H25 8,27
フィールドが大好きな僕の昔の経験談です。いつものように網を持って小さな小川を探索していたときです。ライギョの稚魚の群れを見つけました。ライギョは親が子育てをするので、卵から孵ってある程度大きくなるまで稚魚は一つの塊りになって群れています。稚魚がいれば必ずその横には親もいるはずです。稚魚を食べようとする他の魚などから守ってるんです。僕は稚魚をすくおうと思って近づくと潜って逃げてしまいました。しかしライギョは肺呼吸のためすぐにまた上がってくるんです。しかも稚魚なので息が続かないので本当にすぐまた上がって来ます。なのでしばらく上がってくるのを待っていました。その時点では親の姿は確認してなかったんですがどこかにいるんだろうな位に思ってました。どこから稚魚が出るか息をこらしていると、僕のすぐ前の水草の間から魚とは思えない殺気を発しながら親がぬ~っと巨体を現しました。濁った水の中から明らかにこっちを見ながらあえて水面近くまで全身を現し、呼吸するわけでもなくまた沈んでいきました。「手へ出すんじゃねーぞ!」と言う声が聞こえたようでした。人間に見つかれば場合によっては自分も危険であろうに、でもそれを上回る親としての執念。本能とは言え何か神々しさを感じました。言葉を超えた暫しの対話、第六感に響く空気感で動けなくなりそれ以来ちょっとライギョが怖い存在になりました。
H25 7,27
実は、と言うか見た目通りか解りませんが僕はもともと勉強が出来る方ではありませんでした。単純記憶が苦手なので歴史の年号などが特にだめでした。そして大人になって生活に直結するのが漢字です。漢字がダメなんです。苦手って言うコンプレックスがあるから余計に書けないんです。特に比較的簡単なやつ。これが厄介なんです。難しい漢字はそもそも書けなくても普通なのでプレッシャーもないし何ならひらがなで書いちゃっても逃れられます。難しい漢字に限って逆にサラッと書けちゃったりして。ひらがなで書くにしても簡単すぎるだろって位の漢字だと逃げ道がないのでプレッシャーにより冷静さを失い真っ白になるんです。そうなるともうおしまいです。パソコンのフリーズ状態です。領収書を頼まれたときが一番あせります。これはおそらく客商売をしてる人なら誰でも少なからずあることだとは思います。自分でもびっくりする位間違ったこともあります。そして最近ではまた次の段階なのか、書けるはずの漢字でも「あれ?こんな字だっけ?」って考えちゃったらもうフリーズです。改めて見るとこんな字だっけ?見たいな。今まで全く当たり前に書いてた字ほどそれは起こります。極端に言えば自分の名前とか。そんな感じでこの先ひらがなも書けなくなるときが来そうで怖いです。数字とかも。やはり人生は一生勉強ですね。
H25 6,27
毎年春から気温が上がってくるとメダカがよく売れてきます。基本的に外で飼う場合が多いので冬の間はほぼ売れません。メダカと言っても今は非常にたくさんの種類がありまして、原種から、白、オレンジ、水色、銀色、肌色、黒、そして背中が光ってたり、体がまん丸だったり。それぞれタイプにより呼び名が付けられており、分ければ100種類位はあるんじゃないでしょうか。元は普通の小川にいるメダカから改良して派生して行った物なので飼育法はみんな同じで手軽に飼えるので、かなり人気のある分野になってます。庭にかめを並べて種類ごとに各種飼ってみたり、その中から出来の良い個体を厳選して行ったり、流行る理由は十分あると思います。しかし実は種類によっては想像を超えた改良技術が行われてるのもいるんです。普通に掛け合わせて作って行っただけではなく、遺伝学や動物学を駆使した学者レベルの種類も実はいるんです。その奥の深さがさらに引き込まれます。素朴な癒しの存在から科学の分野にまで幅広く可能性を秘めた日本らしい生き物です。
H25 5,27
気温が上がってきてそろそろクワガタの季節です。今、国産のオオクワや、外国産のヒラタクワガタなどの在庫がいます。飼いやすさではオオクワですが、迫力ではやはりヒラタ類になります。特に外国産のヒラタは大迫力です。単純にまずデカイ。そしてあごの太さ。しかも見た目通り性格が荒いです。動きもアグレッシブで大きなあごを振り回して向かってきます。餌の入れ替えのときは本当に気が抜けないです。挟まれたらおそらく痛いでは済まないレベルだと思います。外国産ヒラタに関してはお子さんにはお勧めできません。以前、手のひらに乗せて眺めていたらおもむろにあごを下げ、手のひらの肉をギリイーっと挟まれたことがありました。普通足元のものには気が行かないはずなんですが・・・。その上、頭も良いと言う事になります。中々の生き物です。
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前回問屋の事を書きましたが、と言いつつよく考えると問屋のことはあまり紹介出来てないようなので改めて書きます。問屋と言うのは当店のような小売店に魚を販売する業者のことを言います。小売店というのは一般のお客さんに向けて販売をする店のことです。小さい店と言う意味ではありません。どんな大型店でもうちのような小さな店でもそこは小売店と言います。問屋は基本的には海外から魚を輸入しています。ある意味輸入業者と言ってもいいと思います。海外にはまた各国に魚を輸出する業者がありますので問屋はそことやり取りをしながら魚を集めます。最近では小売店が問屋を通さず直接輸入をする所もあります。もちろん中間がないので安く仕入れができると言うメリットはありますが、逆に言うとそれしかメリットはないと思います。海外の外国人を相手に取引をするのは予想以上に大変なんです。日本人の常識は通用しませんから。違う魚が送られてきちゃったり、予定より多く勝手に入れられちゃったり、死んで届いたり。そんな気苦労の多い業務をこなしてるのが問屋さんなんです。なので安く済むから直輸入しちゃえなんて簡単なことではないんです。魚は同じ種類でも同じものは二つといないのでそれをちゃんと自分の目で見て納得して仕入れる当店のスタイルを実行するためには問屋の存在がとても重要なんです。そしてその問屋との付き合い方も重要です。時には値切ったり、時にはまとめて買ってあげたり。その信頼関係の度合いで良い情報をくれたり良い魚をいち早くまわしてくれたりします。問屋と小売店の関係性は基本的には小売店の方が立場は上です。小売店がお客さんですので。だから中には問屋で威張り散らしている小売店の人をたまに見かけます。損してるな~と。僕は基本同等で、さらには仲間だと考えてます。お互い流通の過程ですので。末端のお客さんにまでバトンをつなぐリレーのチームです。みんなが聞きたい問屋の事ってこういう事でしょうか?
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今回は業界の裏側と言うか、問屋のことでも少し紹介します。僕もそうでしたが一般ユーザーにとって一番の興味は問屋の事でしょう。どこにあるのか、どれほど魚がいるのか、中の様子は、いくらでどういうシステムで取引するのか、など。もちろん一般の人は取引は出来ませんし中に入ることすら出来ません。業界で働く人のみが出入りできる特別な場所です。もともとは僕自身も憧れだった場所に今普通に出入りできる立場になったことに充実感を感じてます。よくお客さんに連れて行ってくれと頼まれます。従業員のふりしてこっそり付いていくからとか。気持ちは痛いほどわかりますがそれだけは出来ません。バレたら僕が怒られちゃいますし、その前にさっきも言った通り特権なんです。僕はその特権が欲しくて店をやったと言っても過言ではありません。だから簡単に味あわせる訳にはいきません。と、もったいぶりましたが実際は特別変わった事はないんです。もちろん魚はたくさんいますが普通に水槽に魚が並んでてそこで選んで買ってくるだけです。ちょっと大きなお店って所です。なので僕なんかは毎回熱帯魚屋めぐりをしてるような感覚です。私用の金じゃなく仕事として魚を買うんです。こんな良い仕事があるでしょうか。仕事とかこつけた、完全な趣味です。ちなみに問屋は各所にいくつもありますが、この近くにはないのでどの問屋もまあまあ遠くです。なのでちょっとしたドライブとしても楽しんでます。
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当店に長い付き合いのワニガメがいます。意外に人気者で初めて来た人はみんな驚きます。今となっては入手困難なため当店においても重要な存在です。飼う事は許されていますが飼うためには色々な許可が必要で実際問題今から新たに飼い始めようと言うのは難しいと思います。似たカメでカミツキガメがいますがこちらは完全に飼育禁止です。ワニガメもいずれ禁止になると思います。どっちかと言うと僕はカミツキガメの方が好きだったんですが危険だと言う世間のイメージから迫害にあう存在に認定されてしまいました。かわいそうです。カミツキガメは名前の通りガンガン来るので動きがあって楽しいです。反面ワニガメは完全に待ち伏せ方なので動きは無いに等しいです。見た目はワニガメの方が断然かっこいいです。何しろあのガメラのモデルになったのがこのカメです。見た目のごつさで言えばワニ以上かもしれません。当店のワニガメは今10歳位でしょうか。長い付き合いと言いましたが本人にしてみたら実はまだ子供です。おそらくこの先僕より長く生きるでしょう。ジリジリ大きくなってるようだし、そろそろ広い水槽を考えてあげようかな。
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先日NHKで放送されたダイオウイカの番組観たでしょうか。ついに撮影成功!と言うやつ。ついにこの日が来たかと思いました。以前から存在の痕跡しか見つかっておらずどんなものか謎だらけの生き物で水中での生きた姿はツチノコと同等なくらい遠い存在でした。ダイオウイカに対する情熱はどうやら国家レベルなのかものすごいプロジェクトが進んでいたんですね。逆に言うとあそこまでしないと見れない、と言うことです。僕もこの深海生物にはかなりの思いを持っていました。と言うか本当は好きなのはマッコウクジラなんです。マッコウクジラは餌を食べるために1時間ほど息を止めて深海まで潜ります。そこで主にダイオウイカを食べてると言われています。なのでマッコウクジラの口の周りにはダイオウイカの抵抗の痕跡、吸盤の跡がたくさん付いてるんです。人間がまだ見たことの無いダイオウイカをマッコウクジラは毎日のように見つけ、戦い、食べているんです。しかも真っ暗闇の深海で人知れず。すごすぎます。なのでマッコウクジラファンとしてはダイオウイカははずせない存在なんです。ダイオウイカを見てみたいという欲望は地球レベルのロマンでした。ついに世界初の撮影成功でとても感動しましたが、なんでしょう、いざ見ちゃうとちょっと寂しい感じもします。ロマンがちょっと薄れたような。銭形警部がルパンを追い続けながら本当は逮捕したくない関係のような。でもまだまだほんの第一歩です。深海は宇宙と同じくらい解ってない事があるらしいですから。次はマッコウクジラがダイオウイカと戦ってるシーンを見てみたいです。
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・・・私の名前はキンセンラスボラ。2cmくらいの小魚です。ずいぶん前に仲間大勢でこの店にやって来ました。まもなくして長旅の疲れからか危険な伝染病が発生しました。ご主人の懸命な対処もむなしくバタバタと亡くなっていく仲間たち。つらい治療期間を経てようやく終息した頃見廻すと生き残ったのは私一人でした。やっと病気も完治して健康になったんですが、でもほかの水槽に、他の魚たちと一緒になることはできません。見た目は治ったように見えても私の体にはまだ恐ろしい病気が潜んでいるかもしれないからです。行く場所がなくなった私は小さなビンの中で一人で生きて行くことに決めました。少し寂しいですがここなら誰にも迷惑かけずに生活できます。そうして地味に店の隅で生きて来てはや5年以上。幸せかどうかは分かりませんがこれからもここで亡くなって行った仲間たちの分まで長生きして行きたいと思います。・・・と、魚目線の物語風に書いて見ましたが事実です。ちょっと都合よく解釈しすぎかな。ろ過も無い小ビンで水替えも一度もしてなくて気がつけばこんなに長生きしてました。今も元気に生きています。生命力って果てしないです。
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子供とのからみがあまり得意でない僕ですが、先日地元の小学生を職場体験に受け入れました。毎年小学校側から要請はあったんですが時間や曜日が合わず断る形になってました。しかしやはり地元に支えられている当店としては地域に恩返しをと、今年ついに承諾しました。それもわざわざそのために午前中に店を開けて。相手は子供とはいえ多少は緊張して迎えましたが問題なく終わりました。イメージでは「最近の子は」みたいに思われがちですが実際は昔と変わらず無邪気で子供らしい良い子ばかりでした。短い時間でしたがギリギリ大人としての振る舞いができたでしょうか。しかし子供に話ができるようになるなんて僕も変わったもんです。そもそも極度の人見知りだった僕が客商売をやってる事自体が変化の証です。人見知りなりに考えてがんばってます。子供は苦手ですが子供が宝だって事は分かってます。みんなで大事に育てましょう。実は育てられてるのはこっちなんですがね。
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ベルツノガエルのおたまじゃくしが入荷しました。そしてそれがカエルになりました。おたまをカエルにするのは少し難しいんです。その意識があったので今までやったことは無かったんですが今回初めておたまから挑戦してみたんです。何とかみんなカエルにはなったんですがその変態(専門的にはこう言います)において色々気付いたことがありました。後ろ足は少づつ生えてくるんですがどうやら前足はポコッと急に出るみたいです。そして前足が出るところから本当の変態の始まりです。要するに水中生物から陸上生物に劇的に変わる瞬間です。この変化の時期が非常に不安定でデリケートなので色々起こります。餌も変わるし、顔つきも急にいかつくなるし、共食いもするし、水位もとても微妙を要するし。結果、全員生きてはいますが足が無いのが一匹、手が無いのが一匹出来てしまいました。なんかこれってすごく人生を思います。まさに思春期の人間のその物のようです。危険な時期ですが越えないといけない人生の関門です。生き物から人生を思うことは多々あります。今回この子達を世話しながらハラハラ、ドキドキしながらとても神妙な時間を過ごしました。この先の我が子において少し重ねて見えて覚悟もありますが心配も増します。
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先日、激レアな生き物アサヒガニが入荷しました。アサヒガニはおそらく水族館でもあまり見れない、幻に近い存在です。とにかく形が個性的で見れば見るほど奇妙なやつです。しかも動きも独特と言うか、面白いんです。見かけによらず滑稽でひょうきんな動きをします。普段は半分砂に埋まっていて死んでるかのようですが目だけをニョキッと動かします。その目の出し方もほかのカニ類とどうも違う感じで「ニョキッと」なんです。この手の生き物を仕入れる場合ちょっと勇気がいります。何しろ前例が無いので半分賭けです。丈夫なのか弱いのか、餌は何なのか、水温は、性格は。しかし考えてたってしょうがないのでとにかくやって見るしかないんです。チャンスを逃すと次は無いかもしれないので。そんな感じで当店はこの手の冒険が多いです。僕はいわゆるギャンブルは全くやりませんが、よっぽどギャンブラーだなと思う部分もあります。リスクがあるから面白いんです。今回の勝負はまだどちらか分かりませんが、アサヒガニに関しては真近で見れただけでもラッキーなくらいなので手に入っただけでも勝ちかもしれません。
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僕は子供の頃からとにかく動物が好きで、家にいることはほとんど無く遊び場といえば山や川でした。子供の頃と言いましたが実際それは今でも変わらずとにかくフィールドが大好きです。勉強はできませんでしたが、フィールドでの群を抜いた才能は今思い出すと天才的でした。生き物を見つける洞察力とスピード。そしてそれを捕らえる網さばき。今はスピードは落ちましたが見つける目はむしろ上がってるかもしれません。そんな感じで自然の中に浸っていると不思議な経験もあるもんです。僕の場合田んぼでガラガラヘビを見たとか、カエルが瞬間的に消えたとか、未確認生物を見たとか。そういう話を人にすると「そんなわけ無いだろ。勘違いだ。」と言われますが、僕から言わせればそういう人はただ単に経験が浅いだけです。もちろんにわかには信じられませんがフィールド経験のある人なら「そういうこともあるかもな」と思えるはずです。勘違いの可能性も含めて、分かる人はある程度の人だと分類できます。踏み入った人にだけ出会える大自然の妙。「千と千尋の神隠し」はまさにそんなお話でしょう。自然は奥が深いです。ついでに不思議な話をもう一つ。小学生の頃学校の裏山にクワガタが採れる大きな木があり休み時間のたびに見に行ってました。学校的にはそこに行くことは禁止だったんですが、ある時いつものように駆け足で出かけ樹に登っていた所、足を滑らせて逆さまに落ちたんです。そういう時ってスローモーションなんですが「頭から落ちたら怪我するなー。しかも下は泥だから汚れて先生にまた怒られちゃうなー」って考えてました。一瞬の空白の後、目を開けると奇跡的に小さい枝に両足がきれいに引っかかりぶら下がってました。そして何事も無かったように下に降りチャイムが聞こえたので走って教室に戻りました。その後も何度もそこに行ったんですがどう考えてもあの足を支えてくれた枝が見当たらないんです。そもそもあんなところに枝あったけかなーって思ってました。学校の裏山にひっそり立つあの樹は禁止されてるにもかかわらずせっせと遊びに来てくれる僕を実は歓迎してたのかなって。あそこで落ちて怪我でもしてたらもっと厳しい措置が発生して完全に行くことができない形に学校も動いたと思います。そうしたらもうその樹には子供は来ないと言うことになります。それをさびしく思った樹が思わず僕を助けた。あれは樹の精だったと信じてます。
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今年はなぜかニシキゴイがよく売れるような気がします。どっちにしろこの手の物は夏の商材で冬は全く売れないんですが、春から秋の水仕事の楽しい季節の売り物です。何気に僕はニシキゴイが好きで本当ならもっと力入れて大きくやりたい位なんですが何せ言うほど売れないのでモチベーションが上がらないんです。商売としても結構深くて丈夫そうに見えて意外にもろい部分もあるのでただたくさん在庫すれば良いって訳じゃないのでなかなか難しい面もあります。今年くらい売れてくれればやりがいはあります。観賞魚の世界でアロワナが高級だったり、海水魚のマニアックなのがいたりしますが実はニシキゴイの世界が桁違いなんです。百万単位はざらですし一千万単位もいます。生き物なのでいくら高価とは言え死ぬこともありますし、もちろん死んだら価値はゼロです。そんな世界を趣味として行える事自体が桁違いだと思います。「死んだら死んだだよ!」なんて言える、または財力のある豪快な人にしか許されない趣味だと思います。今のはあくまで頂点の話で、逆に何百円からでも楽しめるのがニシキゴイの奥の深いところです。僕は別に金額が魅力と言うわけではなく純粋に魚として好きなので、当店にいるのはお手頃価格が中心です。色、形、配色、表情など自分の好みのを選ぶ選択肢の多さが一番の魅力だと思います。コイってザ・スタンダード的な容姿が安心感と癒しを感じるんです。将来は庭でコイを飼う。これって僕だけじゃなく日本人の大多数の人が抱く夢なんじゃないでしょうか。
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最近、ぼちぼちですが繁殖に取り組んでいます。狙って行うと言うよりもうまく行きそうな時だけ、ちょっと手をかける程度です。なのでブリーダーとは違います。狙って確実に成果を出すのがブリーダーなので、まだまだです。もともと個人的に繁殖は趣味としてもどうもはまらず向いてないと言うか、性に合わないところがあります。しかし店内で自然と卵を産んじゃってる所とかを確認しちゃうと、やれることはやってやらないとあまりにもかわいそう。そんな気持ちです。せめて命を大切にしないと罰が当たります。そういう感じで結果今うまく行ってるのが何個かある状況です。お金をかけたわけでは無いので、自然に無理なく殖えてもらえばそれを安くお客さんにも提供できますので、みんなにいい結果になると思います。繁殖のポイントは欲張らないことです。ほっとくと勝手に増えるのがありがちなパターンです。健康な成魚がいればある意味勝手に殖えるんです。それが生命の神秘です。生命をコントロールすると言うのはある意味神の領域。それを計算通り行えるプロのブリーダーさん達はやはりちょっと神です。実際国内でプロブリーダーと呼べる人はほんの一握りでしょう。神様はそんなにたくさんいては困りますのでね。
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何年か前から考えていたんですが、釣り道具の販売をすることにしました。いつかいつかとタイミングを計っていたんですがついに始めます。もちろんそんなに本格的ではなく間に合わせ程度のものを各ジャンルひと通りという感じの品揃えです。考えてみれば子供の頃から釣りが好きで常に一線の趣味としてきた僕にとっては、これを扱わない手は無いとも思います。釣りと一言に言ってもやはり人それぞれスタイルがあり、道具にとにかくこだわる人も多いですが僕はあくまで魚とのふれあいが好きなだけで道具には全くこだわらないスタイルです。なので釣り道具の知識はかなり低いです。よって扱うものは本当にざっとなので、商売と言うよりこれをきっかけに話が広がれば、位な気持ちです。見回してみると魚が好きな人は当然のように釣りも好きな人が多いです。ある意味同業界とも言えると思います。なのに実際は全くと言って良いほど業界間の接点は実は無いんです。そこの橋渡しになれれば2倍以上の何かがあるように考えてます。相互間で使える道具も多いですし、新しい提案もできると思います。しかしあくまで当店はさかな屋ですのでそっちに影響が無いよう程ほどにやっていくつもりです。それに釣りの奥深さと言ったらこれはまた計り知れないほどですので、本気で両立なんてのは不可能なんです。趣味を商売にすることの難しさは分かりきっていますので、そこは冷静に取り組んで行こうと思ってます。
H24 4,27
ヒメツメガエルと言うカエルが入荷しました。アフリカツメガエルと言うカエルもいますがそれの小型版です。完全水中型でおとなしくしかも小さいので小魚と一緒にも飼える隠れキャラ的存在です。ちなみにアフリカツメガエルは大きくなる上、動きもパワフルなので魚とは混泳しないほうが良いです。アフリカ産ですが意外に低温に強く、冬も無加温で飼えます。金魚鉢などでちょこっと飼う事もできるので何気に癒しのペットです。そんなオールマイティで楽しい生き物が注目もされずたくさん埋もれています。そんなやつらにスポットを当てるのが当店の得意とするところです。それはそうとカエルってちょっと不思議なオーラを感じるんです。気持ち悪いと言うか、何か存在自体に恐怖感があるんです。気持ち悪さが妙にひきつけられてその結果「好き」。怖いけど気になってしょうがない、見たいな。結局好きと嫌いは紙一重で「好きは嫌い」、「嫌いは好き」なんですね。ただ、ヘビだけはどう考えても嫌いです。ひょっとして前世がカエルだったんじゃないかと。それでヘビに食われて死んだとか。そう考えるとつじつまが合います。ヘビに睨まれたカエルとか。
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先日、久しぶりにスノーボードに行ってきました。細々とですがもう20年位のキャリアです。当時はまさにバブルの象徴のようでとてもにぎやかでしたが今はどこのスキー場も閑散としていて寂しい気もします。若い頃はスキーと言えば夜中から出て下道で行ったりして、一日中ガッツリ滑ってヘトヘトになって帰ってくるって感じでしたが、今は普通に朝出発してサラッと滑って、スッと帰って来る。楽ですがオトナすぎて寂しい気もします。ゲレンデはガラガラですがあのスキー場の独特の空気感が気持ちよく、とても癒されます。滑りに関しては若い頃と違って恐怖心との戦いで、もう無理は出来ません。技術的には転ぶことはほぼ無いんですが、恐怖心や邪念が出たときに動揺が起こり、足がぶれてこけます。技術と精神力は反比例するものだと思います。若い頃は下手でも怖いもの知らずで行きます。経験を積むごとにうまくはなりますが精神的に繊細になり、無理できなくなります。その恐怖心をしのぐほどの技術を持っている人が本物になるんでしょうが、素人レベルではそうは行きません。やはりスポーツは心、技、体のたま物です。そしてそれはすべてのものに言える事だと思います。そんな思いを仕事にも生かしつつ、久々のリフレッシュとともに筋肉痛です。これもスポーツの醍醐味。
