カメレオン入荷

カメレオンが入荷しました。
中でも一番飼いやすいと思われるエボシカメレオンです。
その昔は各種カメレオン扱ってたんですがこの店になってからは初めてです。
元々カメレオンはとても飼育が難しく爬虫類の中でもトップクラスです。
なのでずっと取り扱いを控えていました。
僕の意見でははっきり言って飼育不可能な生き物だと思ってます。
カメレオンは森林の中で自然に溶け込んで生息しています。
まるで植物の一部のように草花に同化する生き物です。
他の生物よりもその度合いは強いです。
なので、森に咲いてる花を摘んで持ってきたようなニュアンスです。
切り花はもう生き続けることはできません。
以前の経験からカメレオンは自然の中に置いとくべき生き物だな~。
と、実感してました。
今回来たのはCB繁殖個体なので、鉢植えに成功した野草みたいな感じです。
とは言えカメレオンなので心配でしたが、今回のはすごく状態良いです。
広いスペースに入れてあるので、それも良かったのだと思います。
思い切ってバシリスクとトッケイヤモリと同居させてます。
普通ならあり得ない組み合わせですが、環境さえよければ問題ないと言う事が目を見ればわかります。
爬虫類は特に眼球の表情が豊かです。
目は口ほどにモノを言う。とは人間以上に爬虫類に当てはまる言葉に思います。

幼稚園にヤギを

10年以上も前ですが、店でヤギを販売したことがあります。
仔ヤギがとてもかわいくて意外とすぐに売れていきました。
一度だけ売れ残って3か月程店にいたことがありました。
だいぶ大きくなってきちゃったので、このままではかわいそうなのでこちらから売り込みに行こうと思いました。
広い原っぱで草を自由に食べての生活が本来のヤギの幸せなので。
早くそうしてあげたいと思いました。
ヤギに興味があるとうわさで聞いていたある幼稚園に聞いてみました。
トントン拍子で決まり、さっそく明日にでも欲しいと言う事になりました。
「じゃ、明日10時につれてきます」と。
当日10時に園の駐車場に到着。
何やら園の入り口当たりに人だかりが。
表立つのが苦手な僕は嫌な予感を感じ騒がれる前にさっと渡してきちゃおうと、ヤギを連れて小走りに向かいました。
入る寸前に先生が慌てて出てきて「ちょっと待ってください!」と、しばし待機。
そして、「ではどうぞー!」と。
腹を決めましたが園児全員整列による大歓迎とヤギを連れた僕の大入場です。
垂れ幕まで用意して。
まーでも確かにそうですよね~。
園にヤギがやって来るんですから。
昨日来ることが決まってから教室は大騒ぎだったんだろうな。
みんなで垂れ幕を作って、ポンポンまで用意して。
入場の流れを練習して。
今思うと、さっと置いてこようとした未熟な僕を反省します。
子供たちにとっては大事件ですよね。
ママさん達もそれに立ち会おうと集まってきてたんです。
あんなに喜んでもらえて有難いのと、それに対する僕の意識の低さと。
なんだか甘酸っぱく切ない良い思い出です。
もしまたこんな時があればできる限り盛り上がろうと、思う所存です。

キャットはナマズのことです。

ホワイトテールキャットと言う魚が入荷しました。
レッドテールキャットが有名ですが全く別物です。
同じナマズの仲間ですがホワイトは東南アジア産。
レッドは南米です。
そして見た目も全然違います。
特徴は名前からして白い尾びれ。と思いきや全身真っ黒のむしろブラックキャットです。
尾びれの先がわずかに白いだけです。
なぜこの見た目でこの名前が付いたのか謎です。
僕が一番好きな魚として公言してるのがジムナーカスなんですが実はこのホワイトテールキャットがツートップで好きなんです。
なかなか入荷がなくとてもマイナーなのであえて言ってはこなかったのですが久しぶりに入荷したので紹介したいと思います。
大型ナマズが熱かったあの時代に南米勢に押されながらも存在感を醸していたのがこの真っ黒のナマズです。
みんなそれぞれ魅力的ですが鼻の長さ、体の長さ、太さ、全体のバランス。
絶妙な好みにハマったこの異色の存在に惹かれました。
欠点は非常に気が荒く混泳はできないと言う事。
だからあまり人気がなく入荷も少ないんですね。
実はこれらのツートップ、どちらも真っ黒と言う共通点があるんです。
色として黒が好きな訳ではないのですが、結果的にそうでした。
しかしこうしてまた、趣味寄りの不良在庫が増えていきます。
最近それが過ぎるような気もしますが好きなんでしょうがないです。