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以前から何かと無謀な同居飼育を挑戦している僕ですが、先日ついに禁断の試みをしました。その主役は、とにかく凶暴だけが魅力の売れ残りのトッケイヤモリです。そこにこちらも売れ残りのイエアメガエル。この二匹の同居は普通考えもしないでしょう。結果は後にしてこの前の失敗例をちょっと紹介します。こちらもちょっと危険な組み合わせのサバンナモニターとグリーンイグアナの同居。サバンナの方がちょっと大きいんですが口に入るほどではない大きさです。最初のうちはグリーンが警戒していて程よく距離を置きながら過ごしていたんですが3日もするとすっかり慣れたらしくいつの間に一緒に寝る仲になっていました。やっぱりうまく行ったかと成功に自負するところでしたが1週間ほどした時グリーンの横っ腹をくわえるサバンナに気付き慌てて引き離しました。グリーンは気は強いとは言えあくまで草食です。逆にサバンナは穏やかにしてるとは言え肉食動物ですので、そこは本能的な違いがあります。スイッチが入っちゃうとこうなります。まあまあ予想はしていましたがやはり起こってしまい、破談に終わりました。そしてトッケイ、イエアメペアはと言うと、どうやら問題なさそうです。それどころか今ではトッケイの背中でイエアメがうずくまると言う癒しのシーンまで見せてくれます。人に対しては相変わらず攻撃態勢をとるトッケイですが何気に識別できる頭脳を持ってるんですね。また一つ動物の可能性を発見できました。
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訳あってアカハライモリが超大量入荷しました。イモリの中でも一番ポピュラーな種類で、首都圏にはいませんがいる所にはたくさんいる普通の生き物です。かなり軽く見られがちな生き物ですが実は想像以上の奥深さを持っています。まずは寿命。あの小さな体で30年以上生きます。子供や若い人たちがよく買って行きますが実は年上かも知れません。あと体の再生能力がすごくて手や足はもちろん目も再生可能です。しかも何回も。そして、凍るような冷たい水に生息する上、かと言って暑さにも極端に弱いわけでもないです。水も乾燥さえしなければ深くても浅くても平気です。餌も何でもよく食べます。さらに追求したければ繁殖も程よい難しさで可能です。そして何より実はよく見ると顔がかわいい。ペットとして完璧に近い生き物です。ただ売る側としてはすべてが裏目に出ます。小さい水槽で簡単な設備で飼えヒーターもいらない。餌も安い上消費も少ない。買う数も少ない上単価が非常に安い。そしてそれが長寿命!もう完璧です・・・。一人のお客さんで10匹20匹って買って行ってくれればいいんですが、この大量の数が売り切れるのにどれだけかかるか。まさか寿命をここで終えるまで残ることは無いように願います。
H23 12,26
今年ももう終わりです。一年を振り返って見ると、やはりどうしてもあの大地震はぬぐえません。当店での被害は特に無いんですがそういうことではなく日本人として本当に何度思っても尽きることはありません。日本中で何かが大きく変わったことは間違いないと思います。もっと小さいスケールの当店での出来事で言えば、・・・。特に無いです。言うほどの事は何もなし。ってどうなんでしょう。不謹慎ながら平和って事でしょうか。しいて言えば不景気って事くらいでしょうか。まあそれは今に始まったことではないし。来年はついに当店10周年イヤーです。ですがまた何も無く一年過ごせればと願います。普通が一番です。しかしこう書くと日々何も無く淡々と過ごしているように思われるかもしれませんが、個人的にはものすごく充実した人生です。大好きな魚に囲まれた仕事を中心に自由に生きさせてもらってます。そういう意味で来年も変わらず過ごせればと願います。しかしそれにはお客さんの協力が何しろ重要ですので(売り上げが)来年も一層よろしくお願いします。それではよいお年を。
H23 11,27
今、動物を扱う商売をするには許可が必要です。動物愛護の観点や悪質な業者を無くすなどの目的で法律が出来ました。魚類に関してはまだ対象外ですが爬虫類と哺乳類と鳥類を扱うには許可が必要です。当店では爬虫類とハリネズミなどの哺乳類を扱っていますので、法律が出来た当初から許可を受けています。それが5年前で、5年おきに更新手続きが必要です。で、この前更新をしました。はっきり言ってめんどくさいと言うか大変です。新たに作成する書類もたくさんあるし、担当者と直接の検査もあります。もちろん問題なく継続はできましたが、やっと終わった!と言う感じです。実は半年前位から何気に悩みの種でした。とは言えこの法律自体は大賛成です。扱うものが物ではなく生き物であると言うことからやはり無責任では困ります。利益重視の身勝手な業者はいなくなってもらったほうが何しろ動物達にとっても良いと思います。当店はこの地域で正式なペットショップという立場を自負していますので、めんどくさくてもちゃんと真面目にそして安心してもらえるように真摯に決まりを受けます。規制が出来てつまらなくなるのとは違います。何事も縛りが必要で、何でも有りは何にも無いのと一緒です。ルールがあるから楽しいんです。動物を飼うな。と言ってるわけではないんですから。
H23 10,27
この前久しぶりにバス釣りに行きました。と言っても近所にちょこっと行っただけですが、約半年振りです。そんなにルアー釣りは専門ではないんですが一応定期的に行くようにはしてます。ちなみにその日は坊主でした。絶好の釣れる予感の感じでいながら釣れない。これで釣れないはずはない!そういえばここの所釣ってないかも。僕がホームにしているその池は実は僕が通い続けてもう30年程になります。流れ込みなどのない隔たれたその池の30年の変化を自分なりの感想を踏まえまず紹介します。当時はとても水がきれいで覗くとタナゴやハゼやエビなどの楽園でした。ブラックバスが流行りだした頃にやはり誰かが放したんでしょうが、ここにもバスの姿が見え始めました。その頃は僕も「バスだ!」と単純に喜んでいました。しかし小魚の楽園だったそこはバスにとっても餌だらけの楽園で爆発的に増えていきました。うわさを聞きつけたバサー(バス釣り師)がわんさか押しかけるようになりその頃からみるみる小魚が減り、水は濁りはじめいつの間にバスとブルーギルだけの池になってしまいました。当時の状況を知る僕にとってはなんとも悲しいことですがしょうがないとしか言いようがなく、時代の変化だとあきらめていました。その後、釣れる年があったり釣れない年があったり小バスばっかりの年や馬鹿でかいのが釣れる年など変化をしてそして最近。驚いたことに小魚やエビを見かけるようになったんです。一時は国会でも話題が挙がるほどバスの脅威があり日本中で問題化し日本の魚が滅びると言われていました。それがかすかに変化の予感。そこで思ったのは、実はいつの間に数も落ち着き今となっては日本の魚として定着したのかもと。と言うか、日本の魚が弱いと思っていたのがそもそも間違いでバスとは違う形の強さがあったんじゃないでしょうか。確かに日本の魚は地味ですがとは言えそんな簡単に負けるわけがありません。これはその小さい池でのちょっとした変化ですが、霞ヶ浦や牛久沼などの大きいところでも昔に比べて釣れにくくなってるのは確かで、となれば多少そちらでも当てはまる可能性もありそうです。やはり自然はたくましく計り知れない力を持っていると改めて思います。まあ、結論付けるのはまだまだ先ですが。
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先日、何年か振りに伊豆に行ってきました。しかも特に用もなくブラブラと。以前住んでいた伊豆は僕にとって一つの原点であり当時のゆるーい思い出をなんとなく巡るというのが長年の夢でした。朝早くに向こうに着いて、ちょっと釣りをしながら思い出の場所をいろいろ周ってきました。そんなに遠くに来たわけではないのにタイムスリップをしたようなあの空気はやはり変え難いものがあります。強い日差しがまた心地よく、たっぷり充電してきました。また、向こうでの当時からのゆかりの方たちにも挨拶がてら訪問してきました。何年経っても変わらず迎えてくれることには感謝に尽きます。一見単なる時間つぶしの無駄な行いの様にも見えますが、これこそが贅沢なんだと改めて思います。とは言えこんな場所が僕には他にもたくさんあるんですが。どっちかって言うと未来よりも過去のほうが重視するタイプです。だからアナログ人間にこだわります。過去に浸っていてもダメかもしれませんが未来にはどうも良いイメージがないんです。そしてあの海達はいつまでも変わらないでいてくれることを願います。
H23 8,27
ふと、大水槽を改めて見るといつの間にか魚が減って寂しくなったように感じました。ピラルクがいなくなって以来やはり迫力に欠けるし、今2代目を育成中ですがまだまだかかりそうだし。何かいけそうなやついないかなーと店内を見回して見ると、50センチくらいのタイガーシャベルがいました。適応サイズとしてはギリギリですが一か八か入れて見ました。他に方法もないので、網で捕まえてそのままドボンです。入れた瞬間に総攻撃される場合が多いですが、とりあえず第一関門突破です。その後も比較的穏やかに過ごし、そして第二関門の暗闇の一晩があります。次の日恐る恐る見ると一見無事そうに見えましたが、よく見ると相当追われたのか細かい傷が体中に。このままではまずそうだったので、一度引き揚げました。なんとかゆっくり休んで回復してくれればと思ったんですが、2日後に死んでしまいました。それほど大きな傷を負ったわけではなかったのにだめでした。つくづく思うんですが、なんと魚の命のはかないこと。魚に限らずかも知れませんが、想像以上にあまりにもろく逝ってしまいます。食用の魚たちは元気なまましめられて死んでいきますが、観賞魚はあくまでも生かす目的で取り組みます。一見正反対の行いにも見えますが実は同じなんですよね。生き物の命を利用して生業にしていると言うこと。今後一生、魚たちには頭が上がりません。それにしても大水槽はどうしましょう。新しいメンバーを増やすのが本当に難しいんです。動物の世界は厳しいです。
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先日ヒョウモンダコというタコが入荷しました。大きさは5センチ位とかなり小さく体には青いヒョウ柄があり中々かわいいやつです。餌もよく食べタコの中では丈夫で飼いやすいんですがただ一つ最大の問題点があります。実は猛毒を持っています。かまれると人も死にます。なのでどこに行ったか分からなくならないようにケースに閉じ込めて厳重に管理してます。水槽に放しちゃうと手も入れられなくなるし、ましてや岩なんか移動が全く出来なくなります。性格的にはそんなに凶暴なわけではないので相当なことをしない限り噛まれることはないでしょうが、やはりもしもを考えると慎重にせざるを得ません。基本的には南方に生息してますが、房総や伊豆辺りにもいると思います。事実、以前僕は伊豆で捕獲したことがあります。岩の間を歩いてました。そういえばほかのタコに比べて普通に動き回ってることが多いようにも思えます。ペットとしてはよく見えて良いかもしれませんが、それもおそらく毒を持ってる生き物の特有の行動だと思います。武器を持ってることの自信です。そういう意味ではさらに危険です。堂々としてるわけですから。海でこんなタコがいたら普通捕まえますよね。知らなければ手のひらで遊ぶことでしょう。心配です。しかし海にはそれ以外にも危険がいっぱいです。危険な生き物もいっぱいいるし、単純に波にのまれるという危険もあります。海で遊んで疲れて帰る途中に事故に遇う危険も高いし。・・・まあそう考えるとどこにいても同じか。家にこもっていたって安全とは言い切れないし。生きてることは危険なこと、とでも言いましょうか。そうなるとヒョウモンダコは目で見えるだけ安全な方かもしれません。
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僕の一番好きな魚として位置づけているジムナーカスという魚がいます。ジムナーカスは基本的に小さいベビーサイズしか入荷がなく1メートル程になる大型魚にもかかわらず飼育下では非常に成長が遅く、そもそも生かすことが難しいくらいの魚です。食が細い上に偏食も多く成長させようにもどうしようも出来ない難しい魚です。当店には非売品で70cmクラスの奇跡の個体がいますが、それとは別に常に販売用のベビーサイズも在庫するようにしてます。ちょっと前にまとめて入荷した極小サイズの個体達を見て新しい発見をしました。今までに見たこともないほどの大食いなんです。そしてものすごい成長スピード。どうやらあるタイミングで餌のやり方によって成長が変わるみたいです。子供の頃から何度も飼育してきて約20年越しの知識の一新です。ジムナーカスは成長しない魚と言い続けてきたんですが間違いでした。実はアロワナ並みの成長を遂げます。まったくいつになっても新しい発見があるもんです。毎回思い知らされますが生き物に絶対はないって事。単なる無知ではないんです。経験をすればするほど混乱するもんなんです。どの世界でもそうですが経験の少ない駆け出しの人ほどきっぱりと言いきる傾向があると思います。そして知れば知るほど答えが曖昧になっていく。お客さんに説明するときもどうしても「と思います」ってなってしまいます。「思います」って、知らないのかよ!ってどうか思わないでください。それこそ真実ですので。技術や経験を積めば積むほど答えられなくなるって事です。それって何なんでしょう。わかりにくくなるって事か。それをいぶし銀って言うのかな?
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当店の表の看板にオブジェとして飾られている魚、クラウンテトラ。この魚にはやはり思い入れもあり売れる魚ではないですがなるべく在庫するように心がけています。この魚に触れる度、常に浮かぶことがあります。それは20年以上も前まだまだ少年だった頃、魚の雑誌に載っていたクラウンテトラを極めようと挑戦し続けるある方の記事。普通20cm位にしか育たないこの魚を、60センチ級の最大サイズに育て上げる努力や技術について語ってありました。そんなにメジャーな魚ではないですが、とにかくそのこだわった思い入れや、ひそかなテクニック、そして何しろ楽しそうな感じがすごく伝わってきて、なぜかすごく覚えてるんです。その記事の中で特大サイズになったものの死んでしまった個体の剥製の写真が大きく載っていました。思い入れのある個体だったので残したとか。・・・そしてつい先日。その剥製がなんと当店に来ちゃいました。付き合いのある問屋に回りまわって来たそうですが、そこの担当者もうちがクラウンテトラに思い入れがあると言うのを知っていまして、「ぜひ熱帯系に!」と言うことでうちに声をかけてきました。担当者はその記事のことなど露知らずでしたが、ぼくは見た瞬間にあれだ!とわかりました。20年以上(30年近く)も前のその記憶のものがまさか目の前に現れるなんて。運命的なものを感じます。そのものの金銭的な価値は未知数ですが、そういう問題ではないです。元のオーナーとは直接面識はないですが同じクラウンテトラ好きとしてできる限りその思い入れを受け継いで大事にして行きたいと思います。益々クラウンテトラとの縁が深くなりそうです。
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バトラクスキャットという魚がいます。20cmくらいのナマズの仲間です。特徴は大きな口。体と同じ大きさにまで開きます。その不恰好さがかわいく動きも不器用なため人気の魚です。しかしこの魚、えさに関してはとても貪欲でまあそれは大きな魚を丸呑みにします。自分の1.5倍くらいのまさかと思うものまでいかれてしまいました。えさ用でなく混泳させた魚をもう1万円分くらいは飲み込まれまれてます。こいつのそういった行動には毎回度肝を抜かれます。動きはのろまなんですが一度少しでもくわえたものは必ず飲み込みます。と言うかくわえちゃったら自分でも戻すことができないみたいで、吐くということを知らないように見えます。トトロみたいにプンプクリンになって満足げなのが恨めしいです。ここで勘違いしちゃいけないのはこの魚は大食漢だ!ということ。実はむしろ逆なんです。あげればあげるだけ食べる、だからたくさんあげる。よく食べるなー。と素人は陥りがちです。なぜあげたらあげただけ食べるか。大きな魚まで無理して飲んじゃうか。それは本来えさにありつける機会が少ない環境にいるからです。動きがのろい上に滅多にえさにめぐり合えない生活をしてるから、出会ったときは何でも食う。って本能にインプットされてるんです。ひょっとしたら月に一回しかえさにありつけないかもしれません。でもそれでいいような体の作りになってるんです。えさをあげすぎると場合によっては死ぬこともあり得ます。つい擬人化して考えがちですが大食いの人間とはまったく意味が違うってことです。動きが遅いのにも実は意味があったりします。本質を理解し正しく動物を飼育できてる人は意外と少ないように思います。食い付きのいいえさがその生き物にとって良いえさだと考えるのも必ずしもそうではない陥りやすい間違いです。当店のバトラクスキャットに関してはあくまでも予定外に大食いなだけで与えているわけではないです。1万円~・・・。
H23 3,27
今回はさすがに避けて通れない話題です。あの大震災。水槽が高くあるので日ごろから地震には注意を払っていまして、営業中のためお客さんを外に誘導してから僕も外に出ました。どんどん揺れが大きくなりどこにいても不安なくらい恐ろしい揺れ方でした。海水が垂れることがあれ程嫌いな僕ですがバシャバシャこぼれる光景を遠くから眺めることしかできませんでした。揺れが治まった後全部の電気を止め、池のように水浸しになった暗く静かな店内で何から手をつけていいのかわからない感じでしたが、とにかく淡々と後片付けをしました。何時間か後に初めて全体の被害を知りました。映画のスケールをはるかに超えた信じがたい光景。テレビで見るたび夢であればと願いつつ時は過ぎ、やっと少し、わずかに落ち着いて来たように思います。問題が解消してくるには長く時間はかかるでしょうが、逆に言えばこれ以上の下は無いと強く思います。20年近く不況や苦悩が続いた日本ですがさすがにこれが底でしょう。日本にとってこれが大きな転機になるかもしれません。何かが大きく変わるのは間違いないと思います。まさにがんばろう日本!被災した方達に比べたら床一面水がこぼれるくらい何でもないです。暗い気持ちもそろそろやめて日本の復興のためにもあえて普通に暮らすのが実は回復を早める事になると思ってます。幸いにも当店は、なるべく節電を心がけながらも通常営業しています。普通という事がどんなに幸せなことか再認識し、そして早くみんながまた普通に暮らせる日が来るよう心より願います。
H23 2,26
常連のお客さんと話していた時のことです。その人は板前さんなんですが、そっちの業界では常識だと言う、イセエビは毒をもっていると言う事。よく料理屋さんなんかで置いてある水槽でイセエビが弱ると毒を放出し、そして次の日必ず他の魚たちが全滅するとの事。「うちらでは常識だよ。知らないの!?」って言われました。そこまで言われると、そうなのかな?って思っちゃいます。そっちはそっちでプロですから。魚一筋に今まで生きてきた僕ですが、知らないこともまだまだあるとは思います。でもそんな常識だと言われることをこの僕が聞いた事すらないなんて。確かに命の危険があると毒を放出する生き物は多数います。でもイセエビは?そこで永い付き合いの魚の上司に聞いてみました。するとやはりその人も聞いたことが無いと。そしてここからがすごいんです。その人がまた各方面に聞いてくれました。今は問屋にいてその前は活魚の業界で働いてた人。いわば板前さん寄りの人です。それから今現在水族館の飼育係をしている人。そして極めつけはイセエビ専門の卸会社の社長さん。結果、皆さん聞いたことが無いと。聞いたことがないということはイコール毒はないと言うことでしょう。ちょっとホッとしました。ようするにただ単に水質が悪化して敏感なエビが先に死に、その後魚が死んだだけでしょう。エビが先に死んだのでエビのせいだと勘違いしてしまったと言う事だと思います。解決したのもうれしいですが、こんな小さな火種から、思わぬドリームチームが集結したことがなんともありがたかったです。むしろその規模の大きさには赤子の手をひねるような大人気なさすら感じる、痛快な出来事でした。
H23 1,27
海水魚の水槽をちょっとリニューアルしました。何しろ海水なので鉄部はもちろん全体的に傷みが早いんです。約10年も経っているのしょうがないと思います。水で濡れること自体は僕は全く気にならないんですが海水だけは別です。と言うか塩です。塩は怖いです。あらゆる物を腐食させます。なので海水を扱う時は細心の注意を払って、魚をすくうときもなるべく水を飛ばさないようにしたり、一滴も垂らさない位の気持ちでいます。そして海水を触った手や網はすぐ水道水で洗い塩の蔓延を防ぎます。塩に関してだけは潔癖症のようなこだわりようです。そのようにしてやってきましたが、防ぎきれないこともあり被害は出てしまいます。そして今回の改装。海水潔癖症の僕が知恵を絞った細かいけれど斬新なアイデアが結集しています。「言うほどでもないけれどちょっと言いたいアイデア水槽」。「辛そうで辛くないちょっと辛いラー油」みたいな。今のところは問題もなく成功と言えるでしょう。自作水槽は動かすまでどうなるか分からないので、毎度のことですがヒヤヒヤです。後からでは手がつけられない場合も多いので形にする前にどれだけリアルに想像できるかがポイントです。回してみて海水が吹き出てきたら取り返しが付きませんので。疲れますが何しろやりがいはあります。
H22 12,26
今当店で大人気販売中のクラゲがあります。カップに入っていて全く手間要らずってやつです。ベタよりも簡単です。本来クラゲを飼うには相当な特殊な設備が必要で、基本的には水族館レベルでしか不可能だと思います。以前からクラゲ飼育にあこがれがあり飼ってみたいと言う人はたくさんいました。実際良く相談されてましたがそのつど飼育の難しさを説明してあきらめて帰るってパターンでした。そこに出てきたのがこのカップ入りです。簡単なようですが実は理にかなった仕組みになっていますので、あのクラゲがこのようにとても簡単に飼えることになりました。しかもとても丈夫で長生きします。まあこんな簡単なのが売れちゃうと本当は困るんですがこれはこれで世界を広げてもらい、しかも相手はクラゲなので特例としましょう。贈り物としてプレゼントなんかに使ってもらえればどうでしょうか。そこから生き物に興味を持った人が来てくれれば大歓迎です。ほとんど水分ですが生き物には変わりありません。ほんと生きてるって不思議です。クラゲは本当に生き物なのか?そもそも生きてるって・・・?まーいいか。
H22 11,28
トビハゼという魚が入荷しました。それも超巨大のジャイアントマッドスキッパーという種類の20センチ超えの個体。5センチサイズは良く見ますがここまでデカイのはそうはいないと思います。分かりやすく言うとムツゴロウの仲間です。主に水面より上にいて陸地をピョンピョン移動します。なので水槽のふたをちゃんとしておかないと逃げ出します。以前、下に落としちゃったことがあってそれは速いスピードで逃げ回り大変な思いをしました。とてもかわいく丈夫で動きも活発なので楽しい魚ですが、今回のはそうは行きません。そもそも体が大きすぎて壁などは登れないみたいです。半水中でデンと居座る事がやっとみたいです。そして顔がまた大迫力です。水中にいないし全体の見た目からこれは何だ?ってなると思います。そういえばタイ産の特大テナガエビも入荷しました。長いはさみが青く染まるこちらも大迫力です。それにしてもまた、趣味丸出しのお遊びはなはだしい物ばかり増えていきます。
H22 10,24
突然ですが、ヤギはじめました。ずーと前からひそかに考えてたんですが、ついに踏み切っちゃいました。何か楽しくなりそうな気がして、そこに僕の魂が黙っていられずやらずにはいられなくなっていました。「何でヤギなの?」って皆さん半笑いで口にしますがそれこそが求めていた反応です。普通は入手することも難しいと思いますこんな動物も、例によって独自のルートで入荷可能です。ペットとしては一般的ではないですが、もともと人間が飼いやすいように改良を続けられた家畜であるので実はすごくお勧めです。こう言う生き物を紹介するのが当店の役目であり得意とすることと思ってます。飼いやすいのもそうですが何しろヤギはかわいいんです!あの仔ヤギのかわいさには誰もが声を上げます。ヤギが来てから明らかに来客数が増えました。近所の間ではちょっとした事件です。まあヤギだけ見て帰る人も多いですが・・・。ともあれ大人気で衝撃デビューでしたが、実はもう売れて行ってしまいました。でも最初に言ったとおり「始めました」なのでこれから基本的には常時在庫の予定です。そのうち熱帯魚屋でなく「ヤギのいる店」と呼ばれるようになる事でしょう。せめて「ヤギのいる熱帯魚屋」にして欲しいですが、すでに何屋か分からない状態ではあります。
H22 9,26
ついに起こってはいけないことが起きてしまいました。大水槽の主、ピラルクが死んでしまいました。原因は不明です。朝来たら沈んでました。あまりの事にその日は眠れませんでした。この大水槽の完成と共に4年間メインを張ってくれ、うちにはピラルクがいる、と言う絶対的な宣伝効果を持つ安心感を僕に与えてくれてました。普通水族館でしか見れない憧れのピラルクを見れると、お客さんにも大人気でした。他にはいない独特の魅力を持った魚だけにその生態もやはり特異で、この大きさにまで育ったにもかかわらず原因不明の突然死がつきまとうんですね。本当に残念です。偶然ですがちょうど穴を埋めるようにまた大物が搬入されました。ピラルクが生きていてもメインの座を危ぶまれるほどの大物、1メートルのアリゲーターガーです。この大きさは有無を言わさぬ迫力はあります。でもやっぱりピラルクがいないと・・・。と言うことで早速ピラルクベビー仕入れちゃいました。早く大水槽の猛者どもとやり合える位に成長してくれよ。先は険しいぞ。
H22 8,26
今年の夏は今のところ2回海水浴に行きました。と言っても僕の場合は素潜り&採集が目的です。普通の海水浴場に隣接した磯場が便利なのでそう言うところに良く行きます。一回目は潜りながらのカサゴ釣りに専念しました。体力的に時間に限りがあるので一つに絞って行動しないと中途半端になってしまうんです。そして2回目の時は今度はタコ採りに集中しました。自作の道具を使って挑戦です。やっと見つけた獲物は怖いくらい大物でした。「こんな奴に手を出して大丈夫か?」恐怖からか武者震いなのか、興奮のまま立ち向かい、近頃の自分とは思えない底力を発揮し執念の結果超大物を捕獲しました。何か久々にやり遂げた感じで今日はもう終わり!って気持ちよく思えました。タコは動きがすばやく器用でしかも賢い生物ではありますが、その反面意外とその逆のところもなぜかありドジでのろまな一面もあります。そんな所がなんとなく僕の天敵のヘビと重なるんです。しかもタコはやけに目に表情があり、僕の中では実は少し恐怖を感じる存在ではあるんです。その辺をごまかしながらの捕獲そして調理、食事をこなしました。日本人にとってはタコと言えば食べ物としか思えませんが、タコなんて食べない国の方が多いです。文化の違いとは言え冷静に考えると確かに食べようとは思わないでしょう。固定概念と言うのはある意味異常な気もします。
H22 7,28
先日、足立区にある生物園という所に行ってきました。知り合いに教えてもらったんですが、何が驚きかって言うとその存在をそれまで知らなかったことです。動物園や水族館に精通してると自負があったんですがまだまだです。しかもこんな近くに。話を聞いた時点で良さそうなにおいを感じましたが、予想通りでした。もちろん区立なので規模は小さいですが、そう言う事ではないです。大好きなピラルクはいるし爬虫類、海水、昆虫、その他各ジャンル程良く展示してありました。展示の感じからも、規模ではなく他にはない事をしようというのが伝わってきました。正面の大水槽の水草展示はまさにその象徴でしょう。あそこに大型魚とか入れたんではただの規模の小さい水族館になってしまいますから。大水槽と言ってもいわゆる水族館レベルの大きさではないですが、とは言え決して小さくはないあれだけの水草水槽は意外と管理は大変です。そこにこそ腕の見せ所と方向性を決めたことでしょう。大規模には当然予算がかかりますが、それ以外でどう見せるかが人の知恵だと思います。また幸か不幸か、すいててのんびりしている所もお客としてはうれしい所です。またいやされに行きたいと思います。
H22 6,28
近頃、動物、特に魚類が流行ってるんでしょうか。テレビなどでその手の番組が増えたように思います。もちろん生き物全般が大好きな僕にはうれしいことなんですが、反面気になることも多いです。派手さを求める結果、やはりどうしても違った紹介をされていることも多いです。間違いではないけど、ちょっと違う。その言い方だと逆の意味になっちゃう。場合によっては全く間違ってる場合もあったり。それを観た一般の人や特に子供なんかがそのまま知識として入れてしまうのは悲しいことに思います。動物たちも納得がいかないでしょう。わざと怒らせて驚かして、ただ逃げようとしてるところを人を襲ってきたように編集して。濡れ衣も良いとこです。確かに動物の本当の気持ちは分かりませんが、だからこそ人目線でなく中立の編集を望みます。とは言えそれだと地味な番組になっちゃうのかな。それともこれはプロ目線の冷めた意見か。生き物に興味を持ってもらう入り口としては大目に見るべきかもしれません。それにしても最近の芸人の人達は何であんなに身体能力が高いんでしょう。普通の人は水中であんなに動けませんよ。それもまた間違った植え付けになるかもしれません。自分にも出来ると思っちゃう人が出なければいいけど。危険です。
H22 5,28
この時期になると需要が増えてくるのがカラス貝などの淡水の二枚貝の仲間です。薄汚れたただの貝なんですが、もちろん飼うだけが目的ではありません。タナゴを飼っている人には必需品なんです。タナゴの仲間はこういった二枚貝の内部に卵を産むためタナゴを繁殖させるには必要なアイテムになります。それぞれ○○タナゴは○○貝という風に組み合わせはあるんですが、飼育下ではあまり関係ないらしく、だいたいどの貝にも産むみたいです。ここで難しいのは実は貝の飼育なんです。タナゴを飼うよりも貝の飼育の方がなぞが多く技術が必要です。二枚貝類は水中の養分を呼吸とともに摂取するので水槽などのきれいに澄んだ水だと栄養不足で長持ちしません。とは言え汚い水ではタナゴが見えなくなってしまうのでそうするわけにも行かないし。と言うところです。ひとつポイントと言えるのは砂などを多めに入れて貝を潜らせてやると長持ちしやすいです。水中の養分を吸収しているので雑菌なども食べてくれると言う事もあるみたいで、病気が出にくいと言う意外なメリットもあります。そして確かに販売用にカラス貝が入っている水槽は明らかに水の透明度が違います。天然のフィルターとして意外な使い方はどうでしょうか。
H22 4,28
特殊生物に力を入れている当店ですが、またオオゴキブリ(マダガスカル産)が入荷しました。これに驚いたお客さんがまず聞くのが「これ飼う人いるんですか?」。はっきり言って売れません。もともと売る気ありません。インパクトが目的です。ほとんどの人がゴキブリが嫌いだと思いますがそれの大きいやつですからそれはもう恐怖でしょう。しかもそれを入り口近くに置いてしまっているので、実際入れないお客さんもいるかもしれません。ここまで来ると逆効果でしょうか。実際は2重のケース越しなので心配するようなことはないと思います。見た目はやはりゴキブリですが動きが遅いのと、飛ばないって所でいわゆるゴキブリとはだいぶ意味は変わってくると思います。以前、自宅で飼っていたある時、少しの隙間から一匹逃げてしまったことがありました。ちょっと開いたフタを見つけた時、野に怪物を放してしまったような責任感に襲われました。そんな映画の中の怪しい科学者にでもなったような。こいつが逃げ出せば普通に家の中で繁殖して増えていく可能性があります。そんなことになったら大問題です。そして数日後、試しに仕掛けたゴキブリホイホイにより難なく回収。いろいろありますがやっぱり奴も所詮ゴキブリだって事でした。
H22 3,28
先日、茨城県の大洗水族館に行ってきました。水族館に行くのは久しぶりで、しかも大洗水族館はリニューアルして以来行こう行こうと思いつつ何年も経ち、やっと行ける事になりました。大洗水族館は地方の水族館の中ではレベルの高い方で力が入っている感じも施設からも伝わってきます。こちらのメインはなんと言ってもサメです。サメ類の展示種類数は日本一(世界一?)だそうです。サメは手に入れるのが難しい種類も多くまた基本的に飼育には苦労する場合が多いと思いますが、反面、話題性も多く種類も多岐にわたり何しろ意外に好きな人が多いと思うので、サメをメイン展示物に選んだ当水族館はすごいと思います。以前は飼育展示が難しいと言われたトラフザメやシュモクザメなども、さも普通にいるところはさすが力の入れようが伺えます。個人的に一番気になったのは近くの海岸に死んだ状態で打ちあがったマッコウクジラを解体した時の映像、と共にその上に吊るされて展示されていた骨格標本です。何ならその映像がDVDででも販売されてればお土産に買って行きたい位でした。その他にも打ち上げられた大型魚類などが剥製などで展示してありましたが、こんなうらやましい産物がほどなく手に入るのも太平洋に突き出た感じの恵まれた立地にこちらの水族館が存在するおかげです。そしてそのおかげで我々も楽しませてもらえてます。そういえばホホジロザメの剥製もありました。こんなのが近海に事実いる可能性があると思っちゃうとまた海へ入る事の恐怖が膨らみます。
H22 2,26
当店販売中のアップルスネールという貝の仲間がいます。意外に目玉商品的な存在で、普通見かける物よりサイズが大きい上、色がきれいと人気です。確かに見事な存在感があり、惹かれる物があります。今販売しているのは最近入荷した物ですが、実は当店では貝類の繁殖率が高いんです。今もアップルスネールに関しては猛烈に卵を産んでる状態なので、これがある程度に育ったら格安で販売できますのでそれがまた人気商品になります。自家繁殖物なので色や状態はなおさら自身を持てます。これ以外にもアンモナイトスネールやその他の観賞用貝類なども今まで着実に繁殖させてきました。(ちなみにラムズホーン類に関しては当店では扱ってません。僕にとってはこれは害虫(貝)扱いです。)どっちかって言うと繁殖は僕には向かないと思ってるんですが、好き嫌いは別としてなぜか貝類に関しては事実結果が出ています。育てた上質の個体を問屋に卸したりもしています。小指の先くらいに育ったら販売しますが、アップルスネールは水槽内でよく動き、単純にきれいで勝手に殖えたりはしないので(そこがラムズホーンと違うところです)脇役としてお勧めです。そういえば貝類にも、よく見ると一応目があってほとんど見えてはいないんですが、その感じは見れば見るほど不思議で奇妙で、そして気持ち悪い一面があります。
H22 1,28
久しぶりにカブトガニが入荷しました。あの生きた化石と呼ばれるカブトガニです。貴重と思われてますが天然記念物なのは日本だけで、世界中に普通にたくさん生息しています。おそらく何十種類といますが、今回のはベトナム産のかっこいいタイプです。大きさは甲羅の部分が10cmくらいで尻尾も入れれば20cm位の個体です。海水から半海水で飼育でき、意外と丈夫なところも実はあまり知られていない事実です。この手の生き物が好きな人にとっては良いアイテムだと思います。何しろインパクトがあります。 ちゃんと飼えばもちろん大きくなって、最終的にはよく見るヘルメットくらいの大きさになります。実際水槽内でそこまで大きくするのはちょっと大変だとは思います。それにしても海の生き物の多様性にはつくづく感心させられます。
H21 12,26
やはり今年もいよいよ年の瀬です。今年はどうだったかと言いますとやはり不況の一言でしょう。去年最悪と言われた状況から一年経って全く変わらず、と言うよりもっとひどくなったように感じます。今が底だ。って言われ続けて今となってはどこまで底があるのか。みんなが幸せに暮らせる良い時代が早く来ることを願います。業界的には魚に関しては現地から問屋にかけてまでおそらく不景気のせいでやはり流通量はかなり減って、ストック期間が長くなったり収容数が減ったりで魚の健康状態は良くなったように感じます。もちろん我々ショップでもそうですがこんな時に手抜きしてロスを出すわけには行かないのでみんな必死に管理します。景気を抜きにしたら実は良い傾向なのかもしれませんね。必要なだけ採ってそれを大事に扱う。生き物を扱う商売の本来の形なのかもしれません。とは言え成り立たなくては元も子もないのでやはりある程度は必要です。また来年どうなってるか。さらに悪くなってる、何てこともありえそうで怖いです。せめて気持ちだけでも気丈に、最悪笑って過ごせれば高望みはしません。いまいち不安ですが来年もよろしくお願いします。
H21 11,25
この前大水槽のピラルクがついに飛び出しました。暴れて水を飛ばすことは良くあるんですが、そのときは確かにいつにない大きな水しぶきの音が聞こえました。おや!と思ったとたんに明らかに地面で暴れる音が続きました。急いで網ですくいますがほとんど入りきらず、やっとの思いで水槽に戻しました。近くにいたからこそ幸いにも傷も付かずにほっとしました。もしも留守中に飛んでいたらもうおしまいです。大型個体のピラルクの死因のほとんどは飛び出しによるものです。大型のピラルクを管理している水族館なども含め、どこの飼育者でもそれは常識で万全の対策は取っているものなんですが、にもかかわらず想像を超えるパワーと思わぬ事態により最悪の結末が起きてしまいます。もちろん当店でも留守中の対策は取っていますが、ピラルクの想定外のパワーに対してはかなり不安があります。毎日店を開けるたびに足元に転がる黒い塊がないか心配しています。もっとも心配な事はピラルクだけでなく各所にありますが。今回は無傷で済みましたが、とは言えあの高さからあの巨体がコンクリートの上に飛び落ちたわけですからよく無事だったなーって思います。当たり所が悪ければ、それともちょっとした角なんかに頭から行ってたら取り返しの付かない大けがを負ってた事でしょう。大事な体なんだから気を付けてもらわないと困ります。
H21 10,29
近所のお客さんで池で鯉を飼われていて、その池の管理を春くらいから当店で任されています。水を換えてコケを掃除してごみをすくいます。春の内からコケはやはり生えるんですが、夏になったら相当大変だろうと思い少しでも楽するために大き目のプレコを二匹投入しました。そして夏、やはりまあまあコケ掃除はしていたんですが、最近になって答えが見えてきました。夏はもちろんコケの生える勢いはすごいはずなんですが、水温が上がればプレコの働きも活発になり生えるスピードをしのぐ勢いでコケを食べるので実は夏は掃除が楽だったみたいです。水温が下がり始めた最近、やけに汚れるんです。コケの生えるスピードは遅いもののプレコはほとんど役に立たず先日さすがにもうプレコは引き揚げてきたので、これからの季節の方が実は大変そうです。しかも夏は水仕事も気持ちいいですが、冬の寒さで水に手を入れることを考えると・・・。素手では無理です。あまり冷たいと腕が抜けそうなくらいの激しい衝撃が来ますよね。真冬では外に置いてある水にちょっと手を入れるだけで飛び上がるようなのにその何十倍あるか。そう考えるとあの寒い中で生活してる魚ってどれほど人間と体の作りが違うんでしょう。同じ血の通った生き物とは思えない。
H21 9,27
このところ景気も悪く、そうなると必然的に仕入れに足を運ぶ回数も減ってきて暇な時間が増えました。そのおかげで今年はかなりの頻度で釣りに行ってます。行くとなれば仕入れに行くよりも張り切って早起きして出かけ、開店ぎりぎりまで糸を垂れます。春の大鯉釣りから始まりヘラブナ、ブラックバス、海釣りも行きました。海ではシュノーケルで半潜り状態で水中を見ながらカサゴ釣りをしました。これがなかなか面白い。海藻の中にワームを入れてチョンチョンやっているとドン!っと食い付いてきます。水中なので取り込みが難しいのですが効率も良いし新しい釣り方だと思います。たまに顔を上げると陸から竿を出してる人がいたりして。そこじゃあ釣れないよって教えてあげたい感じ。何せこっちは水中を見てますから。何倍も有利です。行き始めると勢い付いて近場のヘラ釣りは良く行きました。実際は暇だから行く、ではなく無理して行くになってますが。疲れていて眠くても結局は何よりのストレス解消になるんです。しーんとした中でウキを見つめる時間はまさに至福の時と言えます。これくらい釣りに行けるなら多少の不況も良いもんです。多少にしといてもらいたいですが。
H21 8,26
また珍しい魚が入荷しました。ヘラチョウザメという魚です。これは分類的にもかなり特異で他に仲間はいません。くちばしの様なヘラ状の鼻先をしていてしかもそれが不釣合いにかなり長く伸びています。その不釣合いな鼻先のおかげで水槽で飼うには問題も多く、かつては飼育不可能と言われていました。その魚が今回良い状態で入荷し当店の水槽内を悠然と泳ぐ姿を見ていると、とても感慨深い気持ちになります。そしてやはり見れば見るほど不思議な体をしています。いわゆる古代ザメの一種かと思われます。餌の食べ方を観察していると、巨大な鼻先は実はかなり感度の良いセンサーの役目をしているようです。サメ類全般に言えることですが各パーツが実に無駄のない、完成された体であると言われています。一見、無駄な鼻先に見えますがそれは浅はかな人間のイメージに過ぎず、本人にとってはちゃんと意味のある必要なパーツなんです。かな?ここまで大きくなくてもいいような・・・。もうちょっと他の方法もあったんではないでしょうか。まあそれも余計なお世話なんでしょう。
H21 7,28
僕は動物関係の学校の出なんですが、その同級生の中に今現役で動物園の飼育係をしている友人が何人かいます。そもそも動物関係の就職と言うのはとても難関で卒業後この道に進んだ人は意外と少ないんです。その中でも動物園や水族館などは最も就職が厳しくかなりの努力と運が必要です。なので同じ卒業生の中でも今僕の友人の中で何人かが動物園で働いていると言うのはかなり割合が良い方だと思います。広い範囲で全国に散らばっているのでなかなか訪問することは少ないですが、タダで入園させてくれたり、バックヤードを見せてくれたり、珍しい動物に触れさせてくれたりと恩恵を受けています。先日その内の一人の友人が窓口になり自身が勤める動物園と当店との仕事の話がありました。特別展示で使う珍しい生き物がいくつか欲しいとの事で電話でやり取りをした数日後引取りに来ました。時間を合わせて店で待っていると遠くからでも明らかにそれとわかる動物園カラーのワゴンがやって来た時はなんだかうれしくなりました。そして店の前に動物園の名前が入った車が停まっている光景は、こんな小さな店ですがスケールのでかい仕事な感じで仕事冥利につきました。同じ動物関係でも、動物園とペットショップと言うのは普通は意外と交流がなく、飼育スタイルや情報などがまったく違う場合が多いんです。そういう意味でも情報交換を続けてお互い高め合いながら、友人と言う特権を保ちつつ良い関係で付き合えたらと思います。うちに置いては柔軟に異文化を取り入れ他にあまりないスタイルのペットショップとして発展して行けたらと思います。それにしても昔、将来の夢を語り合った若造二人でしたがお互い成長したなー。と感慨深くなる出来事でした。
H21 6,27
先日当店に40cm位の大きめケズメリクガメが入荷しました。大きめと言ってもケズメリクガメにしてはまだ少年くらいです。最大で80cm位になり、ゾウガメに次いでリクガメとしては世界最大種です。見た目はこうですがリクガメはみんな草食性でとてもおとなしく場合によってはとても人にもなれます。大きささえクリアー出来ればケズメリクガメはとても丈夫で飼育には向いてる種類だと思います。とても安全な生き物なので地域の子供たちにも安心してふれあいを勧められます。そこがお店としてはとても有利な条件です。毎日下校途中の子供達がワイワイ言いながら見物して行きます。餌は隣の空き地で30分位散歩させて勝手に雑草を食べさせます。もちろん寒くなればそうは行きませんが今のうちは餌代もかからず良い感じです。買った野菜をやるとなるとそれは大変な量を食べるでしょうから今だけの自然的飼育です。それにしてもリクガメが草の生えた原っぱに自然に歩いてる姿は景色に良く合い、きれいな絵のようです。出来ればこういう自然な状態のままに生活させてやりたいですがここ日本ではいろんな意味で限界があります。そう思うとなおさらこの一コマがいとおしく見えます。
H21 5,26
チチブという日本に住むハゼの仲間がいます。僕はもちろん知ってましたが、正直名前を知ってる程度で今まで注目したこともなくちゃんと見たこともありませんでした。先日問屋にいたので試しに仕入れてみました。飼育してみて新しい発見に驚きました。ハゼの仲間は気が荒く他の魚はもちろん同種でもけんかして大体殺されるか、そうでなくてもボロボロにされるのが普通です。それがチチブは多少の小競り合いはするものの基本みんな仲がよく平和です。ずんぐりしていて大型で迫力の外見とは違い意外な結果です。そして何より驚いたのがとても慣れること。人が来るとみんな集まってきて、手を入れるとちょこんと手のひらに乗ってきます。ハゼなので乗ると言うよりハラビレで止まる感覚がなおさらかわいいです。どうせ数あるハゼの仲間の内のひとつだろうと勝手に判断してましたが、またひとつ勉強になりました。人付き合いと一緒で見た目やイメージで勝手に判断してはいけませんね。人も魚もまだまだ奥は深いようです。
H21 4,25
先日仕入先の問屋に珍しく20センチ位の大きめで良いサイズのチョウザメがいたので仕入れてきました。ご存知あのキャビアの親である魚です。最近はキャビアや肉のために国内でも養殖が進んでいるためそこから鑑賞魚ルートにも流れてきます。養殖なので毎年生まれたばかりの5cm以下のベビーサイズの入荷がほとんどです。しかも今頃がちょうど出荷シーズンなため高水温に弱いチョウザメにもかかわらずベビーで体力がないためほとんどは水槽内では夏を乗り切れません。そこでこのサイズです。20センチサイズならもう満一歳は超えています。体力もあり環境への適応力も強いのでかなりの確立で夏は越えられると思います。とは言え元々はロシアなどの寒い所にいる魚なので水温を上げないなどの努力は必要です。夏の暑い時期さえ越えられれば後は余裕です。冬の寒さは最高の環境なのでグングン成長すると思います。ちなみにチョウザメはサメじゃないんです。サメに似てると言うことでこの名前がありますが実際はまったく別種のチョウザメという分類です。しかも川に生息し餌は細かい雑食性の物しか食べないので存在としても全然違うイメージになると思います。独特な形がロシアなどの広大な大自然を想像させ、不思議な魅力に惹かれ、熱狂的なファンが多い魚です。
H21 3,27
アマゾンの恐怖の代表としてピラニアが有名ですが、当店にもナッテリーという種類の一番定番のピラニアがいます。ナッテリーは一番ポピュラーな種類ですが性格は中でも一番激しくてまさにピラニアその物です。今いるのは10cmくらいの中型個体ですが、先日その水槽の掃除をしていた時です。手を入れて砂利を洗っていると驚いてパニック状態のピラニアがガラスにぶつかりその後水面に向かって進みさらにジャンプしました。ジャンプした先には僕の腕があり、腕で飛び出しを防ぐ感じになりました。その一瞬の出来事の結果腕に噛み付かれてしまいました。くっきりと歯形が残り傷の深さを確かめるのが怖い感じの白い傷口でまもなく血があふれてきました。ピラニアの歯の鋭さはその他の魚とは比べ物になりません。完全に刃物です。実際はかなり臆病なので向かって来るなどの危険性はない反面今回のようにパニックになりやすくそれが余計に事故を呼びます。パニック状態のところに口の前に物が当たれば本能的に噛み付いてしまいます。ちょっと油断した結果の人為的な事故でした。結構傷は深かったですが今回もし水中で噛まれていたらおそらく口の形にきれいにかじり取られていたと思います。それくらいのことは簡単にやります。水の外だったのでかろうじてかじり取れる前に離れたんだと思います。もしそうなっていたらバンソウコウでは済まなかったでしょう。昔、川口浩隊長が、釣り上げたピラニアに噛まれる有名なシーンがありますが、あれに関してはまんざら嘘でもないはずです。(古い!)