不遇の嫌われ者

当店名物のマダガスカルオオゴキブリがいます。
マダガスカル産の世界最大のゴキブリです。
ゴキブリと言っても羽がなく、動きも遅いのでいわゆるゴキとはだいぶ違うと思います。
あえて入り口正面に置いてあるためほとんどの人が悲鳴をあげます。
日本人の大半が嫌うゴキです。
なんでゴキブリってこんなに嫌われるの?ってお子さんに質問されたことがあります。
なかなか深い質問です。
その答えはずばり、人間がゴキブリを嫌うからです。
嫌われるからどんどんそっちに行く。
卵が先かニワトリが先かみたいな。
両者が揃って関係は出来上がるもんです。
人間からの嫌いの電波が作り出した嫌われの象徴。
見つかれば騒がれるか、もしくは殺されるか。
そんな受け身の結果があの行動に現れます。
そして更に嫌われる。
ひょっとしたら被害者かも。
しかしここまで来たらもう和解の道はないでしょうね。
僕はそこまでの恐怖心はないですが単純に害虫としてみてます。
お前らも大変だな。と思いながら駆除します。
そう言えば以前自宅でこのオオゴキブリが、ふたを閉め忘れて脱走してしまいました。
とんでもないことになった!
モンスターを放してしまった・・・。と、焦りましたがとりあえずホイホイを置いてみました。
次の日あっさり掛かってました。
やはりゴキブリなんだなと証明された出来事でした。

業者へ視察旅行

うちで扱っているエサ用のコオロギがあります。
その仕入れ先とはもうずいぶん長い付き合いです。
コオロギの養殖を専門にやっている業者です。
と言っても一人でやっているので、もはや個人的な付き合いです。
ちょっと遠いのでいつも送ってもらってます。
先日思い切って会いに行ってきました。
注文の際とかによく雑談はしてましたが、実は会ったことがなかったんです。
今まで話してると気が合うし趣味も合うし特別な存在でした。
初めて会ったその人は、人柄はもちろん見た目も想像通りでした。
お互い同じ気持ちなのか話も盛り上がり長居しちゃいました。
もちろんコオロギの養殖施設も見学しました。
何も隠すこともなく見せてくれて、説明もしてくれて。
そして見る限り何も特別なことはしてませんでした。
やはりそれこそがプロフェッショナルの証でしょう。
企業秘密なんてない。でもまねできない。
その人も「何も難しくない。誰でもできる」って言ってました。
でも実際この事業に挑戦した人のほとんどは挫折して辞めて行ってます。
知識とか経験はもちろん必要ですが実際はもっと違う特殊能力なんですよね。
本人は何でもないって思ってるところが神髄です。
あれだけの数のコオロギを安定供給するのって並じゃないはずです。
現地の地域の自然も楽しそうなので、これからは定期的に通うことになりそうです。
とても刺激を受けた出張旅行(日帰り)でした。