H21 2,26
先日トウキョウサンショウウオが久しぶりに入荷しました。しかも卵。以前(って相当前ですが)は良く見かけたものですが最近はこの手のおもちゃチックな物は流通が減ってきました。普通には目にする機会がない特異な存在なので生物の奥深さを知る大切なきっかけにはなると思います。見た目はカエルの卵みたいに寒天状のものに包まれてて中にたくさんの発育途中の子供達が入ってます。ひとつの核の状態からだんだんサンショウウオに変わって行くところが観察できます。なんとも神秘的な物体です。しかも安い。ほどなく生まれその後の飼育ですが、暑さに弱いため低温を維持することが肝心です。夏、どうしても冷え切らない場合は冷蔵庫で飼育しましょう。温度さえ低ければとても強靭な生き物です。ところでサンショウウオと言うと皆さん世界最大のオオサンショウウオを思い描いてるかもしれませんが、こちらは10センチくらいのとてもかわいいやつです。泣く子も黙るオオサンショウウオの存在は日本に置いても神掛かった存在ですが、トウキョウサンショウウオはどちらかと言うとイモリに近い手軽な存在です。どちらがえらいと言うのはないですが、同じサンショウウオでも親しみやすさでは大きさに伴いかなりの差があります。どっちを飼いたいかと言えば、可能なら僕は断然オオサンショウウオの方が飼いたいです(もちろん天然記念物なので問題外ですが)。
H21 1,26
新年明けておめでたいところですが、世の中的には暗い雰囲気です。昨年後半辺りから始まった世界大不況。集まれば景気の悪い話ばっかりで盛り上がります。この業界でもやはり閉店や倒産の話があちこちから聞こえます。熱帯魚は趣味の世界なので当然景気に反映されます。なのでこれだけ景気が悪ければこの業界も当然影響は避けられません。って、うちはどうかって言いますと今回のこの大不況にはあんまり影響されてません。というか、元々そんなに賑わっていた訳じゃないのでここに来て今更って事はないみたいです。世間では「突然の大不況」って騒いでますが、うちでは「とっくの前から不況だよ!」って事です。そういう意味では慣れたもんです。相変わらずのんびりやってます。でも実は夏頃から「この先景気はとんでもない事になる」って予想はしてました。各所でバランスの取れてない不調な動きが出始めていたように感じました。とは言え個人的にはどうすることも出来ず、いずれ良い波が来てくれるのをただ待つのが精一杯です。今年はどんな事になるのか。そうそう、前に書いたハリネズミ。また赤ちゃん生まれました。しかも今回はうまく育ってます。めちゃめちゃかわいいです。まだ目は開いてない状態ですがみるみる育ってます。お母さんがんばれ!
H20 12,25
先日、うちの大水槽を見ながらいつもお世話になってる業者の人が「70cmのアリゲーターガーがいますけどどうですか?」と持ちかけて来ました。何でも欲しくなっちゃう僕にしては珍しく、70cmのアリゲーターガーなんていらない。って瞬時に思い断りました。アリゲータガーは、永年この世界にいる我々にとっては特別な存在です。かつては幻とされていたこの魚が初めて入荷したときは100万を超える値段で取引され、しかもその無骨な迫力に見惚れたものです。今となっては入荷も安定してかなりの安値になり、その経緯を知らない最近の人たちにとっては、見た目も怖そうで何でも食べる乱暴物、それ故川に放す人が多く日本の川でも捕獲される厄介者、見たいな扱いになってしまいました。まあ事実、他のガーに比べると気性も荒く餌に対しても貪欲でましてやその大きさですから、今ここに入れたら何が起こるかわかりません。いくら特別な存在とは言っても飛びつく訳には行かずブレーキがかかった訳です。まあ普通に言えば正しい判断だと思います。数日後、そこの問屋さんに仕入れに行った時に「一応見てみます?」って、分厚いフタをされ薄暗い中にいるそいつを見たときにまたスイッチが入ってしまいました。「ください!」って。事前の細かい心配をよそにとりあえずみんな仲良くやってます。ただ、メインのピラルクと同じ位の迫力ってところがちょっと引っかかりますが。がんばれピラルク!
H20 11,22(パソコン不調により一回遅れ)
当店在庫のペアのハリネズミなんですがこの前子供を産みました。おそらく産んだ直後だったんだと思いますが、「おや?何だあの肉片は。」って感じの赤い塊が三つありました。親は産んだ認識があるのかないのかまったく無視で、いつものように丸くなって寝ていまして、子供たちは目も見えないのでうろうろ動き回ったり親のとげの中にもぐりこんだり心配やらかわいいやら。どうやら子供とは言えトゲに対しての耐性はある見たいで痛くはないみたいです。親も気にせず踏んじゃったりしてましたがそんなもんみたいです。そして普通ハムスターなんかだとオスが食べちゃったりするもんですがまったく関心ないみたいで、そうなんだーと思ってました。時間が経つにつれ湿っていた体が乾いてきたのか、一応生えてる産毛の針が白く目立ってきてそれはもうかわいかったです。「かわいかった」。話はここから急展開です。なるべくならそのままがいいだろうと、その日はそのまま帰りました。そして次の日、三匹の内2匹の姿が忽然と消え子供は一匹になっていました。しばらく信じられなくて砂の中とか木の上とかも探しちゃいました。やはりオスだと思います。考えてみたら昼間はいつもまるっきり寝たきりのオスなので、産まれたのが偶然昼間だったから無関心なだっただけでやっぱり一緒じゃいけなかったんです。急いでオスを分けてせめて一匹残ったのも幸いと、メスと二匹だけにしてあげるとなんだか落ち着いてる感じでどうやらミルクも飲んでるっぽいのいで気を入れ替えてまたほほえましく眺めていました。そして次の日。「またいなくなってる!!母親が食べたの?!」なんだか逆にあきらめがつきました。じゃあどうしようもないか。オスが食べちゃったのはこっちのミスでもメスが食べちゃうんじゃあもともとどうしようもないし。それにしても昨日はあんなにいい感じで一緒に寝てたりしてたんだけどなー。信じられないなー。かわいそうだし。そしてふと見るとパネルヒーターの下に圧迫された赤ちゃんが。ガーン!・・・最悪の結末でした。おそらくヒーターの下に入った状態で母親が乗っちゃったんだと思います。結局ほとんどが僕のミスによる事故でした。やっぱり命って難しいです。今度生まれたときは何とかうまく育ってほしいです。そしてそのかわいい様子を皆さんに見てもらいたいです。
H20 9,26
ナイルモニターというトカゲがちょっと前に入荷しました。モニターというのはオオトカゲのことで文字通り大きくなるトカゲです。今はまだ20センチ位の子供ですが最大2メートルになります。小さいくせにとても凶暴で触ろうとすると口を開けて向かって来ます。まあ、まだまだ扱いは余裕ですが。この手の生き物はその凶暴さが魅力でもあります。もちろん手軽に飼育は向きませんが、正しい知識で正しく扱えばその魅力を味わえます。危険だから飼い難いとか、馴れないからペットには向かないと言うのはあまりにも人間の一方的なエゴです。生き物本来の生態を尊重して五分五分の付き合いが野性動物との正しいスキンシップだと思います。ベビーとは言えオオトカゲを他のトカゲと同じケージに入れるのは厳禁と言われていますが実は当店では各種一緒に生活してます。もちろん常に細心の注意を払っていますが、同居させると面白い発見がたくさんあります。オオトカゲが他のトカゲと仲良くするって事自体がまず発見ですが、仲良く出来る種類と今一近寄りがたい種類があるみたいで遠巻きにけん制しあってたり、個性みたいなものが垣間見えます。以前面白かったのは、樹上性のトカゲの木登りを見て地上性の不器用なトカゲが明らかにまねして木に登ろうとしてた事がありました。力の強い乱暴な奴がいれば、心優しいひょうきんな奴もいる。まったく、校庭の子供達と変わりません。
H20 8,27
古くからの僕の知り合いで、海の生き物を専門に扱い世界中の水族館などと取引をしその世界では有名になりつつある人がいます。魚を通じていろいろな深い考えを持っていて、その一環としても以前からよくテレビなどのメディアにもその特殊な仕事内容などを取り上げられていました。前々から薄々思ってはいましたがその人がついにあの「情熱大陸」に出てしまいました。見た方もいると思いますが、とても魅力的なキャラを持った面白い人で、まああの番組に取り上げられるにはもってこいの存在だと思います。中身をよく知ってる親しい人がかっこよく構成されていて、色んなことを思いながらとても楽しく見ました。実際はそんなんじゃない。とか、裏があったりとか、そういうことはさて置き、何より情熱大陸に出演したって事がその人の存在を証明する認めざるをえない事実だと思います。その人の話ではメディアに登場するのはそれなりに大変みたいです。撮影中にこっちがどんなに真っ直ぐなことを言っても結局は製作側の思惑でどうにでも色付けされてしまうので視聴者には思惑と反対の方向で捉えられてしまう事もあると思います。番組の編集にまで立ち会うことはできないでしょうし、放送されてしまってから文句を言っても遅いので仕事に影響のある立場の人の場合だと意外とリスクもあると思います。まあ僕は極度の上がり症だし有名人でもないので、テレビ出演のコツは参考までに考えておきます。
H20 7,24
ついに今年も猛暑がやってきました。つい最近まで涼しかったので過ごしやすかったんですが、やっぱりそんなに甘くないです。まあ夏は暑いものなので当たり前ですが、最近の暑さはちょっと異常です。温暖化で気温が上がれば冬もヒーターなしで熱帯魚が飼えるから大歓迎だ、なんて気楽な意見をたまに聞きますがそうなれば逆に夏にクーラーが必要になるだけだと思います。それ以前にどう考えてもそんな単純な事ではないですが。それはそうと僕はと言えば早速海に行ってきました。今回は久しぶりに館山方面です。とても波も静かで天気もよく、水も温みグッドコンディションだったんですが肝心の海の中はなぜか魚影はかなりさびしくちょっとがっかり。いつもこの時期には海に入ったことがないのでちょっと早かったからか。とは言えいろいろな条件で海中は変化しますので本当を知るには通う必要があります。高速も開通して行きやすくなったので、これからもながい目で探ってみようと思います。いつも行く伊豆の海とは違い熱帯魚類は少ないですが、こっちはこっちでまた別の魅力があります。それ以前に海に行く事自体が最高のストレス発散になります。肉体的にはかなり疲れますが。
H20 6,29
オープン以来、アロワナや爬虫類のえさに使う活き餌としてコオロギを扱ってきました。これがなかなか厄介でスペースは取るし、手間は掛かるし、うるさいし、脱走するし。今まで何度、もうやめようと思ったことか。大体一週間に一回1000匹入荷します。日々の餌に使うものなのでまあよく売れると言えばそうです。ただ、利益はほとんどないです。もともと儲けるつもりはなくトカゲなどを売っている以上餌を扱わない訳には行きませんので、サービスのつもりで薄利でやってきました。ところがそれにも限界が来ました。最近の物価上昇のため、ついにコオロギの仕入れ値にも影響が来ました。ちょっと前から上がり始めてたんですが、当店でもしのぎきれなくなったのでこのたび少し値上げすることになりました。ご協力ください。うちはまだいいですが、養殖業者さんはもっと大変だと思います。朝から晩まで熱い温室の中で息をつかせぬ作業が続き、繊細な生き物なため一日も空けることはできず、しかもライバルが多いため利益が取れない。そのためここ最近廃業するところが増え、生き残った業者さんは必死に業界のためにがんばってくれてます。今回値上げの連絡を受けたときも、大変さは解っているので文句の言いようもないです。結果お客さんにもお金を多く払っていただくことになりますが、この業界の一員と言うことでご理解ください。
H20 5,28
毎年この頃になると丘ヤドカリが出まわってきます。丘ヤドカリは日本の天然記念物です。天然記念物は売って(捕まえて)いいのか?そこには実は面白い事情があります。もともとは小笠原の固有種とされていました。ほとんどの生き物が貴重なゆえ保護の対象になっている小笠原において、小笠原にしかいないとなれば当然のように天然記念物として認定されます。それから時が流れ昭和47年沖縄がアメリカから日本に返還されました。そして分かったことは沖縄にも丘ヤドカリがウジャウジャいると言う事でした。ですが今更解除するわけにも行かず今でも天然記念物のままと言うことです。一応天然記念物なので採集するには決まった時期に許可を持った人しか許されていません。そうやって色々な事情を踏まえて今の時期に入荷されます。ヤドカリって見れば見るほど面白い生き物なんです。見た目もそうですし、動きも面白いし、殻を選んで引っ越すあたりが非常に見てて飽きないです。引越し用の殻を用意するときは今のよりちょっと大きめのを入れてやるのがポイントです。とは言っても重さや、厚さ、間口などそれぞれにこだわりがあるみたいで引っ越すかどうかは本人の気持ちしだいです。
H20 4,26
当店自慢の大水槽にまた新入りが来ました。アオウオという魚です。釣りをやってる人なら知ってると思いますが実はこれは熱帯魚ではなく、日本の川にもいる魚です。元々は日本の魚ではないんですがいつしか帰化してしまい、利根川などにまれに見られます。特徴は何しろ大きくなること。日本に生息する魚の中では最大級です。見た目は特に特徴はないんですが巨大と言うのはそれだけで最大の特徴になります。今回来たのはまだ50cm位の若い個体です。成長はほどほどにしようと思ってます。少しずつこの水槽も完成に近づいてきました。と言うか入りすぎの様でもありますが。濾過槽を充実させてあるお陰で入りすぎでもすこぶる調子はいいです。濾過槽掃除は本当に大変で、滑って水槽に落ちる危険と戦いながら中腰で行うので必ず腰を痛めます。先日初めてろ材の大掃除をしました。いつこの日が来るかと怯えていましたがついに来てしまいました。さすがに2年も経てば目詰まりもするでしょうが。逆にわた交換だけで良く2年も持ちました。最初に比べ魚も増え、しかも巨大化してるので次は2年持たなそうです。また怯える日々が始まります。
H20 3,22
先日栃木県にある、なかがわ水族館(水遊園)に行ってきました。比較的新しい水族館で規模はそれほど大きくなく淡水魚がメインの博物館のようなところです。小さいながらも目玉は巨大なピラルクと言うことで楽しみにしていて念願叶ってやっと行くことができました。いざ行くとなると意外と遠いのでなかなか時間が作れなかったんです。場所もインターからかなり入ったところにあり自然豊かなところですが、何でこんなところにと思いました。行ってみるとどうやら県の水産試験場の一部のようです。いま時この時代に採算の合わないこんな施設にお金をかける栃木県の豊かな心に感銘を受けます。公共施設において採算に合わないから廃止、と言うのはそもそもナンセンスな話です。利益とは別の大切な役割を担っていると思います。それはそうと本題ですが、確かに各水槽などは小さいですが逆に迫力の見せ方が良かったです。ピラルクの水槽はかなり楽しいです。魚種がいい。担当者の人が趣味に走ってるような気がします。普通水族館にはいないような種類が多かったです。何気にゼブラキャットがいたり、エイがポルカドットスティングレーだったり、プレコも普通はセルフィンプレコのところ特大ガリバープレコだったり。何しろピラルクの大きさがすごいです。やっぱりピラルクはいいなー。うちのはあんなに大きくなったら困るけど。規模が小さい代わりにちょっと身近で熱帯魚好きな人にはとても楽しめるいい所だと思います。
H20 2,29
先日久しぶりに哺乳類の入荷がありました。ハリネズミです。ペアーで入荷しました。とても馴れているので触ってもぜんぜん痛くありません。馴れていないハリネズミは痛くて痛くてまったく手に負えません。おそらく野生でもこいつに手を出せる動物はいないと思います。針をびっしり立てて丸くなるのでお手上げです。その特徴の反面針を立てさえしなければそれ以外はとてもひ弱で、噛む力も弱いし手足はか細くとても可憐なかわいさがあります。なのでペットとしては優秀な方です。お店に置くにはなるべく見た目のインパクトのあるものをと思っているので、その点も合格です。ちなみにハリネズミはネズミと言いながらネズミの仲間ではないんです。全然別の類になります。なので習性も独特の感じがあります。なかなか奥の深い奴です。
H20 1,26
当店に入荷してもうずいぶん長い在庫のターポンという魚がいます。4年位いるでしょうか。成長がとても遅く、5cm位の大きさで入荷して今やっと10cmです。でも実はターポンはよく海外の大物釣り番組などで登場する巨大魚で、1メートルを超えます。釣りファンには知られたロマンのある魚です。先日、葛西臨海水族園のミニニュースで、展示サイズになるまでバックヤードで育てていたターポンがやっとお目見えしました、と言うのを聞きました。80cm位だそうです。へー、と思っていたとき、昔の記憶が蘇ってきました。あれは15年も前。少しだけ当水族館をお手伝いしていたことがありました。ちょっと空いた時間に要塞のような施設を持つバックヤードを探検しました。本当は勝手に入ってはいけないのでドキドキしながら奥へ進みました。ある薄暗い池のような水槽をそーっと覗き込むと、上からなのでわかりにくいですが確かに50cm位のターポンが数匹揺らめいていました。薄暗い環境とバックヤードなのに異常にでかい施設と、忍び込んでるドキドキとでそのときの光景はよく覚えています。今回お目見えしたのはひょっとしてあの時のターポンか?あの施設で管理しても15年で30cmしか成長しないのか。逆にすごい。いろんな意味でロマンです。たった30cmだけどそこには15年の歴史が詰まってます。何か深い意味を感じます。今度会いに行ってみようかな。15年ぶりの再会。「お前全然成長してないなー」。するとターポンが「お前こそ全然進歩がないよ。」・・・確かに。
H19 12,20
お店を始めて5年半になりますが、商売がら来店するお客さんは常連さんが多いです。そして年数を重ねるごとに少しづつその数は増えていきます。もちろん一年ぶりに来る人や最近になって毎週のように来るようになった新しい人までさまざまです。とは言え記憶力はかなり悪いほうなので、「一度見たら忘れない」みたいな能力はないですがじわじわ思い出して、最終的にはかなり細かく思い出したりします。もともと歴史年表などの単純記憶は苦手で理屈が伴ってないと覚えられないタイプなんです。だから最初顔を見て覚えてなくても、話をしてるうちに好きな魚や飼育スタイル、さらには口癖や物腰などから記憶が蘇ります。そういう意味では一度来たお客さんはほとんど覚えてるかもしれません。そしてもう何年か、ずいぶん長い付き合いの人もいます。やはり長くお付き合いが続くとそれだけで信頼関係が生まれ特別な存在になってきます。最初かなり不思議な印象を受けた人でも時が経つにつれおそらくお互いになんでしょうが理解してきて分かり合える関係に変わっていきます。プライベートなことや趣味思考を年月をかけて会話し、ゆっくり歩み寄ることが大切なんだと思います。一人で来てた人が恋人を連れてきて、いつの間にか結婚してて、しばらく来ないなと思ってたら久しぶりに子連れで来たりして。人の歴史を垣間見れてこっちもうれしくなります。お客さんの歴史は店の歴史で、この先の続きも熱帯魚を通じて関わって行けるように、また来年もよろしくお願いします。
H19 11,21
今年の春の強風で取れかけてしまった当店の看板オブジェのクラウンテトラですがやっと復活しました。いろんな案を考えました。この際だから新しいのを作り直す。でももったいないしなー。これ気に入ってるし。色を変える。とは言ってもクラウンテトラを表現するにはこれ以上の色はないし。同じ色で塗り直してきれいにする。いろんな意味ではこれが一番いいような気がする。元々完成度が高いので変える必要はないんです。たださすがに色はだいぶあせたんで塗りなおす必要はあります。現状維持の保守に徹するか、過去を捨て先に進むか。悩みましたが、ある意味中間を取りました。魚体はそのまま使い色を塗りなおす。そしてどうせ塗りなおすなら手間は一緒なのでガラっと変えてみることにしました。色変えちゃうとクラウンテトラじゃなくなってしまうのでそこが一番の悩み所でしたが、イメージは「メカクラウンテトラ」。「メカゴジラ」と一緒です。五年経って進化したって言うストーリーです。今までもクラウンローチやスマトラと間違われることが多かったですが(わかる人にはすぐわかってもらえる、的を得た作りだったんですが要はクラウンテトラがマイナーなだけ)、さらにわかりにくくはなったかもしれません。まあそれもありでしょう。ぜひ生まれ変わった新型メカクラウンテトラを見に来てみてください。
H19 10,12
だいぶ涼しくなってきたのでまた釣りに行ってきました。今回は久々にコイ狙いの吸い込み釣りです。えさを付けて投げ込み、掛かるまで待つ釣りです。実は一番好きな釣りなんです。仕掛けてる間ミミズで浮き釣りをします。これが最高の組み合わせです。子供の頃の思い出も重なってとてもリラックスできます。コイ狙いといっても実際はいろんな魚が掛かります。カマツカ、ニゴイ、ヘラブナなどです。それがまた楽しいんです。竿に鈴を付けておいて、アタリが来ると鈴が鳴るようになってます。その鈴が鳴ったときの高揚がたまりません。「チリン!」そこから息を殺して魚との駆け引きが始まります。普通はそうなんですが今回は違いました。いきなり前触れもなく竿が持って行かれるところでした。しっかり針掛かりしているらしくしばらく引きを楽しみました。川のコイならそうは行きませんが今回は池だったのでそれほど引きは強くありませんでしたが近くまで寄せたところで網がないことに気づきました。このまま竿で上げちゃえと思ってグイーンと持ち上げたら超安物の竿だったため見事に三つに折れちゃいました(糸を持って上げるのは厳禁。切れてばらしちゃうのでやめましょう)。その後何とか引きずる感じで取り上げましたが代償が大きかったです。釣れたのは40センチくらいのまあまあサイズでした。川でグイグイ泳いでるこのサイズのコイだったら取り上げ以前にすぐに折れてたかもしれません。五目釣りは楽しいですがやっぱりコイは特別な存在で、釣れると達成感が違います。やっぱりコイは王様です。
H19 9,23
先日久しぶりに近海国産のサンゴイソギンチャクが大量入荷しました。国産なのでとても状態が良く、しかもきれいで評判なんです。サンゴイソギンは各種クマノミとの相性も良く、また他の魚にも影響がないのでお勧めです。カクレクマノミも大体入ります。イソギンチャクもいろいろな種類があり商品として扱うのもなかなか苦労があります。すぐ溶けちゃう奴とか、魚食べちゃう奴とか、移動ばっかりする奴とか。と言うことで当店ではサンゴイソギン(タマイタダキ)か、シライトか、LTイソギン、たまにセンジュイソギンあたりが主流です。シライトイソギンは弱いとか、センジュイソギンは難しいとか噂があるらしいですが一概には言えません。何にしろ入荷状況で変わります。問屋での状態。それがすべてです。うちの場合問屋で状態を見ればすべてわかります。それが直接仕入れの特権です。当たり前ですが悪い時は仕入れません。なので当店のシライト、センジュは普通に丈夫だと思います。やはり海水魚と言えばクマノミ。クマノミと言えばイソギンチャクは必須アイテムなので需要が多いと同時に手抜きは出来ません。クマノミはイソギンチャクがなくても飼育出来ますがどうも一緒のほうが調子がいいように思えます。おそらくストレスの関係だと思います。安心して眠れるんでしょう。そう考えると見てるこっちも癒されます。
H19 9,7
それにしても今年の夏は暑かったですね。7月はなんか涼しくて夏ってこんなだっけ?と疑問でしたが取り返すかのような猛暑でした。しかもそれが何日も連続で続いたもので生き物の生活にもかなり影響があったみたいです。何年も生きてた魚が死んじゃったとか、水槽の調子が悪いとか、結構な数のお客さんから聞きました。暑さにある程度順応出来る生き物でも猛暑が何日も続くと話は別です。今年の夏の特徴はそこでした。暑い日がしかも連続で続いたことです。三日おき位に雨でも降ってくれればそこで体力も回復するんでしょうが、休まずしかも暑すぎるため夜になっても気温が下がらず体力の限界を迎えます。そこは人間も同じですね。さらに言うと景気にも関係します。暑すぎて人の動きが止まります。熱帯系に行かなくたって十分熱帯だ!見たいな感じでしょうか。(まあ実際は店内は涼しいんですけどね。)まあ確かにあの暑さの中で魚を買って帰っても調子崩しやすいかもしれませんが。と言うことでやっと少し涼しくなったので人も魚も過ごしやすくなってきました。景気も良くなってくれればいいんですが。なぜかそうは行かないんですよねー。
H19 8,17
前にちょっと触れたことがありますが、僕の一番好きな魚はジムナーカスです。と言ってすぐにわかる人は少ないかもしれませんが一般的にあまり有名な魚ではないです。真っ黒い体で背びれと胸ビレしかなく一属一種の独特な魚です。子供の頃から好きでしてよく飼いました。店を持ったあかつきにはジムナーカスが必ずいる店にしようと小さく、そしておふざけな目標を決めていました。おそらくそんなくだらないこだわりを持ったショップは他にないと思います。実際ほぼ常時在庫してますがまあまったくと言って良いほど売れる魚ではないです。だから他にないだけですが。とは言え、誰もわかってくれなくてもジムナーカス専門店として何とか良いジムナーカスを置きたい。それは何か。単純に成魚のジムナーカスがいれば今の時代かなりインパクトはある。僕が子供の頃は普通に入荷されるサイズでも20センチ以上位の個体が多かったし、成魚を在庫してるお店もたまにありました。しかしここ最近では10センチ位の幼魚しか入荷はありません。しかもこれを成長させるのは至難の業。小さい個体は何しろ気が小さくエサも細々としか食べないしコロッと死んじゃったり。せめて成魚になる素質を持ったやつでもいないだろうか。ちょうどそんなことを考えてるとき、問屋に詳細不明の20センチクラスの個体が少量入荷しました。ここ最近の入荷事情を見てもこのサイズが入荷するのはまったく謎です。とは言え迷うことなく飛びつきました。本当は全部持って帰りたい所でしたが厳選して2匹にしときました。しかもこれが大当たりで、あんなにエサをよく食べるジムナーカスは初めて見ました。なまず用のエサを噛みもしないでするする胃の中に収めます。これは期待できます。と言うことでこの子達は今非売品です。もしも売れちゃったりしたら次はいつ手に入るかわかりません。お金に換えられない価値があります。ちなみにジムナーカスはかわいい顔をしてますが1メートル程になり最強の凶暴魚なんです。二匹とも成魚になったら大変です(うれしい悲鳴)。(なんか盛り上がってるのは僕だけ?感があるなー・・・)
H19 7,28
海水魚のコーナーをほんのちょっとですが改装(増設)しました。構想2年、着工から2ヶ月、そのうち実作業時間3時間。要するに考える時間ばっかり長くてやったらすぐ出来たってことです。2年前からこんな感じを考えてました。海には魅力的な生き物がたくさんいます。ですが今の設備ではその魅力を伝えきれない生き物がたくさんいます。いろいろなタイプの水槽があることによって特徴が見やすくなると思います。そしてついに始めました。こうすれば良いんじゃないか。いや、逆か?こっちか?まあ良いやどっちでも。いややっぱりやる以上はちゃんとしたい。だからこっちか?・・・これの繰り返しです。いろんな思いが交わってなかなか答えが出ません。典型的なA型。でも決まれば早いんです。決まって材料さえ準備できればあっという間に完成です。考えるよりも行動派なんですが、何も考えずに行動するほどいい加減には出来ないのでそこに時間がかかりました。そして出来上がりは?・・・いい。ん~いいな~。がんばって考え抜いた甲斐あってなかなかの出来。目新しいだけかな?ほとんど趣味なので自己満足なだけでしょうが、見た目だけじゃなくシステム的にもいい具合に行ったので成功です。これで2年間頭に引っかかっていた構想への悩みが報われました。後はこれをきっかけに売り上げが上がればいいんですが。まあそんなに甘くないな。
H19 6,22
水槽の働き者として当店でも人気のある存在のヤマトヌマエビがいます。ヤマトは水槽内で餌の残りやコケを食べる掃除屋です。もちろん魚や水草には危害を加えません。よく勘違いしてる人がいますが、関東方面にいるエビは肉食です。見た目が似てるからと水槽に入れようものなら小魚は食べられてしまいます。しかも水草も切り刻んじゃいます。あえてヤマトを水槽に入れるのはヤマトだからなんです。他のエビじゃだめなんです。水草界の第一人者、ADAの天野尚さんがその昔水草水槽に最適なエビを探し抜いてやっと見つけたのがこのヤマトヌマエビです。日本中のエビを試して選ばれた訳ですからそん所そこらのエビとは違うんです。ヤマトをうまく飼うにはいくつかポイントがあります。一番大切なのは水槽に入れるときです。しばらく水換えをしてないような古い水に入れれば、どんなにゆっくり水合わせをしてもおそらくすぐに死んじゃいます。水槽導入時はなるべく水換え直後のきれいな水に入れましょう。それさえうまく行けば後は徐々に水が古くなるのには耐えられるので大丈夫です。その後のポイントとしては酸欠と高温に弱いです。なのでこれからの季節は注意が必要です。温度は可能な限り下げるようにして、せめてエアレーションは多めにしてあげましょう。魚が食われたとか水草がかじられたとかたまに言われますが、おそらくそれは勘違いだと思います。死んだ魚は食べます。それも掃除屋の役目。水草もおそらく枯れただけだと思います。勘違いされることもありますが、本当にやつらは優秀な良い子達です。以前ヤマトがウジャウジャ入った販売水槽の中に何故かランプアイの稚魚がいたんですがそれですら襲われることも無く順調に育ってました。ヤマトの心やさしい一面です。
H19 5,24
当店の看板娘(?)的存在のアナホリフクロウがやって来てもう4年以上経ちます。元々は僕の趣味だけで仕入れてみたんですが、正直フクロウに関してはそんなに専門的な知識はなく手探りで飼育してきました。途中何度か調子を崩したり病院にもお世話になったりもしましたが、今はとても健康で落ち着いてます。以前調子を崩してもうお手上げと思った時、フクロウに詳しい獣医さんを紹介してもらい診てもらいました。処置をしてもらい薬をもらってからみるみる回復したことがありました。さすがちゃんと勉強してる人は違うなーと思いました。僕もいろんな経験がありますが所詮、過去の例や勘です。実は本当の意味は解ってなかったりします。プロフェッショナルというのはどんな世界でもかっこいいもんです。話しは戻りますが、うちのフクロウに関して最大の問題は一番世話をしてる僕に一番慣れてない事です。押さえつけてツメを切ったときからもうだめです。元々慣れにくい種類ではありますが、伸びすぎたツメやクチバシを切ってあげることは必要な事とは言え本人はそんな事感謝するような気持ちはもちろん無く、何か怖い事されたとしか思ってません。しかも毎日の掃除中も自分の縄張りを荒らす侵入者としか見られて無く、大暴れです。僕がどこにいようと視界に入ってる間はずっとこっちを睨んでます。目の前に他の人がいても遠くの僕を睨んでます。まあそれだけ思われてれば本望です。まさに親ごころ子知らず。いつか感謝されるときが来る。・・・だろうか。
H19 5,10
ふー。やっとパソコンが直りました。おかげで更新が遅れちゃいまして、皆さんから催促のメールが多数来ました。楽しみに待っててくれてることはありがたいです。まったく相変わらず役に立たないなー、この文明の利器は。もっと単純に出来ないんでしょうか。その間にもいろいろなことがありました。看板のクラウンテトラが風で取れちゃったり、ヘラクレスオオカブトが2年越しでやっと成虫になったり、バトラクスキャットが自分と同じ大きさの¥12,000のプレコを食っちゃったとか。まあ平和なもんです。相変わらずゴールデンウィークも特にバカ売れとかもなく程なくすごして、まあ営業時間が長かったので体は疲れましたけど。5月は当店の記念月なんです。5周年になります。それもまた毎年のように何食わぬ感じで過ぎることでしょう。それにしても5年かー。5年といえば10年の半分ですよ。すごいなー。まだまだ歴史は浅いですが5年前に5年後のことなんか考えてもなかったなー。そしてこれから5年後?どうなってるか。意外と何も変わってないんじゃないかな。相変わらずこんな感じで。最近の世間の流れは速いから時代はどんどん変わるでしょうがそれに流されないように。川底のプレコのように。プレコ好きの僕にはいいスタイルかもしれません。ただパソコンだけはもっと良いほうに進化して行ってほしいと本気で願います。
H19 3,21
毎年この時期になるとウーパールーパーの赤ちゃんが入荷します。ウーパーは冬に産卵します。ウーパールーパを見て「なつかしーなー!」とか「昔よくいたなー」なんて言う人が多いですが果たして本当のウーパーを知ってる人がどれ位いるでしょうか。まず名前。「ウーパールーパー」と言う名前は以前のブームの時に誰かが付けたものです。だからちょっと知識がある人は「そんな間違った呼び名で呼ぶな!」と声を上げます。「ネオテニー」「サラマンダー」「アホロートル」と色々な言葉は使われますが実はどれも決定的ではないんです。逆に言うとそれまで名前がなかったとも言えます。「ウーパールーパー」は愛称ですがこの生き物を表す言葉としてはこれが正解なんです。そして意外と知られていないウーパーの生態。見かけによらず異常に生命力が強いです。水温は5℃~30℃(出来れば20℃前後)位までいけます。どっちかって言うと寒いほうがいいです。だから日本では室内なら保温なしで飼育可能です。エサも口の前に来たものならほとんどなんでも食べます。何匹か一緒に入れておくと間違えて他人の手とかを噛んじゃう事があります。そして場合によっては手がちぎれちゃう事もあります。しかしウーパーで一番の驚きの生態は手がまた生えてくる事です。ヒレやヒゲが生え変わるのは普通ですが手足が生える生き物はウーパー以外にいないんじゃないでしょうか。ちなみに新色ブラック大量入荷しました。真っ黒ウーパーもかわいいですよ。
H19 2,28
もう2月も終わりかー。早いなー。危うくノルマ月一のこのコラムもサボるところでした。最近は海水魚が活気があるみたいです。淡水魚がある所まで行った今、時代は海水のようです。業界内でも海水魚が売れてると良く耳にしますが、これにはかなりのカラクリがあります。活気があることは事実ですが、一般のお客さんには関係ないことですが海水魚を商売にするのはとても難しいんです。売れてるのと儲かってるのとは違います。表からは分からない、場合によってはやってる側も気が付かないうちに大赤字なんて事もありえます。うちは元々海水魚では儲けようとは思ってません。あくまでも淡水魚メインで海水魚は自分が好きなので趣味程度に赤字にならないように楽しめればいいと割り切ってます。赤字ぎりぎりで、それでも何とかここまで続けて来て、気が付くと海水魚を扱う店としてこの地域では少しは認められた存在になれたようです。それ以前に海水魚を扱う店自体があまりないんでしょうね。子供の頃からこの業界で見てきた感じだとどこの店もとりあえずは海水魚を少しは置くんですよね。でも予想以上の赤字でほとんどの店がまもなく断念します。海水魚での商売は赤字にならないだけでも一苦労なんです。とは言え難しいから面白い、と言う事もあります。それはお客さんからもよく聞きます。かなり奥が深いのでのめり込むには十分の楽しさがあると思います。淡水魚が一段落した人は一度海水魚どうですか?うちの海水部門の経営を助けると思ってひとつ。
H19 1,29
大水槽を稼動し始めて半年位経ちました。今のところ大きな問題もなく順調ですが今までで気が付いた事をいくつか。予想よりコケが生えない。メタハラが点いてるのでコケはかなり生えると思ってたんですが、不思議ときれいです。プレコが一匹入ってますがそいつがここまでやってるんでしょうか?それから水もきれい。想像つかなかったんで大きめの濾過槽にはしましたが、どうやらバランスは良かったみたいです。麦飯石(販売中)を濾過槽と底砂に使ってるのでやはりそれが予想以上に効いてるのかもしれませんが。スッポンモドキはやはり悪さをする。ヒレをかじります。あとこれは前から知ってましたが魚は上から見るときれい。深さがあるため魚が底のほうに潜って行ったときロマンを感じます。それに伴って深さがあると魚はあまり飛ばないみたいです。アロワナも普通はすぐに飛び出してしまいますがそれは普通の水槽の場合かもしれません。夜は一応フタをしてますが営業中はあえて開放してます。深いから飛び出す必要がないのかもしれません。それからまんべんなくエサを与えなくてはならないので効率が悪くエサ代がかかります。ただ、一番食べて欲しいピラルクは意外にも天才的にエサ取りがうまいのでまだ助かってます。電気代は予想通りでした。そして何しろ湿気が上がりました。今までに比べて窓の曇りが激しくなりました。メガネをかけてるお客さんはメガネが曇って大変そうです。まあそれも熱帯魚屋の醍醐味として大目に見てください。
12,20
今年もあと少しで終わりです。例年通り今年も早かったです。今年は公私(?)共に色々ありましたが、一言で言うとかなり厳しい一年でした。今年に入って以来かなり不景気でした。これはうちだけではなく業界全体のようでした。始まって以来の大不況、最低売り上げなど各方面から聞こえました。世の中ではなぜか好景気気味みたいなことを言ってますが、全く別世界の事のようです。来年には良くなる、年末頃には良くなる、とか言われ続けてもう何年もなります。誰にもわからないことなんでしょうが、希望もあるんでしょうね。確かにうそでもいいから希望が欲しいです。と言うわけで僕の予想としては来年は良くなると思います。そもそも趣味の業界であるこの商売にお金が回ってくるのは最後のはずです。世の中が景気回復してると言うならぼちぼちこちらにも来る頃でしょう。それに何でもずーっと暗いって物はないはずなんです。今年は悪かったから来年は良い。そんな科学的ではない理由で来年には期待したいです。「運任せか。」って言われてもしょうがないです、押し売りは出来ませんから。この商売はどっちかって言うと攻めではなく待ちだと思います。良い魚を状態よく管理する。あとはお客さんが買うかどうか。「人事を尽くして天命を待つ」。待つ。やっぱり待ちです。もう待ち疲れました。来年はいい年になりますように。それでは皆さん良いお年を。
11,24
僕と同じ立場でやはり熱帯魚屋を経営している知り合いがいます。先日そこにお邪魔してきました。会社で言えば視察みたいなものでしょうか。色々な刺激を受けとても楽しかったです。同じ立場でこそ分かり合える話も多く、かけがえのない時間でした。とは言え僕は業界の中には友達と呼べる知り合いはあまりいないほうです。あえてそうしてます。悪い影響を受ける事も多いからです。仲間と言う名の邪魔者に店をおもちゃにされ経営難になったショップをいくつか見てきました。そもそも僕なんかまだ相手を選べるような立場ではないんですが、今親しくさせてもらってる各方面の方々はとても良い人ばかりです。人脈に恵まれてると言う事はラッキーとしか言いようがなく幸せに感じています。そして僕もいつか「あの人と知り合いでよかった。」と言われる人になりたいです。
10,27
熱帯魚屋である当店では魚を飼う上で必要なエサ類も各種取り扱ってます。その中にはエサ用として使われる金魚やメダカもいます。エサ用金魚、いわゆる小赤は当店では週に1,000匹ほど出て行きます。ものすごい数だと思います。僕が熱帯魚を始めた子供の頃、かわいそうで活きエサはあげれませんでした。肉食魚を飼っても何とか人工飼料で育ててました。買ってきた魚は大事にして、エサ用に買った魚は有無を言わさずエサにされると言うのがどうしても自分の中で解決できませんでした。周りの人は「しょうがないんだよ」ってバンバンやってました。考える事から逃げてるだけに見えました。弱肉強食だからしょうがないんだよと。そういう人に限って水槽内で共食いとかされると怒るんですよね。それこそ弱肉強食なのに。未熟な頭で結構長い期間(何年か)悩みました。人工飼料で大きくなれない肉食魚の方こそかわいそうなのか。野生では食べてるんだから同じか?でも野生では自分も食べられる危険があり、水槽内とは違う互角の立場だし。悩んだ結果、結局出た答えは「しょうがない」でした。答えは同じだったかもしれないけど、あの時期考え抜いたことは無駄ではないと思ってます。お客さんの中にも活きエサはあげたくないという人は多いですが、その気持ちは尊重したいと思ってます。「しょうがないんですよ」なんて簡単に言うような熱帯魚屋にはしたくないです。そんなことを踏まえて今日も神妙にナマズに金魚をやってます。合掌。ちなみに救いの知識をひとつ。魚には痛みを感じる痛覚がないそうです。だから食べられることは無念でしょうが肉体的には安らかに逝ってるはずです。
10,15
この前お客さんに話しを振られて,今更ながら思い出したので紹介しておきます。開店当時からレジのところに張ってある世界地図。これは実は結構思い入れがあるんです。何年も前、開店するよりずっと前マレーシアに旅行に行ったとき空港で買いました。いつか独立したときにこれを自分の店に張るんだ。と。張れるときが来ればいいな。との思いも込めました。帰りの空港内で残りのお金をかき集めて買いました。なんだか一番のお土産が出来たような気分でした。外国で買ったものなので日本は右端にあります。大西洋が真ん中です。これが本当の世界地図なのでわざわざ買った甲斐があります。熱帯魚は世界中からやってくるので、ここから来たのかー、とか、こんな所にいるのかー、など見ていて飽きないです。世界の事を学ぶのは本当に本当に難しいです。地理だけを見ても何回見てもなかなか覚えられないし、ましてやそこに歴史や文化、言語、気候。そこに魚の事情を絡めて思いをはせています。一言で言うと世界は広いと言う事でしょうか。同じ思いの人なのか、食い入るように眺めていくお客さんも多いです。この地図がすり切れる前にまた海外に旅に出たいです。出来れば熱帯地方に。
9,29
先日の改装に伴いスペースが広くなったため販売水槽の数も増えました。そこで前から要望が多かった金魚の在庫を増やしました。金魚は比較的楽に始められるペットフィッシュですが実はかなり奥が深く、はまるとかなり楽しい趣味です。熱帯魚は難しそうだからまずは金魚で練習してから。と始める人も多いですが熱帯魚とはまた違う難しさもあります。はっきり言って熱帯魚の方が全然簡単です。練習に金魚をって考えてる方は出来れば最初から熱帯魚を飼う事をお勧めします。金魚はそもそもすべて人間が品種改良により作り出したものなので、基本的に自然のままの熱帯魚と違い独特の管理方法が必要です。また繁殖や、良い個体の選び方など勉強は尽きないです。今人気なのはピンポンパールです。比較的最近作られた種類ですがまさにピンポン玉のようなまん丸の形がかわいいです。しかしこれがまた癖のある難しい魚なんです。一概にピンポンパールと言っても何タイプもあって産地等によって形も丈夫さも全然違うんです。苦労して探した結果今は良型の丈夫な個体を仕入れられるようになりました。また金魚のグレードの良しあしを見分けるのはかなりの熟練の目が必要になります。よくお客さんに「この金魚は良いやつ?悪いやつ?」と聞かれますが、¥1,000のランチュウは¥1,000のランチュウです。以上でも以下でもないです。仕入れの時点で決まってます。1万円のランチュウと¥1,000のランチュウは別物です。ランチュウ10万円なんてのもざらですので、全く深い世界です。
8,24
先日久しぶりに釣りに行ってきました。あったかくなってきたのでそろそろ行こうかな。と思ってはやこんな時期。そんなに忙しいわけではないですが、なかなか行けませんでした。熱がさめてるってのもあります。それが一度行くと一気に釣り熱が高まりはまるんです。それが毎年の事です。去年は熱が高まるのが遅く10月位からで、結局数回行っただけでシーズンオフになってしまいました。別に釣りはオールシーズン可能なんですが無理して寒い中行くのもなんですし、寒いときは寒いときなりの趣味もありますので無理して行かないようにしてます。釣りに行く度に思うんですが本当に僕は釣りが好きみたいです。スポーツでも仕事でもそうですが団体戦や共同作業は嫌いです。そういう意味では釣りは究極の個人競技だと思います。しかも相手は人ではなく常識の通用しない大自然。自分との戦いとも言えると思います。人には説明できないような感覚的なテクニックもたくさんあります。そして釣れるか釣れないか答えがはっきり出るところも僕好みです。先日行ったのはバス釣りです。久しぶりにちょっと本格的に行ったんですが、最近は近くの野池で小バスばっかりだったので、下からガバッとでかい口が来たときは武者震いのような感動がありました。小バス仕様のタックルだったので釣り上げることは出来ませんでしたがその光景が目に焼きついて今年はいつになく釣り熱に油が注がれてます。
7,26
やっと改装が終わりました。そして大水槽も完成しました。魚はぼちぼち入ってますが少しずつ増やしていく予定です。いずれはピラルクがメインの水槽にしていく予定です。やはり僕も大型魚ファンの一人としてピラルクには特別な思い入れがあります。ピラルクを「飼う」って言うのはピラルクを「買う」のとは違い、並大抵な事ではないんです。はっきり言ってこの水槽でも狭いかもしれません。ピラルク君には多少窮屈な思いをさせるかもしれませんが男のロマンに付き合ってもらおうかと思います。水槽の方はすでになかなか評判も良く、この苦労も分かる人には分かってもらえて満足です。しかしこれからの維持がどうなるか心配は尽きません。この前も雷のときに停電になりポンプが止まり、そこまでは問題ないんです。最近の停電はすぐに復帰します。ポンプが大型のため始動の時にバルブで調節しないと一気に水圧がかかりパイプが破裂します。要するに停電は問題ないんですが、その後すぐに復帰する事が問題なんです。この前は幸い営業中だったので、切れた瞬間ダッシュでブレーカーを下げに行って(3箇所)間に合いました。これがもし店にいないときだったらと思うと怖いです。そこでそんな事情を知り合いの電気屋さんに説明してそのための回路を作ってもらっちゃいました。これから台風シーズンなのでとりあえず一安心です。その他に考えられる事はやはり魚の飛び出し。かなり分厚いフタはしてますが、時に大型魚に関しては計り知れないパワーと行動力がありますんで油断は出来ません。そこが生き物の面白いところかもしれませんが。