都会のシカを目撃

先日、ニュースで東京の新木場にシカが出現と報道してました。
メスのシカ一匹が都会の真ん中の工場地帯に現れたそうです。
どこから来たのか、どうやって来たのか、それとも施設等から逃げたのか。
答えは分からないままその後はいなくなってしまったみたいです。
とても謎です・・・が、実は以前僕も見たんです。
ドライバーをしてた頃、5年ほど前です。
夜勤で夜中の2時頃でした。
場所は同じ新木場の若洲。
前方に大きな犬が道を横断してました。
いや。シカだ。しかも立派な角を持つオス。
こっちに気付いたそのシカは優雅にしばらく走り、そして「ターーン」と2メートル程の高い塀を乗り越えて敷地内に消えていきました。
これはすごい騒ぎになるなとワクワクしてたんですが、全く報道されることもなく。
あれは自分だけに見えた幻だったのかなと自問しました。
もののけ姫の世界観です。
新木場は埋め立て地で自然とは縁遠い地区です。
住んでるというのはあり得ないとして、ではどこから来たのか。
そしてどこに行ったのか。
あの巨体で人目につかずに移動するのが謎すぎます。
今回のシカについてもテレビでいろいろ推測してましたが、僕の予想は房総半島に生息する個体が木更津辺りから海を泳いで来たんじゃないかと。
10kmくらい?
難しいとは思いますが、ひと目を避けて陸を歩いて来るよりは可能な気がします。
どれにしても想像を超える行動ですがね。
野田にも最近はイノシシがよく現れるみたいです。
サルも毎年出るみたいで、シカも時機に来るでしょう。
と言うか実はもう来てるでしょう。見られてないだけで。
そしてそう遠くない頃に野田にもクマがついにやって来ると予想してます。
今の日本の状況では十分あり得ることです。
その時は丸腰で出会わない事を祈りますが。

身近に住むトカゲ

この時期になるとトカゲを捕まえたので飼いたいと来る人が多いです。
意外に住宅街に多く生息しているため、家の周りとかでよく見かけます。
この辺に主にいるのはカナヘビとニホントカゲとヤモリです。
カナヘビは一番よく見かける茶色いやつです。
数も多いし、動きも少し遅いので一番捕まりやすいです。
それにしてもあの親しみのあるかわいいトカゲがなぜヘビと付くのか。
ヘビが何より嫌いな僕としては名前を変えることを断固として訴えます!
体がつやつやしていてそれこそちょっとヘビっぽい肌のが、ニホントカゲです。
こいつは警戒心が強いのですばしっこくちょっと捕まえにくいです。
飼い方はどっちも同じでエサは生きた虫しか食べません。
なので皆さんコオロギを買って行くことになります。
どちらも昼行性のトカゲなので、厳密にいえば紫外線ライトなどの本格的な設備が必要です。
ちゃんと飼うにはそれなりにお金がかかります。
ま、そこまでやるかどうかは自由ですが。
その点ヤモリは夜行性なので飼育ケースのみで飼育が可能です。
白くて壁を登るのがヤモリです。
夜はすばしっこいですが、昼間に見つけると超スローです。
考えてみるとこんな身近に妖精のようにかわいい爬虫類がいるのっていいですね。
それをまめに飼ってみるのもいい楽しみかもしれません。
同じ爬虫類でもヘビだけは現れないでほしいですが。

雑草をエサに

春になり植物も青々と新芽を出してきたのでカメたちに雑草でもあげようかと。
まずはタンポポ。
そう言えば去年は桑の葉をあげたことを書きましたね。
タンポポをまた食べる食べる。
その体にこんなに入る?って位よく食べます。
株ごと抜いてきて洗いもせずにそのまま与えます。
(もちろん農薬とかは気を付けてます。)
山盛りの草に群がって食べる姿は癒されます。
その際多少他の種類の知らない草も交じってますが、それも意外と食べます。
リクガメを外で散歩させるとまさか食べなさそうな臭そうな草を食べたりします。
経験上、害があったことはありません。
その種類だけを大量に食べ続けるとなんか知らあるかもしれませんが、散歩程度では平気です。
植物にはそれぞれに栄養の成分があると思うんです。
それをまんべんなくつまみながら歩く。
野性の生き物はそうやって自由に暮らしてるんですよね。
そう考えると飼育環境ではどう頑張ったって栄養は偏るんです。
小松菜は良いエサですがバランスには限界があります。
自然の青臭い草の栄養にはかないません。
土も一緒に食べたり、虫も一緒に食べちゃったり。
それを言い換えると、「雑」っていうのかもしれません。
僕のスタイルとして生き物の生命力に由来した飼育管理を心がけています。
ただ、良い大人が野原に戯れている姿は怪しく見えるのでそれは気を付けましょう。