7,3
お客さんの事で申し訳ないんですが話しちゃいます。先日の日曜日の夕方どこかに遊びに行っての帰りに寄ったんでしょう。小さいお子さんとお母さんが来店しました。「亀のエサをください。」と。まあ普通に考えればミドリガメとかに与える普通のかめフードを出すんですが、リクガメだとまた違うので一応聞いてみました。「何ガメですか?」と。「ウミガメです。今日海で捕まえたんです。」「ウ、ウミガメ!?」かめフードを取ろうとした手が止まってしまいました。ウミガメはこのエサでいいのか?何食べるんだ?いや!ちょっと待てよ。どうもおかしい。「大きさはどれ位ですか?」「これくらいです。」手でOKのマーク。やっぱりそうか。「それはウミガメではないですねぇ。」「え!じゃあ見てください。これなんですけど。」バケツの中にワカメと一緒に入っていたのはゼニガメでした。お母さんと娘さんは「なーんだー」と苦笑いとがっかりの表情でした。おそらく磯でヤドカリやカニなどを採っていてかめを見つけた時はそりゃあ大騒ぎだったでしょう。ウミガメ捕まえた!って。なんか悪い事しちゃったかなー。一番悪いのはゼニガメ、お前だ。たぶん川から流されちゃったんでしょうが、そりゃあ海に亀がいれば誰でもウミガメだと思うでしょう。ウミガメじゃなくて海にいたカメでした。なんだか平和な気持ちになった出来事でした。
6,6
当店のある意味名物のサソリなんですが、先日赤ちゃんが生まれました。サソリの赤ちゃんって知ってます?真っ白で親と同じ形で親の背中にぎっしり乗ってるんです。10匹位でしょうか。最初一匹が乗ってたんです。生むのに何時間もかかるみたいで、三日位かけて少しずつ増えていったんです。サソリが生まれたって言う話はよく聞いてはいたんですが、うちでは初めてです。どうやら胎生(卵胎生)らしいです。だから簡単なんでしょう。胎生の特徴は手堅く少数生むってことです。よかったです。いくら子供がかわいいからってカマキリのように生まれてはその後に困ります。ちなみにうちのはダイオウサソリと言って見た目はごついですが、実は毒も弱くておとなしいんです。これを言っちゃうと拍子抜けされちゃうかもしれませんが危険な動物等で騒がれてる昨今なのでちゃんと言っとかないと。そんな折ついに今月6月からはペットの販売には環境省からの許可が必要になりました。許可のない相手からは一切ペットの購入は出来ません。罰せられます。まあ、当然と言えば当然。良いことだと思います。許可を取っていても雑な管理や、無責任な販売をした場合は許可を取り消され営業できなくなります。大変ですがこの商売の宿命です。当店に関しては正式に許可制になるずっと前から届出をして認可されてますのでご安心を。我々にとってもペット達にとっても色々大変な時代になって来ましたが、お互いが良い関係でいられるためにはやはりルールは必要なんですね。
5,12
改装のほう、大分進んできました(まだやってんのか!)。まあここまできたら後には引けないので報告しちゃいますが、3トンの大型水槽を建設中です。コンクリートで周りを作り前面にはアクリルをはめ込みます。だから建設なんです。予想以上に大掛りだし、問題もいっぱいあるし、不安もいっぱい。費用もかなりかかり、その上見た目はどうなるか。いまさらですがうまく行くかどうかわかんないです。普通の水槽でのノウハウとはまったく別の領域に挑戦してますので。にもかかわらず想像とカンでやっちゃってます。だから結果も予想でしかないんです。大丈夫だろうと。まあ普通より安全気味に設計はしてあるんで、割れて大洪水ってことは多分ないと思います。普通じゃないことをやりたくてやってますが出来上がりは意外に地味に見えるかもしれません。そこは許してください、自己満足ですんで。あ、ちなみに今来ても全然です。おそらく出来上がりは7月・・・?。本当は4周年記念に今月には完成したかったんですが、何しろ色々と時間がかかる。乾燥やら、あく抜きやら。また乾燥。それも未知の領域でした。
4,15
ちょっと前ですが、ベタのメスの良いの(体格が良い)がいたので、これはと思い繁殖に挑戦してみました。ベタの繁殖は初めてです。と言うか僕はブリーディング自体あまりしたことはないです。もちろん今までにはそこそこ成功した事はありますがどうも意欲が沸かないんです。魚の飼育には人それぞれ好きなスタイルがあると思いますが僕はそこではないんでしょうね。繁殖派。コレクション派。混泳派。器具派。一匹入魂派。大型化派。盆栽飼育派。ショップ巡り派。生態研究派。買うだけ派。無謀飼育挑戦派。など。しいて言うなら僕の一番好きなスタイルは業者派でしょうか。うちで飼ってる時もインテリア性などは気にした事がなくて、横一列に並べてショップっぽくするのが好きでした。話がそれましたが、ベタは初挑戦ですんなりうまくいきました。まあショップをやってる位なので実際やったことはなくてもそれぞれの繁殖の仕方くらいは知ってましたが、普通は考えるのとやるのとでは全然違うものです。まああくまでも一回成功しただけなので、これでベタのブリーダーになれるかって言うと大間違いなんです。結構甘く考える人が多いです。元手がただだから儲かる。なんてね。プロの世界はそんなに甘くないです。まあでもこれからはお客さんに知識だけじゃなく実体験として説明できるのでよかったです(ベタに関してはですが)。仔ベタたちは今順調に育って5ミリ位でしょうか。これが順調に育って売れるサイズになるのに2ヶ月?それでうまく全部売れたら¥3,000位?やっぱり厳しい。趣味の域だな。
3,21
すでに入荷して一ヶ月位経つんですが、ネコザメがかわいいんです。ネコザメとは日本近海に生息して大きさは1メートル位になり夜行性でおとなしいずんぐりしたサメです。日本の漁場ではとてもなじみがある魚なんですが、熱帯魚ではないためペットルートでは逆に目にする機会は少ないです。また、しましま模様のイヌザメは東南アジアから普通に入荷するため値段も安く一般的です。近海にいるほうが珍しく、海外の魚がポピュラーというのもおかしな話ですがこの業界ではよくあることです。今当店にいるネコザメはさらに珍しい30cmほどの小型個体なんです。ネコザメはたまに入荷してもほとんどが50センチ以上の大型個体が多いです。最初はエサもあまり食べず心配でしたが、イカが好きだと分かり、小分けにイカを切って冷凍してまめに世話してます。今では僕が前に行っただけで奥から出てきます(ちなみに低い濾過槽の見えにくい所に入ってます)。今の環境が快適かどうかは本人に聞かないと分かりませんが、売れたら寂しいと言うのは僕のエゴでしょうか。売れて行ったほうが幸せかも。ちなみに名前はひろしです。猫と言えば・・・
3,1
もう今日から3月ですか。早いなー。実は今年は大きな改装があるんです。本当は今年はじめから手をつける予定だったんですが色々あってやっと工事開始です。改装と言うかちょっと増築です。スペース的には全然小さいんですが、何か変わったことをしたいと思ってます。先に言っちゃうと予定が変わったときに恥ずかしいからあまり言えませんが、大きい水槽は作る予定です。実際のところまだ未定なんです。当然ですがお金もないし楽しみでもあるので、例によってまた自分で工事してます。のでまだまだかかりそうです。それもあるし、どう出来るかもまだ分からないんです。だから未定です。とりあえず今は店の中心辺りにぽっかり穴が開いちゃってます。毎度の事ですが不安になってきます。こんなことしちゃって大丈夫かー?みたいな。我ながらよくやるなーと思います。知識はないんです。経験もないんです。ただやっちゃってるだけ。あそこを切って、ここを張ってとか。たたいて、引っ張って。既存の物を壊すところから始まるので、マイナスからのスタートです。実はそれが大変なんです。何もないところに作るほうが全然楽なんです。出来上がった後にどれ位反響があるか。はたまたなんともないか。まあいいや。自己満足だから。趣味にしては高いか。借金も膨らむ一方だし・・・。
2,6
最近魚の話が少ないのでたまには。そうだなー。・・・・・。僕の好きな魚の話をします。よくお客さんに「何が一番好きなんですか?」と聞かれます。かなり難しい質問です。その前に動物の中で何が一番好きかを考えないと。そう言う意味ではやっぱり魚ですかねー。他も全部好きですが一番となると魚類になると思います。魚類の中で一番は何か。ナマズ、プレコ、スネークヘッド、アピスト。大型魚も小型魚も好きだしなー。近海魚も回遊魚も。一時期はあえて決めてたときもありました。ジムナーカスとホワイトテールキャット。真っ黒い魚が好きみたいです。ブラックモーリーのきれいさに感動した事もありました。今ではやっぱり決められません。ほとんど好きです。分かった。嫌いな生き物を言えばいいんだ。まずはヘビ。これは完璧。ハエ、蚊。サル、と言うか類人猿。ヒル、カメムシ、ケムシそんなもんですかねー。なんか普通だなー。なんか受けのいい答えをまた決めとこうかなー。邪道か?
1,9
あけましておめでとうございます。と言ってもすでに今日は9日。相変わらず早い。年末年始は結構充実してました。忘新年会もいくつかあり、釣りにも行ったし。栃木の管理釣り場でフライでニジマスを釣ってきました。想像を絶する寒さでした。予備に持っていったジャンバーを着ても全然足りないほど。大体今年は寒すぎます。店内はいつも常夏なので僕はいつもTシャツで仕事してますが、用があって外に出ると一瞬でも絶えられず凍るほど寒いです。しかも腕が濡れたまま出てったりして。実際温度差が一番よくないんですよね。かなり体にこたえます。今年は明らかに例年より寒いと思いますが、考えてみるとそれでも僕が子供の頃はもっと寒かったと思います。ここ何年も氷を見てないし、時には外の水道が凍った事もありました。ちょっとした小さな池ではかなり分厚く凍ってる事もありましたよ。その上を乗ってぎりぎりまで進んでみたりとか。今考えるとかなり危険な事をしてたものです。まあ子供なんてそんなもんですかね。冬が寒いって事は今年の夏はまた猛暑かなー。良いような悪いような。
12,4
多分誰も気が付いてくれないと思うので先に言っときます。外の魚の看板(クラウンテトラ)をクリスマスバージョンに飾ってみました。と言っても帽子をかぶせてひげを付けただけですが。意外とこう言うの好きです。ちなみに僕の誕生日は12月25日です。だからではないですがやっぱりクリスマスのあったかい雰囲気は好きです。ところで最近のクリスマスについて意見があります。クリスマス本番は25日で、24日はあくまでも前夜祭のはずです。なのに最近では25日になるともう終わった感が漂ってるんです。ケーキも安くなるし。一年で最大のイベントの割には皆んなあっさりしてるなー。確かにすぐ正月で忙しいんでしょうけど。ちなみに質問件数ナンバーワンは、「子供の頃クリスマスと誕生日のプレゼントを一緒にされて損しないの?」と言うやつです。いくら子供でもそんな単純に騙されることはないと思います。
11,26
遂に起こってしまいました。いつものように朝、店のシャッターを開けて「ん?なんかいやな感じ」。床一面水浸しです。90センチの水草水槽から水が漏れ水槽内は水が空っぽ、ポンプは空回りして、下にいたスローロリスはびしょ濡れです。こういうときは意外と落ち着いちゃうもんです。大寝坊をすると逆にゆっくりするのと一緒です。もうこうなってはしょうがない。普通に開店準備にかかりました。そういえば最初の頃は毎日朝シャッターを開ける瞬間にドキドキしたもんです。店内が池になってたらどうしよう。ましてやシャッターを開ける前から下から水が染み出てたりとかを想像して。そんなドキドキが少し薄れてきた頃に遂に起こりました。まあ、そう意味では3,5年間何も無かったほうがラッキーだったかもしれません。それに今回は一日床が湿っぽかったくらいで済んだんでよかったです。が、これからこういうことも増えてくのかなー。また金が掛かる。いつになったらフェラーリ買えるのか・・・
11,6
先日、またプチリニューアルしました。肉食魚コーナーの一部を超小分けにしてみました。笑える位小さく。この手の魚達は混泳にかなり気を使います。けんかしたり、傷つけたり、食べちゃったり。エサやりも大食いの奴から少食の奴までいるので無駄が多くなるんです。さらにこの手は普段ほとんど泳がない奴が多いんです。というわけですべてにおいて効率の良い小分け水槽を作ってみました。どうせ造るなら見たことも無いようなのが良いなと思い超小分け水槽が完成しました。変なこだわりで使い勝手や見た目よりも、小ささに重点を置いたのでかなり作業がしにくいです。しかも結構予算もかかりました。とは言え結果は、魚も調子良いし見た目もまあまあ、エサも無駄なく確実に与えられるし、そして何よりこれによって魚の在庫量は増えたんです。よくお客さんに言われます「本当ここの店は商売っ気がないね」って。何より自分の楽しみを優先しちゃうからでしょうか。いわゆる売れ筋でない魚ばっかりいます。しかも増えてってます。でも当然といえば当然だと思います。自分で楽しくなければやる意味がないですから。しかもそれでお客さんが買わないまでも、楽しみに見に来てくれればそれでいいんです。珍しいのがいっぱいいるねーって良く褒めてもらえます。商売っ気がないってのもほめ言葉だと思ってます。
10,23
最近めっきり涼しくなって、もう夏は終わりでしょうか(とっくに終わってる?)。今年の夏は久しぶりに満喫しました。海も何度か行けました。素潜りがほとんどですがタンクを背負ってのスキューバダイビングもやりました。しかし残念な事に、普通なら黒潮に乗って南の海から流されてきた熱帯魚の稚魚たちが夏の間だけ本州にも住み着いて僕らを楽しませてくれます(ちなみに冬になると水温が下がりそのまま死んでしまいます。かわいそう)が、今年は黒潮の動きが例年と違い、そのせいでいわゆる熱帯魚達は見れませんでした。これも温暖化のせいでしょうか。潜っていても華やかさに欠けました。近海魚も魅力的ではありますが、やっぱりちょっと寂しい。基本的に素潜り専門なんですが、今年は沖縄に続いて久しぶりに年二回(4本)もスキューバで潜ってしまいました。スキューバダイビングは本来人間が生活できない領域に入っていくことなのでとてもすばらしく幻想的な体験が出来ます。が、その反面それがとても恐怖でもあります。ある意味宇宙空間にいるのと同じです。実際危険な事もたくさんあります。いつも感心するのは僕らみたいな素人と一緒に潜ってくれるガイドの人。仕事とは言え命削ってます。潜水というのは本当に死と隣り合わせの過酷な作業なんです。来年も行こうかなー。でも怖いから素潜りにしとこうかなー。プレッシャーに弱い僕です(水圧だけに)。
9,17
なんだか最近騒がしいペットの脱走捕獲ニュース。ちょっと話題になってくると大げさに報道するのはマスコミの人達の仕事なんでしょうが、それにしても騒ぎすぎ。50センチのボールパイソンでそんなに騒ぐ事ないのに。ちょっと考えてみれば分かると思うけど、ヘビの50センチってかなり小さいですよ。日本のヘビより小さい。それにおとなしいヘビだって散々言ってるのにそこは聞く耳持たない。動物の商売をしてるものからするとこう言うくだらない報道でも笑っていられない気持ちになるんです。これが発展して輸入禁止や、販売禁止とかになるんです。僕らが商売を出来なくなる以前に全ペット飼育禁止なんて言うつまらない時代が来るかもしれません。今年の六月から始まった外来生物法はかなり厳しい法律です。そこに記載される生き物はこれからどんどん増えていきます。飼育できなくなるペットがどんどん増えて行くってことです。とは言え元々はモラルのない一部の悪い飼い主のせいであり、一番の被害者は生き物達です。みんながちゃんと知識を持って飼育して、最後まで責任を持って飼えばこんな法律は出来なかったでしょうし。動物飼育はモラルを持って楽しく最後まで。(どうしても飼えなくなったら捨てるんじゃなくお店に返してください。)ただ4メートルのニシキヘビが見つかったニュースはやばい。あれは事件です。
8,19
最近カエルの在庫が増えてきました。良いのがいたら仕入れてしまい、しかもそんなに売れるわけではないのでどんどんたまって行くってパターンです。カエルってアニメとか童話とかに出てくる感じが無性に強烈で気持ち悪ささえ感じます。気持ち悪いという感じが逆に妙に惹かれるところでもあるんです。何か人間の本能に関わるものがあるんでしょうか。実際カエルは飼ってなくてもカエルグッズを集めてたりカエルが好きと言う人は世の中多いみたいです。今までうちでなんとなく興味を持ってカエルを買ってみたお客さんはほぼ100%その魅力にはまります。お店でじっとしてる姿しか見たことない人には想像できないでしょうが、とにかく飼えば分かるんです。僕はあまり表に出さないようにしてますが、実は本当にお勧めのペットなんです。手始めはやっぱりイエアメガエルがいいと思います。これはとても丈夫で良く馴れ、部屋で放し飼いなんて事も可能です。カエル全般に言えることですが一番楽しいのはエサをやる時です。何でそんなに慌てる。その不恰好さに思わず笑ってしまいます。また種類も豊富で、生態もそれぞれでコレクション性もあり、カエルが趣味というのも十分やっていけると思います。何か新しい事をしたいという方は試しにカエル飼って見てはどうですか?まあ、はまる事は間違いないんですがね。
7,29
いまさらながら紹介しますが、当店に着いてる看板。あれすべて手作りなんです。一番のメインはクラウンテトラの模型の着いたもの。オープンに合わせて僕の友達が作ってくれました。想像以上の出来に驚いたものです。多少デフォルメした所の感じが僕のイメージとばっちりでした。こんなのもし業者などに頼んだら100万円位しそうです。針金で釣ってあるんですが今まで台風のたびに何度か切れたりしましたが、何とか落ちる事はなく3年間、全く最初の頃と変わらない感じで着いています。毎年作り変えようなんて言ってたんですが、今となっては愛着もあるしこの出来なのでもったいないです。土台の鉄柱なども、自分で穴掘って固定しました。想像では出来るだろうと思ってたんですが、本当に出来ちゃったなー。って感じでした。頭で考える程現実はうまくいかないってのが良くある事ですが、この時は順調に形になって行ったことがうれしかったものです。慣れてくると何かを作りたいとか言う情熱も薄れてくるものですが、それはまた寂しい事だと思います。やれることは自分でやる、というコンセプトでこれからも楽しんで行こうと思います。
6,25
何もなく無事に済んだのでいまさらながら報告しますが、20~22日の三日間お休みしました。実は念願の沖縄に行ってきました。自営業でありながら店を閉めて旅行に行くなんていいんでしょうか?いやいや、この前までは一日も休まず営業してたんだし、ちょっと位良いでしょう!と言う事で逆に自営業の身でありながら旅行に行けることに感謝しつつ、行って来ちゃいました。天気は記録的な大雨と言う事でどうなる事やらと思ってたんですが、実際には暑すぎず、雨すぎず、晴れすぎず、ちょうど良かったです。石垣島には行った事があったんですが本島は初めてだったのでとりあえず首里城なんぞを見て、チャンプル食べて、ウミブドウ食べて、ソーキそば食べて、ラフテー食べて(食べてばっかり)やるべき事はやって、今回の一番の目的は美ら海水族館です。絶対行きたいと思いつつ遠い夢だったんですが、行ってみてやっぱりあそこは世界一でした。まあ実際一番でかい大水槽はギネスに載ってて世界一らしいですが、そういう問題じゃなく明らかに世界一でしょう。日本の水族館は世界一レベルなので、日本一と言う事は世界一なんです。そもそも日本に唯一の国営水族館なのでずるいと言えばずるいですが。今までどこの水族館にもいなかったマンタが4匹もいるし、ジンベイザメ2匹、その他実は珍しいサメ類とかエイ類とかも雑魚のようにいるし。隅のほうに僕の好きなマナティがいたし。急いで見たけど本当は一日かけてゆっくり見れる場所でした。そのほかダイビングして、日焼けして、あと海人(うみんちゅ)の船に乗って定置網漁を見学してきました。陸では見られないマグロのきれいな色とかウミガメも入ってました。知り合いの紹介で乗ったんですが貴重な体験でした。初回は駆け足で周ったようになりましたが、もしまた行く事があったら今度はもっとゆっくりしたいです。そしていつかは移住。なにせ僕は熱帯系ですから。それにしても日焼け痕が痛い。まだまだ修行が足りないな・・・。
6,5
今年も暖かくなり、またハエの季節が来てしまいました。どこからともなく飛んでくるんです。しかも次から次に。ただでもペットショップだと言う事で臭いとか汚れに過敏になってる人が多くて、そこに外から来たハエとは言え一匹でも飛んでた日には、「ほらやっぱり!」となってしまいます。いつも水槽をピカピカにしていたり、高い空気清浄機を回していたり、いくら清潔さに気を配っていてもハエが一匹飛んでたらそんな苦労も水の泡です。ペットショップだからしょうがないと認めてくれる人もいますが、僕はそれではいけないと思ってます。そんな僕の本気な気持ちを踏みにじるように奴らは今日もやってきます。俺は本気だぞー!分かってるんだろうな。死ぬ気でかかって来い!しかし奴らは変に頭がいい。僕が丸腰でいるとブンブン僕の前を通っていくんです。このやろー!と刀(アミ)を抜くと急にいなくなるんです。さらにお客さんがいる間は僕がかかって来ないのを知ってるのか目の前まで、しかもお客さんの目線の前に行くんです。ハエの役割を忠実に実行してる感じです。でも奴らの事も少しずつ分かってきました。まず夜は寝るということ。店内でうまく一泊したやつは、寝起きが悪く店を開けてすぐのうちは簡単に捕まります。あと身をひそめて隠れるときは自分と同じ黒い所に止まります。なかなか人間っぽいところがあります。そこがまたゴキブリと並んで一層嫌われる所なんじゃないでしょうか。
5,19
先日、ちょっといい水槽が手に入りました。ADAのオールガラス90×45×60。こんないい水槽を流してしまってはもったいないと思い早速新品の水槽台を用意して店内にセットしちゃいました。そもそもうちにはレイアウト水槽見たいのはほとんど無かったんです。唯一60センチの水槽が水草レイアウト水槽としてありました。その中にはほぼオープン当初から入っていたエキノドルス・ルビンがありまして、そいつが小さい水槽の中でもがんばって大きく育っていたんです。前々からいつかこいつを伸び伸びと葉を広げさせてやりたいなー、と思ってたんです。そんな事で僕とルビンの夢叶ってついに大水槽に移しかえになりました。すごい広い新居だよー。と思いルビンを入れてみたところ想像をはるかに超えたルビンの大きさで意外と水槽が狭く見えました。これが60に入ってたのかー、とつくずく感じました。60センチ水槽で60センチのレッドテールキャット飼ってた様なものなんでしょうか。まあでも今のところはかなり余裕はあるのでこれからさらに成長するでしょう。この水槽でもまた占領する位になっちゃうんでしょうか。そのときはまた水槽大きくしてやるか。だから心配しないでどんどん大きくなれよ!ルビン君。(オスか?)
4,23
先日、今話題の上野の恐竜博に行ってきました。生き物全般が好きな僕にとってはやはり当然のように恐竜には憧れがあります。今回は今まで発見された化石の中で最大でしかもほぼ全身が見つかったティラノサウルス、「スー」がやってくると言う事なので、やっと休みも取れたし行ってきました。「スー」のほかにも何体かの骨格標本が展示されておりなかなか迫力がありじっくりと堪能してきました。説明文などもじっくり読んで久しぶりに頭を使ったので結構疲れました。出たところで前々から一度見てみたかった国立博物館の常設展示の方も見れるということなので、疲れてはいましたがせっかくなのでパーっと見とくかと思い入りました。入ってみてびっくり。パーッと見るなんてもんじゃないです。動物の剥製は怖いくらいにたくさんあるし。魚の標本もすごいし。ジンベイザメ、マンタ、ホオジロザメ、などがあってもさらにそれらが霞むくらいにたくさんありました。古代生物の骨格標本などもすごかったです。マンモス、ステラーカイギュウ、アーケロン。って本当にそんなのほんの一部です。さらに、恐竜の骨格標本もあるじゃん!って感じ。「スー」と変わらないくらいのティラノサウルスのもあるし僕の好きなトリケラトプスもあるし。またしてもこれらがぎっしり。いやー!すごかった。んー。こっちの方がメインだなー。さすが国立。また行こうっと。
3,25
久しぶりに、ディスカスがまとまって入荷しました。今回のは国産繁殖物ですので、繊細で丈夫できれいです。ディスカスは熱帯魚の王様と言われ、やはりある種の魅力があると思います。と言いつつ今ははっきり言ってディスカスはそんなに人気はないです。以前はとても高価で飼育も難しいように言われてましたが、人気が落ち着いた今は安い値段で良いのが買えて、しかも非常に丈夫です。今こそディスカスを飼うには良い時だと思います。それはそうと、ディスカスが根本的に嫌いな人が結構います。人の顔みたいだからって。まあ分かる気もします。好きな人にとってはその丸い形が逆にいいんでしょうが。それを言うなら今店にいる特大フラワーホーンはまさに人の顔です。近くで作業をしてると人に見られてるような感じがあってしばらく慣れませんでした。あと、魚にも表情がありますよね。調子悪いときはやはりそういう顔をします。同じ種類でも本々の顔が違う事も多く、顔で個体識別が出来るようになれば一人前です。個体差が出やすい種類とそうでないのがいますが、ポリプや、ハイギョや、ジムナーカスなんかは個体差が出やすい種類です。魚をあまり擬人化すると後が辛くなりますが、やはり生き物なのでそこそこの愛情で飼育してみてください。
3,4
最近毎日メールがたくさん来ます。ほとんどが怪しい感じの。それと一緒にウイルスらしいのもたくさん来ます。メールがたくさん来るのはうれしい事です。が開けてみたら全部ウイルスだったり。うちはウイルスバスター入れてあるので感染はしないですが、がっかりするし怖いし。ちょっと前までは携帯にしか来なかった迷惑メール見たいのもついにパソコンにも来る様になったんですね。この世界は動きが早すぎてアナログ人間の僕にはついていけません。と言うかいまいち入り込めません。だからこそ自分で身を守る能力をつけたいと思ってます。冷静に本当かウソかを見抜く力をつけたいと思ってます。そんなわけでうちのホームページもあえてシンプルにしています。あくまで人と人との関係でいたいからです。ホームページはそのためのきっかけになればと思ってます。扱うものが究極のアナログ(生き物)ですから、基本的に自然主義でいたいと思ってます。それにしてもパソコンにもウイルスという感染病があって、それが移って罹ると壊れてくと言う。そう考えるとパソコンも生き物と一緒かもしれませんね。学習して成長して、マニュアル通りに行かないところや、調子悪くなったりしかも病気にまで感染する。このまま行くと「猿の惑星」ならぬ「コンピューターの惑星」になるんでは?それならまだ猿の惑星のほうが夢があるように思います。どうも未来が暗いような気がする今日この頃です。
1,23
年が明けて早くももう下旬になりますが、先日一軒の問屋が倒産になる知らせが入ってきました。その問屋は一時期は業界最大規模でかなり長い歴史がありました。僕が店をやる前からの永い付き合いでした。うちの運営にとって特に影響はないですが、やはり寂しいです。ペット業界の一時代が終わった感じです。小売店も軒並み店をたたんでいる厳しい時代ですが、やって行けてるだけうちは幸せだと思います。この楽しい仕事で生きていけたらそれだけで本望です。ちなみにうちで一押しの底材のアクアサンドですが、これがその問屋のオリジナルでした。アクアサンドについては廃盤というわけには行きません。何せ店内の水槽には高い経費をかけてすべてこのアクアサンドを使ってます。それくらいアクアサンドは抜群なんです。それを、はいそうですかとはさすがに行きませんので、何とか手配しました。お客さんには迷惑かけることなくこれからもご利用いただけます。アクアサンド共々今年もよろしくお願いします。
12,25
毎年の事ですが、今年ももう終わりです。早かったですねー。今年は各地で色々なニュースがありましたが、なんだか今年が終わってほっとするような感じもあります。もういいだろうってくらい続きましたから、まだ気を抜けない感じもありますが。今年は悪い年だった分、来年はいい年になるような気がします。と願いたいです。すべてのものには必ず表と裏、光と影、プラスとマイナス、楽あれば苦あり、なはずなんです。どっちが先かは分かりませんが、やな事の後には良い事もあるはずなんです。手を抜けば必ずしっぺ返しがあります。がんばれば必ず報われます。あっ、これはうちの店の事でした。今年も年末年始は休まずやります。一部閉店時間が8時になりますが。そして今回もお得な福袋やります。それと来年から毎週火曜日休みになります。元々火曜定休だったんですが、実際には結構店は開けてました。実は今までオープン以来3回しか店を閉めた事はありません。これが来年から完全火曜休みになると言う事です。いつ来ても開いてるのでうちの定休日を知らない人も多かったと思いますが、これからはよろしくお願いします。また今年も歳を取ってしまったので、そろそろ体の事も気使ってもいいかなという感じです。と言うか、そろそろ釣りやら、海やら、山やらに行きたいと言う気持ちが限界かもしれません。予想では結局今より大変になると思います。欲しいのは休みじゃなく、定休日と言う仕事をするって感じでしょうか。来年はさらに充実した年にするつもりです。
11,22
今日は久しぶりにニュースです。なんと今日、テレビでおなじみのあの「さかなクン」が来店しました。23日に野田市主催の講演会のため、野田に来たんです。前々から各方面の知人を通じて、かなり近い存在でありながらなかなか会うことが出来ない遠い存在でもありました。こっちに来たときはぜひ寄ってくださいと知人を通じて話していたんですが本当に実現するとは。前の日に野田に来て合間を見てわざわざ来てくれました。初めて直接会うさかなクンは本当にテレビのまんまでした。うわさには聞いてましたがまったく裏の無い、いい人でした。今の時代こんな純粋な人がいるのかって位ですが、それを覆す圧倒的なさかなの知識。まったく完敗です。やはり生き物全般に興味があるらしく、スローロリスには特に感動してました。急いで色紙を買ってきてサインをしてもらったんですが、かなり凝った物を書いてくれました。さすが、すっかり芸能人です。初めて当店に有名人の色紙が飾られました。ちょっと箔が着いた。ちなみにさかなクンは虫が嫌いらしく、当店名物のオオゴキブリやオオヤスデに悲鳴を上げてました。唯一の勝利(小さい・・・)
11,13
リクガメの中では一番人気のホシガメがまた入荷しました。しかも好評のちょっと大きめサイズ。当店ではいわゆるピンポンサイズのベビ-は取り扱っていません。ただでもデリケートなホシガメのしかもベビーサイズをちゃんと育てられる人がどれ位いるでしょうか。しかしちょっと大き目のMサイズ位のを仕入れるのって実は結構大変なんです。単純に数が少ないのでちゃんと確保するのは、仕入先との連係や信頼関係が鍵になります。そこまでして大きめにこだわるのはやはりベビーサイズとは比べ物にならないほどの飼いやすさがあります。これはうちで管理するのも楽ですが、結果的にはお客さんに安心して買ってもらえることになり一石二鳥です。ベビーサイズは確かに異常にかわいく、しかもお手ごろ価格で売ってますが、命を無駄にしないためにはちょっと大きめのほうがいいと思いますよ。リクガメというか爬虫類を飼う場合一番大事なのは環境を整えるとこにあります。出来るだけ限りなく自然に近けてやります。逆に言うと、ある程度環境が整っていないと飼えません。ある意味植物に近いところがあります。さらに輸送や同居種とのストレスなどで弱ってしまう場合もあります。意思を持った植物と言う事で、僕が思うに生き物の中で一番難しいジャンルだと思います。だから面白いと言うところもあります。爬虫類を勉強すると、太陽の事や、風、水、光など、地球の事を解ってきます。地面に這いつくばった地味なやつが多いですが、そこから地球のスケールの大きさを感じる事が出来る実はすごいやつらなんだと思います。
10,27
当初からちらほらはいたんですが、このたび試験的に昆虫もはじめました。外国産昆虫が輸入できるようになって5年くらい経ちますが、だいぶ値段も下がってきて買いやすくなってきました。そもそもここ10年くらいの昆虫飼育に関しての進歩はかなりのものです。やはり幼虫飼育にキノコの菌糸を使うようになった事が大ブレイクの要因でしょう。菌糸ビンを使う事により早く大きく、しかも簡単に成虫にできるようになりました。一番人気があるのはやはり国産のオオクワです。野生だと成虫になるまで2年かかるところを、菌糸ビンを使えば1年くらいで成虫になります。子供を産ませてまた幼虫から育ててという、一連の周期で楽しめます。外国産のカブトムシ類も人気です。これらの魅力はなんと言っても幼虫時代の大きさだと思います。普通の人が見たら悲鳴を上げて震え上がるほどの大きさがあります。僕が子供の頃なんかはヘラクレスとかコーカサスとかは図鑑で絵でしか見た事が無かった夢のカブトムシでした。これらが今は普通に買えるようになったことはどうなんでしょう?今、小さい子供たちの間で昆虫のゲームが流行っていて、みんな実物を見て全部名前を言っていきます。かなり詳しいです。しかし、本当はこれらの生き物は僕らの世代の大人たちが、やっと夢がかなうと、実感しながら楽しんでもらいたいような気がします。以前から何匹も扱っている僕でも、その姿を見るたびに「これは当たり前の生き物ではないだろう。」といつも思っています。こんな神々しい生き物を普通に見られる今の子供たちは幸せなのか、不幸なのか?
9,27
ふと気付いたんですが、海水魚水槽の中にウツボの在庫がずいぶん増えていました。そんなに売れるもんじゃない上に僕が好きなもので、しかも珍しいのが入るととりあえず仕入れておかないと次はいつ入るか分からないので買ってしまい、その結果こうなりました。僕は生き物の中で唯一嫌いなものがヘビなんです。トカゲやカエル、さらには大ゴキブリや、オオヤスデなどかなりのゲテモノを扱ってるくせに、「なぜ急にヘビなの?」ってよく言われますが、実際僕もここまで来て普通にヘビが嫌いってのも悔しいんですが本当にあれだけはだめなんです。これこそ本能的に苦手な存在なんだと思います(ネズミ年だからでしょうか)。そして以前はそれに通じてウツボもだめだったんです。ウツボはひれがないし、動きといいやっぱりヘビに近いと思います。でもなぜか仕事で扱ってるうちに今ではかわいく思えるほどになってしまったんです。以前水族館関係で働いているときは2メートル近い巨大ウツボがうようよいる水槽の中に素手で手を突っ込んで、引っ張り出して取りあげたり、業界的に非常識なこともしてました。危険な生き物ですが扱い方さえ分かればそういうことも出来るようになります。今いるのはもちろん全然小さいものですが、よく慣れるし、種類も多いし、非常に丈夫だし、種類さえ選べば混永もいけるのでなかなか楽しいジャンルだと思います。全体的に飼育の難しい海水魚でありながら、ウツボに関しては絶対死なないと言っても過言ではないくらい丈夫な生き物なので、興味のある方は一度うちのウツボコレクションを見にきてください。
9,17
当店の常連さんなら知ってると思いますが、うちで一番売れているバクテリア液「スーパークリーン」。バクテリア液というとPSBなどが有名ですが、はっきり言ってレベルが違います。バクテリアって使ってる人は多いですが実際どれくらい効いてるんだろう?って感じだと思います。このスーパークリーンに関しては買って行った人は大体また買いに来ます。「あれはいい!」って。「でしょ!」みたいな会話を何度したことか。その会社が出しているもうひとつの商品で、「スーパーブルー」という薬品があります。これは白点病はもちろんその手の病気には確実に効きます。しかも、普通は薬が使えないナマズや、プレコ、アロワナ、さらにはエビ類、水草にも平気です。まさにスーパーなんです。この薬が今までは一般販売していなかったんですが、ついに店頭に並べての販売が出来るようになったのでお知らせしようかと思い今回書きました。このメーカーの商品は地域限定でしか販売できず千葉県周辺での販売許可は当店が持っているのでこれらはうちでしか買えません。意地悪ですか?そりゃあ、どこでも売ってるものを紹介しても意味無いですから。どうぞ皆さん買いに来てください。
8,1
スローロリスがうちに来てかれこれ一年くらいになり、もはやペットとなりそうな頃ですが、このサルの仲間の変な生き物が実は異常にかわいいんです。サルといっても原猿類といってどちらかと言うとリスに近い感じです。いわゆる猿の仲間のチンパンジーやリスザルなどは下手に知能があるために、飼育はかなり高度になります。そっち系は僕はあまり好きではないです。スローロリスのいいところは顔がかわいい、臭くない、飼育が楽、暴れない、叫ばない、いたずらしない、などと良いことずくめです。そして何しろ仕草がかわいいんです。ケージを掃除してると何を思ってか手を握ってきたり、寝てるところを起こすと扉を開けた時点で絶対気付いてたくせにひっくり返るくらいびっくりしてたり。見て行くお客さんも「かわいいー!」と言っていきますが、実はこいつの魅力はそんなもんじゃないんです。世話をしてみて分かることがたくさんあります。今までいろんな生き物を見てきましたが、その中で奇妙さと飼育のしやすさなどを踏まえてペットとしてはトップクラスだと思います。野生動物を飼う場合だいたい何かしら欠点があるもんですが(あくまでも人間の都合で)、スローロリスには特に見当たりません。しいて言えば夜行性なので昼間は寝てるということくらいでしょうか。それだって考えようによっては都合が良いとも言えると思います。ちなみに人に慣れてない子に関してはまったく別問題になりますが。
7,13
暑い暑い。どう考えてもこれは異常だと思う暑さが続いています。熱帯系と言いつつさすがにクーラーを掛けて冷やさざるを得ない状況です。やっぱり去年は涼しかったんだなー。今年は海水の水槽が扇風機だけでは持ちそうにありません。基本的に熱帯の生き物が多いにもかかわらず夏は夏で今度は冷やさなくちゃならないって言うのはなんとも面倒くさいもんです。生き物を飼うって言うのは大変なことだとつくずく思います。自然界の場合だとどうでしょう?赤道直下の炎天下の中、ここよりもっと過酷なのでは?と思いますがそれは雄大な川があり、大量の酸素が風とともに流れ、木々が生い茂り、無限大ほどの微生物が生息する。そんな環境は我々には到底作れないんです。過酷な状況もあるでしょうがそれと同じくらいのそれらをカバーする大きな力もあります。それが大自然です。良く我々が水槽の中に生態系を再現する。なんて言ってますが所詮生命維持装置でガチガチになってるようなもんです。自然の生き物を人間社会に持ち込む以上はそれなりに手助けが必要です。しかしその中にいる生き物たちは幸せでしょうか?こんな議論を良くされますが僕は幸せではないとは思いません。飼育自体がエゴとは言え飼育者の愛を受けてる状況は幸せとも言えると思います。自然界では自分以外から思われるってことは生き物にはないのですから。長生きするように気を使われ、死んでしまうと悲しまれる。なんて、動物界では貴重な経験かもしれません。(何でこんな話になったんだ?)
6,21
前回蛍光灯のプチリニューアルをしたとこですが、それにしても本当、金が掛かります。色々と。少しずつ見直しをしている中、空気清浄機なるものをつけてしまいました。一般家庭用の清浄機を電気屋さんに見に行ったりして研究してたんですが、どうもお店で使うには家庭用では意味がないように思えてなりませんでした。もちろん予算もありますのでそれも大事ですが、とは言え意味がなくてはそれこそ無駄です。とりあえず買って意味がなかったらまた考える。なんていうほど安いものでもないし。と言いつつ買っちゃおうかなー!とまさに思ってる時期に電話が。ある業務用清浄機メーカーから営業の電話でした。普通だったらそんな暇はない!と断るとこですがあまりにもタイムリーな時期だったので一応話だけ聞いときました。こっちの気持ちに隙があるのがばれたかのようにたたみ掛ける売り込み。1週間後には契約してました。リース契約ですが家庭用の物なら3ヶ月で一台買える位の金額です。かなりの出費ですがそれだけ効きがあると言うことでまあいいでしょう。実際、空気のよどみや悪臭感はなくなりました。今までも特に臭いとか言われたことはないんですが、この機械では単なる脱臭以上に健康にもいい空気を作ってくれるとのことです。さすが専門の一流メーカー品です。客商売をしてる以上店内のニオイはなくて当たり前、あったら終わり。と言う見えないものにお金を掛けるのは結構勇気がいるものです。それにしてもあの会社、いいタイミングで電話してきたなー。
6,1
当店の当初からの節約(貧乏?)経営はある意味うちのコンセプトでもあるんですが、そのひとつ90センチのスペースに60センチ用の照明で今までやってきました。お客さんからは特に気にならなかったと思いますが、いつも見てる我々からはやはり届かない部分が少し暗く感じてました。2年目にしてやっとそこが解消されました。フルサイズの照明を入れたんです。うーん、やっぱり違う!(って普通最初からそうするだろ。)見ていて気分がいいです。と言ってもやっぱりきずいてくれる人は少ないんだろうな。2年目のプチリニューアル。少しずつ改善して行こうとは思うんですが、うちの場合単なる経費節約ではなく同業者に真似されるようなアイデア設備が結構多いんです。お金を掛ければ何でも出来ますが、知恵を絞って効率のいい方法を考える。店作りとしてそこから楽しんでますので改善と言ってもいいものは残すようにしたいです。そもそも貧乏性な上、物に情が移るタイプなので完全リニューアルなんてのはまずないと思いますが。
5,12
いよいよ来ました。この日が!当店の前の道が全線開通です。ちょうど一年前の今頃、国道16号線からまっすぐ入る道がまず開通。そして今日、反対側の常磐高速流山インターからの道にまっすぐ繋がり、これで16号から流山インターに繋がる幹線道路が完成したんです。去年はまだ片方だけの開通で、浮かれてたのもあまりにもローカルな出来事だったみたいです。しかし今回はそれほどローカルネタではないです。流山や、松戸の方からも来やすくなるし、高速なら都内からも簡単になります。まだ開通を知らない人もいるでしょうが、明らかに今日は交通量は多いです。これが浸透すればかなりの交通量になると思います。当店の景気に反映してくれればいいんですが・・・。今日、僕も早速自転車で通ってみました。知らないところに来たみたいで、かなり楽しいです。便利になることはいいことばかりではないですが、とりあえず当店にとってはいい風向きだと信じてます。風よ吹け!