オリジナルフード

当店で販売中のオリジナルのフードがあります。
どんな魚もよく食べる、もはや欠かせない売れ筋商品です。
隠してもしょうがないので言いますが実はまあまあ有名な業務用のものです。
知ってる人は知ってる、確かな出所のものです。
僕が夜な夜な鍋で調合して作ってるわけではないんです。
以前は店内の魚にも普通の販売用のものを使ってましたが、今一気に入ったものがなくて納得いかなくて、何しろ経費が掛かりすぎる。
そこで以前から知ってましたこの業務用を試しに使ってみました。
すると匂いもいいし、よく食べるし何しろ経済的。
しかし、お客さんに販売してるものと違うエサで育てるのはどうかと悩んでました。
そうか!これを販売すればいいんだ。
実に単純ないきさつです。
販売にあたっていくつかこだわりました。
普通じゃない入れ物が良いな。
そして詰め替えを用意すること。
子供の頃から飼育を続けて気になったことで餌の空き容器がたまるなーと言う事。
捨てればいいんですがなんかもったいないんですよねー。
何かに使えそうで。
少ない小遣いで買った餌。の入れ物もなんかもったいなくて。
で、結局何も使いませんが。
今の時代、エコでなんにでも詰め替え用が用意されてるのになぜこの業界にはないのか。
そこはずっと不満でした。
で、満足な販売の形が整い販売開始。
(ちなみにそれは以前の店からのことで15年以上前のことですがね。)
使って納得してる物なのでおすすめにも説得力が出るんでしょう。
とても評判がいいです。
これしか食べなくなっちゃったって言われることもよくあります。
中毒性のあるものは体に悪い場合が多いですが、これは魚にも良いのでご安心を。

フグはかわいい

そう言えばうちの在庫でフグの種類が多い気がします。
海水はもちろん淡水フグも多いです。
特別フグが好きだった訳ではないですが、人気だからと言うのが一番の理由です。
フグの中で一番人気はやはりハコフグでしょう。
さかなクンのあのハコフグです。
ハコフグは海水なので、あまり入荷はしないですがフグの魅力を全部持ってる感じです。
むなびれだけでピヨピヨ泳ぐ姿はどう見てもかわいいです。
在庫ではどっちかと言うと、淡水のフグが多いです。
一番メジャーなミドリフグは逆にうちではあまり置いてないです。
ミドリフグは初心者向きな淡水フグ、のように思われてますが実は逆です。
そもそもあれは淡水じゃないです。汽水。でもないんです。
ほぼ海水魚です。
なのでうちでは海水コーナーではたまに入荷します。
(たまに完全淡水ミドリフグと言うのが入荷しますが、あれは特別です。)
フグは全般的に塩分の適応性が柔軟なので、その辺が勘違いされがちです。
淡水フグとしてうちで販売するものは基本的に純淡水で生きられるフグが中心です。
トパーズ、アベニーパファ、アカメフグ、ファハカ、などです。
それぞれみんな魅力はありますが、個人的にはトパーズが一番好きです。
トパーズ色の瞳がとてもきれいでサイズとスタイルが絶妙です。
海釣りをしてると無駄によく釣れるフグですが、どの種類も何かしらの毒を持っています。
体内にあるやつ。皮膚から毒を出すやつ。
毒の代わりに体に針をまとったハリセンボンもフグです。
皮膚毒を出す奴は水槽内で他の魚を殺し、そして自分も死んじゃいます。
そのドジなところも愛らしい・・・ですか?