5,5
今日は当店の仕入について書こうと思います。普通うちくらいの規模なら2~3件てとこでしょうが、うちはその割にはかなり多いです。どの問屋にもそれぞれに得意分野があり、いい物を揃えるにはやはり何件とも付き合わなければならないんです。いろんな所に足を運びいいものだけを仕入れる。すべては仕入れに妥協をしないための作戦です。それとは別にして単純に仕入れは楽しいです。よく、一緒に連れてってくれと頼まれますがそれはお断りしています。第一、業界のルールとして問屋に一般の人は入れないことになってます。誰でも裏側には興味があるでしょうが、そんな簡単に手に入れられては困ります。だからこれは店を経営するものの特権なんです。そういう意味からも仕入れに行くときはワクワクします。いつもは売る側にいる所、唯一お客になれる場所です。普通に熱帯魚屋に行く感覚で飼いたいと思ったものを買うので、いい物だけが入荷します。この言葉は当店ではよく出てきますが、実はこの方式から来る結果論だったんです。魚を見ずに普通の商品のように淡々と仕入れをする方法の店と、ワクワクしながら魚を見に行く当店と、品質が違うのはあまりにも簡単な理由なんです。魚なんか全部一緒だって思ってる人!(これが結構いるんだ。)ま、それならそれでいいですがそれも自分の目で見比べてください。
4,19
暖かくなってきてそろそろベタのシーズンです。このベタから魚飼育にのめりこんで行く人は多いです。初めてベタを見た人は当店でのベタの飼い方を見てかなり驚いて行かれます。その驚きから飼ってみたいという気持ちに変わるんだと思います。しかし中にはちょっとした動物虐待と、嫌悪感をもって行かれる人もいるみたいなので今日はちょっとその辺を説明しようと思います。初めて見てびっくりした人は大体僕らに聞いてくるのでそのときは説明できるからいいんですが、ベタの存在を知ってる人は逆に「なんてかわいそうな」って思って帰ってしまう場合が多いみたいです。ベタにとってあの環境は完璧とは言いませんが実はかなり快適なんです。水質管理さえ目を光らせておけばまったく問題なく生活できます。それを証拠に当店で買ったベタは全然丈夫だと評判なんです。魚の生態を知った上での完璧に近い展示と飼育法だと思っています。とはいえ、それは経験を積んだ僕の独りよがりだったかもしれません。中にはかわいそうだと感じてしまう人もいる、こともある、と逆に目からウロコでした。もし疑問を感じたことがあったらなんでも聞いてみてください。実は思わぬ理由があるかもしれませんよ。そもそも誰よりも魚が好きなこの僕が魚にとって不幸な結末を望むわけはないんですから。
3,23
当店で好評販売中の竹炭。うちで見たことはあっても手を出したことのなかった人のためにちょっと説明しときます。そもそもうちのはそん所そこらの竹炭とは違い新潟で備長炭を作ってる職人によって作られた高級品です。触ると分かりますが音が違います。前にポットに水道水を入れてそこにかけらを入れて半日くらいで飲んでみました。結構塩素の匂いがした水ですが、まったく無臭になってました。水槽に入れた場合、直接水がきれいになるとかそういう眼に見えた効果はありませんがマクロのレベルでかなり効果があるはずです。最初水槽に入れると中から非常に細かい気泡がシュワーッと出てきて、それは単純にきれいです。また魚の隠れ家として利用する人も多いです。そのほか部屋や、車の中、冷蔵庫などに置いても消臭効果があります。品質の良さが分かる人には分かるみたいで、魚を飼ってない人にも好評です。ノコギリで簡単に切ることが出来るし、アイデアしだいでいろいろな使い方が出来るのでぜひ想像を膨らまして使ってみてください。
3,14
やばいです。だんだんコラムを更新する間隔が長くなっていってます。ネタ切れって訳ではなく、日々何も起こらないって訳でもないんですが何でしょう。時の経つのが早くなったような。みんなよく言ってることですが歳を取るごとに時間の経過が早くなる。今までいろんな状況の中で早く感じたりゆっくりに感じたりしましたが、店をやってからというもの今までで一番早いです。どう考えても今までの中では一番充実した日々だとは思うんですが、なぜか日々の経過は今までの倍くらいに感じます。ただ、今までと違うところはたとえば一年前を思い出すとかなり昔のように感じます。だいたい、今二年目って言うのがちょっと実感がないです。2周目って感じがないんです。あっという間に2年過ぎた、なんて簡単にかたずけたくないので、日々噛みしめて生活していきたいと思います。だからコラムも書くようにします・・・。
2,12
僕の今の愛車サンバークラシック(軽のバン)がちょっと調子が悪くて今修理中です。その間友達の車を借りてます。その車がすごいんです(今回は車の話なので興味のない方はすみません)。スバルのインプレッサSTI-RAをベースに手を加えかなり完璧に近い出来だと思います。まず乗るとかなり乗り心地が悪いです。しかし、道がカーブに差し掛かったとき普通の車以上に安定するんです。まさにコーナーリングマシン。直線で速い車は良くありますが、これは本物です。以前大型の運転手をしていたこともあり怖い思いをたくさんしてきたので、今はスピードではなく走る楽しさを求めるようになりました。速さではなく、走りを追求したい。走りを求めることは安全を追求することでもあるんです。いい走り屋になりたいと思ってます。飛ばし屋ではなく走り屋に。
1,26
この前やっと僕もファインディング・ニモ見てきました。一応これはチェックしておかなくちゃと思い行ったんですが、行く前から結構面白そうだと思ってはいたんですがこれほどいいとは。ディズニーのいい所は作りに妥協がないとこだと思います。相当勉強して研究して作ったんだなーというのが伝わってきます。特別ディズニーファンと言うわけではないですが、その姿勢にはいつも感動します。安心して見ていられます。ニモに関しては魚ネタということで特に僕には楽しめました。しかもかなりマニアックな用語なども出てきて、キャラクターの描き方などいいセンスしてるなーと思いました。特に好きだったのはカモメと2匹のカニ。あのセンスは何なんでしょう。最高でした。この映画はもちろんお子さんにも楽しめるでしょうが、どちらかと言うと親の気持ちで見る作品だと思います。子供いないのにそんな気持ちで見てしまい、つねに泣きそうでした。意外とファンタジックな僕です。
04,1,11
あけましておめでとうございます。ってもうあっという間に11日です。この分だと今年一年もあっという間に過ぎそうです。今ニモブームでやはりカクレクマノミが人気です。このまましばらくは海水魚が熱そうです。一年のうちで一番売れない時期なんですが、それをこのブームで乗り切り、初夏には金魚や、水草が売れてきます。夏になったら何とか休みを取ってまた海に潜りに行きたいです。秋頃は一番売れる時期なので、自然と忙しくなります。そのころにはトリミングのほうも定着しているだろうし、冬にはボーナスをもらった人たちが買いに来てくれます。年末は犬も大掃除と言うことで、トリミングが一番忙しいときです。そしてまた福袋を用意して2005年おめでとう。ほら、あっという間。
12,29
今年もいよいよあと少しです。今回も当店は年末年始休まず営業します。別にがんばるつもりはないんですが、ただ家にいてもしょうがないので開けるって感じです。例によって特に年末セールとかはないんですが、今回も福袋はやります。これが前回は結構好評でした。意外と早く売れてしまったので、存在を知らない人もいると思います。普通福袋と言うと、ジャンク品ばっかりが入ってるのを想像するでしょうがうちのは結構普通のものが入ってます。¥3,000なんですが、魚カレンダーとその他が入ってすでに総額¥3、000以上。さらにそこに¥3,000分のお魚券が入るので、完全に赤字のお買い得品です。年に一度の大奉仕なので皆さんぜひ飛びついてください。
12,14
ずーと前から予定はしていたことなんですが、今度当店で犬猫のトリミングをやることになりました。今の店の隣のスペースを使ってやります。ほんの2坪しかないところです。内装なども鉄骨そのままだったんですが、今一生懸命自分でやってます。こっちの店もほとんど全部自分で作りましたが、今回もほとんど最初から手作りです。壁をつけて、ライトをつけて、扉をつけて。好きは好きなんですが今回はかなり疲れました。特別経験があるわけではないのでほとんど自己流です。基本ができてないんですが大丈夫ならいいやって言う、僕の生き方そのものの感じです。今月20日開始なので今かなりがんばってます。これで犬も手がけるので、やっと当店も総合ペットショップになります(かなり規模は小さい)。料金は比較的安めになっていますので、魚を見に来たついでに犬を預けていくっていうのはどうでしょうか。また当店ならではで犬猫以外の小動物なども相談に乗ります。ホテルもやります。それも犬猫だけじゃなく小動物から爬虫類まで可能な限りやりますのでなんかのときは一度相談してください。
11,21
うちの店もふと気がつくとずいぶんアロワナが増えたような気がします。ここで言うアロワナはアジアアロワナのことですが、アロワナと言ってもシルバー、ノーザンといろいろあるんですが、アジアアロワナだけは業界的にも別格なんです。本来絶滅の恐れがありワシントン条約で取引は禁止されてるんですが養殖で増えたものだけが国の許可を得て入荷します。当店にいるアロワナにはすべてに一枚ずつ許可書が付いてます。貴重なこともありますが、単純にやはり魚に魅力があると思います。飼いやすく、よく馴れ、風格があり、しかもきれい。値段が少し高い、というのも実はみんながはまる要因だと思います。基本的にうちのコンセプトとしてはアロワナがたくさんいるのはちょっと違うんですが、単純に魅力的な魚という意味で皆さんに紹介していこうと思います。
11,3
先日の電話です。「テレビ朝日のトリックと言う番組を作ってるものなんですが。撮影で水槽を使うんですが、レンタルはしてくれますか?」もちろんできますと答えたんですが、中身は海水魚がいいとのこと。しかも普通のではなくアジとか鯛とかそういうのがいいとのことなんです。撮影は土日にやってしかも2日後だと言うんです。それはかなり厳しいなー、と。大体トリックなんて番組知らないし。引き受けておいて中途半端なこともできないし、と思い僕にしては珍しく断ってしまったんです。電話を切った後、「ん?トリックってあのトリックか!仲間由紀恵と阿部寛が出てるあのドラマのトリックか!なんだよ、ドラマって言ってくれよ。」後の祭りでした。とは言え実際2日でそこまでするのは難しいし、その他にもいろいろ問題はあったんでやっぱりできなかったかもしれませんが、なんかもったいなかったような気もするし。そういう仕事は好きなんでできればやりたかったです。もうちょっと早く言ってくれれば多分できたんだろうなー。ドラマ出演したかったなー。芸能人に会えたかなー。半分後悔・・・
10,22
開店して1年半。その前まではショップでは魚に餌なんかやる必要ないと思っていました。あくまでも流通の途中なので一時的なものだし少しくらい食べなくても大丈夫だという、おごり見たいなものがありました。最近になってやればやるほど魚飼育の難しさが身に染みてきました。1周してまた原点に戻ったような気がします。さしあたって基本は餌だとも最近実感してます。何匹か入ってる水槽だと、餌食いの下手なやつとか、動きの遅いやつとかいてそれらはいつまでたっても餌を食べれずに痩せちゃったり、結局死んじゃったりします。しかし今は違います。どんなに安い魚でも、小さい魚でも、餌を食べれるように工夫したり隔離して食べさせたりいい餌に変えてみたり、かなり手厚く管理してます。ここまでやってるショップ、他にないんじゃないかと自負してます。餌代もかなり掛けてます。長年魚をやってきた僕にとって、淡水魚なんてほっといても生きてるよっていうあの考えはどこに行ったんでしょう(趣味と商売とは状況が違いますが)。全然生きないじゃん!すげー難しいじゃん!と、あえて今言いたい。
10,2
オープン以来一度も店を閉めたことなくやってきたんですが(本当は火曜定休ですが、今のとこ年中無休でやってます)、実はこの前の火曜日夏休みということで一日だけ店を閉めて海に行って来てしまいました。もちろん僕のホームグラウンドの伊豆です。素潜りで潜って魚を見てそのあと釣りをして。一応満喫してきました。その日は天気もよくよかったんですが、潜るとちょっと寒かったです。以前は12月まで潜っていたこともあったんですが、今年の冷夏のせいか、それとも歳のせいか。それよりも久々に浴びた強い日差しのせいで、日焼けが痛いです。白いからすぐ真っ赤になって大変なんです。行く前にちょっと焼いとけばよかったなー。
9,12
当店の海水魚の水槽なんですが、置き場所が一番外側というのと強い照明を当てているということで夏の間は水温がかなり上がってしまうんです。ほっとくと35度位になってしまいます。普通の扇風機を水面に当てて何とか抑えてはいますがそれでも29度位です。海水魚にとって高温は大敵です。適温は24度位なので、まだまだ下げたいところです。やっと過ごしやすい時期になってきたので、(結構暑いけど)これからは楽に飼えると思います。海水魚を始めたいと思っている方はこれからがいい季節です。多分誰もが一度はと考えていると思うのですが、最近は小さい水槽でも飼っている人も多く海水魚飼育も簡単になっていってるような気がします。以前は最低60センチなんて言ってたんですが、実際30センチ位の簡易水槽で普通に飼えちゃってる人も結構います。以前と比べてそんなに難しく考えなくてもいいような気がします。圧倒的に海水魚の方が魅力的な生き物が多いので、皆さんもぜひ一度、ある意味気楽に始めてみたらどうでしょうか。多分一度始めたら小さい水槽では物足りなくなると思いますが・・・。
8,31
皆さんご迷惑おかけしました。やっとホームページが更新できるようになりました。そもそも久しぶりに更新しようと書き換えてる途中に壊れたので余計間が空いてしまいました。今まで何とかオッカナビックリやってきたんですが、ハードディスクが壊れてすべてがゼロになってしまい、アナログ人間の僕にはどうしようもなく、いろんな人に助けられながらやっと今日を迎えることができました。今回のことでは最初はかなり落ち込み、もうやめようかとも思いましたが、元に戻った時はささやかな幸せを感じました。そんなに上は望まないんですが、これからもいい距離を保ちながらクールに付き合っていこうと思います。
6,21
先週、恐竜のようなオオトカゲの仲間が2種類も入荷しました。かなりインパクトのある生き物です。見た目はかなり恐ろしく凶暴なので飼えるもんじゃないなどと言われていますが、種類さえ選べば意外とおとなしく、かわいいもんです。今回入荷した種類はかなり慣れてる個体で、抱っこしても全然平気です。僕を含め恐竜を飼ってみたいという夢を持った人は結構いると思いますが、これはまさに恐竜です。顔といい、動きといい、声といい(フウー)少し夢が叶った気になれると思います。
6,5
昨日、淡水エイが入荷しました。今回のはモトロというエイの中では一番一般的な、丈夫で飼い易い種類です。飼い易いといってもそもそもエイ自体が結構上級者向けになります。エイを飼う場合、一番気をつけることは水槽に入れるときの水合わせです。逆にそれさえうまく行けば後は結構丈夫です。最近、淡水エイ全体が貴重な存在になってきて、入荷しにくくなっているうえ、やはり値段も上がってきています。原産国のほうで次々輸出禁止になっているからです。最大の熱帯魚の産地、ブラジルはすでに輸出禁止です。エイは意外と水槽内で繁殖もできますので、今のうちから大事に飼って子供を増やすのもいいんじゃないでしょうか。
5,22
当店も、オープンしてついに1年を迎えようとしています。(とはいっても特に何もする予定はないんですが・・・)月並みですが、本当あっという間でした。想像してたような悪いトラブルもなく、お客さんにも恵まれ、とりあえず一年目は成功だと思います(経営という意味ではどうでしょうか・・・)。最近の暑さを感じると、開店準備をしていた去年の頃を思い出します。これから2順目なので、経験を踏まえて少なくともよい店になるように、また初心に返ってがんばりますので、皆さんこれからも末永くよろしくお願いします。
5,12
最近カメレオンに触れる機会が何度かありました。カメレオンは爬虫類の中でもかなり上級のほうに入りまして、いつかは飼いたいと思ってる方も多いんじゃないでしょうか。当店にも最初のころは結構いたんですが、何しろ飼育が大変で今はほとんどやってません。今は注文で対応しています。カメレオンがなぜ難しいかというと、ほとんどが入荷状況の悪さです。逆に種類を選んで、しかも状態のいい個体を選べば結構丈夫です。お勧めは、エボシ、パンサーなどです。それも養殖個体に限ります。最近は飼育レベルも上がり状態のいい繁殖個体が入手しやすくなりました。独特な存在であるため、とっても魅力的な生き物ですのでもし興味のある方は声かけてください。
4,28
先日ついにADAオールドブラックウッドが入荷しました。前回の分も人気で早くに売れてしまったんですが、注文しておいてやっと今回入荷したんです。そもそもこれは何かというと、最上級流木とでも言いましょうか。ADAというのはメーカー名です。水草関連のメーカーで国内では一番のこだわりと、性能を持っているんではないでしょうか。そしてこの流木はまたこだわりの品でして、自然採集のためたまにしか入荷しないんです。名前の通り黒い流木です。陸にあるとちょっと灰色っぽいですが、水に入れると黒くなります。形にもこだわりがうかがえて、どれもかっこいいものばかりです。とは言え好きな形は早い者勝ちですのでお早めに。
4,15
海水魚コーナーで、ヒョウモンダコというタコがいるんですが、そのタコが入荷直後に卵を産んだんです。まーどうせ孵化しないだろうと思いみてたんですが、ずーと親ダコが抱えて守ってるんです。さらに気にしないでいたんですが、今日なんと孵化しました。多分20匹ぐらいだと思うんですが、1ミリくらいの小ダコがヒコヒコ泳いでいます。さてどうしようかという感じなんです。何しろエサが大変です。1ミリの子供が食べるえさってのは?もしよかったら欲しい人、あげますんでどうぞ。
4,10
ここのとこ当店にはガーパイク類の大型個体が続々入荷しています。ガーパイクとは口がワニのような古代魚のことです。この魚は大型魚好きの人たちにはお馴染みの魚です。もちろん僕も好きです。形もかっこいいし、性格もいいし、なんと言ってもロマンがある。今回来たアリゲーター・ガーは以前は幻の魚といわれたものです。水族館でしか見れなかった魚なのです。最初は100万円位しました。さらにその上を行くのがキューバン・ガー。通称マンファリ(これも入荷しました)。なんともいえない肌の感じがまさに古代魚って感じです。今は値段もかなり安くなり買いやすくなったのはいい事なのか悪い事なのか。ただこの魚に魅力があることは確かです。
4,1
そういえば今更ですが、当店の前の道、先がずーと工事中だったんですが、2月にやっと開通して、国道16号に真っ直ぐつながったんです。僕を含め、この辺の住民はこの日を心待ちにしておりました。この道路ができることにより我々の生活はかなり変わります。単なる道路開通ではなく、かなり重要なことなんです。特に当店にとっては死活問題です。場所を説明するのも今までは大変でした。これを期に16号には看板を出しました。さらに来年には反対側も抜けて、流山インターに真っ直ぐつながります。そうなるとかなりの主要道路になってしまいます。 ちなみに僕は開通の日、車で一番乗りで通過しました。
3,25
最近だいぶ暖かくなってきて、夏好きの僕としては、景気とは逆に一人うかれぎみな状態です。色白ですが夏好きなんです。冬もそれはそれで好きなんですが、どっちかって言うと夏なんです。こう見えても、冬はスノボー、夏はダイビングと結構行動的です。根が狩猟民族的なのでダイビングといっても素潜りで、魚を追っかけまわすのが大好きです。全体的に狩り(といってももちろん小規模)が大好きなんです(食べるわけではなく)。以前てこぎボートで海に出て、あのシイラを手アミですくうと言う快挙を成し遂げたことがありました。夢はアマゾンにて魚の採集をすることです。
3,17
僕、自宅のほうでチワワを飼ってるんですが、それがオスメスでいるんです。先日待望の赤ちゃんが生まれました。普通チワワの場合、よくて5頭くらい生まれ、だいたい2頭くらい生まれます。うちのは幸いメスが大きくて、これならたくさん生まれるだろうと思っていたらなぜか1頭。まーこればっかりは授かり物なのでしょうがないですが。今流行りのチワワですが、本当かわいいし飼いやすいしお勧めですよ。小動物を飼うような手間で、しかしれっきとした犬。というところが魅力でしょうか。
3,10
週末にかけて、当店主力のプレコがまた大量入荷しました。うちのやり方として基本的に一種類一匹ずつの入荷です。本当は複数匹ずつ仕入れたほうが仕入れ値も安くなるし楽なんですが、あえて一匹ずつにしています。問屋に行き、(問屋には複数います)その中から僕が一番いいのを選んできます。普通、お店で、お客さんが魚の状態を見て選ぶんでしょうが、要するにうちに入る魚はすでに僕の目を通して選別済みということです(もちろん他の魚もそうですが)。プレコって同じ種類でも全然違う色してるんですよねー。その辺がプレコ好きの僕にはやめられないとこです。
3,1
先日のことですが、僕の愛車(仕入れ用の軽トラ。車は大好きなんですが今はこれで我慢してます。)の燃料を盗まれるという事件が起きました。どうやら深夜、駐車中に給油口をこじ開けられ盗られたらしいです。確か半分くらい残っていたはずの燃料が空になっていました。車は無傷で、燃料も半分だったので被害はそれ程では無かったんですが、とにかく悔しい。一回まではいいとして、もう一度あったら絶対許さん!!
2,22
そもそも僕の趣味から始まったこの仕事なんですが、やはり品揃えは好きな魚が増えてしまい、となると大型魚、肉食魚になってしまいます。この手の魚は混泳に頭を使います。でかいくせにおとなしいのもいれば、小さくても強いやつもいます。一緒にして一晩のうちに売り物にならないようにされたこともよくあります。そんな理由から最近ではこの手の魚を扱わないショップも増えてます。魚は悪くないんです。すべてこちらがやったことに結果が出てるだけなので、防ぎ様はあるんです。混泳術も技術のうちですから。
2,13
ついに当店に、フクロウが入荷しました。アナホリフクロウという、野性では貴重な種類です。プレーリードッグが使わなくなった古い巣穴を使って子育てをするとこから、アナホリという名前がついてます。フクロウはおとなしく良く馴れ飼い易いので、ペットとしてはかなり優秀です。前からふくろうは入れたいと思っていたところ、ちょうど良くアナホリが来たとのことだったので、おもわず取ってしまいました。毎回不規則な上少量しか入荷しないため、機会を逃すとまたいつになるかわからないんです。なかなかお客さんのうけも良くいい感じです。
2,4
今日海水魚で、サメとエイが入荷しました。シマザメとリーフスティングレイです。意外と立ち上げが難しいこの2種ですが、今回のものは餌ずき済みの良個体です。シマザメは結構よく泳ぐ種類のサメなので、楽しめると思います。僕は水族館業界にいたこともあるのでこっち系の魚が結構好きです。回遊魚や近海魚なども詳しいです。魚を食べるのも好きなので、ダイバー、釣り師、漁師など、ある意味八方美人に会話ができます。釣りは子供の頃からやってますし、ダイビングもたまに行きます。魚関係は何でもやるというのが僕のモットーです。さかな君にはかないませんが。
1,28
今日入荷したトパーズフグ。この魚は好評に付の再入荷なんですが。なぜ好評かというと、今まで淡水フグというと半海水の汽水域に生息するものがほとんどでしかも弱いという欠点がありました。トパーズフグは純淡水でそれゆえとても丈夫です。名前の由来はたぶん目の色からきてると思うんですがすごくきれいな目をしてます。当店では事実上飼育できないと思われる汽水のフグは扱っていません。しかもトパーズフグはほぼ当店独占入荷なので、隠れた目玉です。今までミドリフグなどで何度も失敗してるという方にお勧めです。
1,21
年明けで給料日前だからか、ここ一週間すごく景気が悪いです。まーこんなこともあるだろうと結構気楽に考えてますが、売れてないときの特権、知ってますか?売れてないってことは暇なんです。ってことは魚の世話をする時間が増えるんです。水槽の中はかなり落ち着いた状態になり、網などで荒れることも少なくなり、魚の状態が格段に変わります。生体に関しては売れ残りを買うのが実は一番賢いんですよ。今、当店のなかではほとんどが売れ残り状態です。ということで「今が買い時ですよー。」っと。
1,16
先週入荷した巨大パールン(45cm)。パールンとはタイ辺りにいる巨大なまずなんですが、なかなかこんなに大きい個体が入荷することはありません。10センチくらいのものはいますが、それを大きくするのが難しいんです。大きくなると各ヒレが大きく形もまるでサメのようです。こいつが良く慣れてて、餌も鯉の餌を吸い込むようによく食べます。大きくなってしまえば結構おとなしく今は90cm水槽で器用に泳いでます。本当はもっと広いところに入れてあげられればいいんですが。
1,12
クリスタルレッドシュリンプが昨日また入荷しまして、今回のものもまたかなりクオリティが高い品です。そこの仕入先のものは、赤が強い上にかなり丈夫なんです。クリスタルレッドは弱いと思っている人もいるかもしれませんがぜひうちのエビを買ってみてください。丈夫です。そのためにうちでは¥880と言う破格値で販売できるんです。本当は今回からちょっと値上げする予定だったんですが、当店の目玉と言うことでそのままの値段で行くことに決めました。なので皆さんどうぞよろしく。
1,7
今日は少しですが新年の初入荷です。少年たちがお年玉を持ってやってくるので期待に応えられるようにしなくてはいけないんですが、問屋がずーと休みだったので多少品薄でした。これからまた充実してくると思いますのでよろしくお願いします。
03,1、5
今日からはじめた日記ですが、日記と言いつつ毎日書くわけではなく基本的に不規則に更新することになると思います。よかったらたまにチェックしといてください。最近の僕は、 年末年始休まず営業!と豪語したにもかかわらず風邪でダウンするとこでした。実際にはダウンしてたんですが、それでも何とか営業でき波乱の年明けとなってしまいました。今年の風邪はのどにくるらしく、かなり苦しみました。皆さんも気をつけてください。